プロジェクター
世界最高峰のスポーツイベントを鮮やかに演出
パナソニックのプロジェクターは、ロンドン2012大会以来、世界中を魅了する映像演出を過去3大会にわたり成功へと導いてきました。日本での開催ということもあり、演出にさらなる期待が集まった今大会は、世界最高*1、50,000 lm*2の明るさをコンパクトボディで可能にするPT-RQ50KJをはじめ、当社が誇る高輝度プロジェクターを約88台納入。少ない設置台数で過去最大の投写面積を実現した開閉会式を皮切りに、明るく、大きく、迫力あるプロジェクションマッピングが全国の会場を彩りました。
*1 2021年11月現在。150 kg以下(レンズ含まず)のプロジェクターにおいて。当社調べ。
*2 工場出荷時における本製品全体の平均的な値を示しており、JIS X 6911:2015 データプロジェクタの仕様書様式に則って記載しています。測定方法、測定条件については附属書Bに基づいています。
開閉会式セレモニー | オリンピックスタジアム
東京2020大会の開閉会式セレモニーを華やかに彩ったプロジェクションマッピング。演出には、パナソニックのプロジェクターPT-RQ50KJが約60台用いられました。従来大会を大きく上回る50,000 lm*の高輝度に、深みのある色彩表現が加わった、パナソニック技術の結実ともいえるプロフェッショナルモデルです。通常、このクラスのプロジェクターは本体と冷却が分離する構造をとるのに対し、PT-RQ50KJはコンパクトな一体型ボディを採用。リオ2016大会比 約1.7倍となる広大な投写面積を、わずか約半分の設置台数で実現しました。
映像の面で大きな特長をなすのは、当社プロジェクター初となる赤色レーザーの搭載です。より美しい色再現が得られる一方、青色レーザーよりも温度変化に敏感なため、安定した性能を引き出すには卓越した技術が求められます。パナソニックは、当社独自の「SOLID SHINEレーザー」の開発で培った冷却等のテクノロジーを結集し、赤色レーザーの安定発光を実現。2波長の青色レーザーと組み合わせることで、壮麗なセレモニー演出にふさわしい、豊潤で深みのある色彩表現を可能にしました。
そんなPT-RQ50KJの良さが最も活かされたのは、オリンピック競技大会の開会式にて展開された、「ジャパンレッド」を象徴する幻想的なシーンです。赤いロープに結ばれながらダンサーたちが踊るこの場面では、印象的な模様を形作る無数の赤い線をフィールドいっぱいに投写。卓越した明るさと色彩性によって、真紅の赤を余すところなく表現しました。
* 工場出荷時における本製品全体の平均的な値を示しており、JIS X 6911:2015 データプロジェクタの仕様書様式に則って記載しています。測定方法、測定条件については附属書Bに基づいています。
[納入機器]
プロジェクター PT-RQ50KJ x 約60台
[設置会場]
オリンピックスタジアム
陸上競技 | オリンピックスタジアム
100 mトラック上に展開されるデジタルアート。
大会史上初となる演出はSNS上でも話題を呼んだ。
7月31日から8月1日にかけて行われた陸上競技男女100 m決勝。世界を代表する8人の走者がレーンにつき、会場のボルテージが最高潮に達したところで、あたりが突如として暗闇に包まれます。大会初の試みとなる、決勝のトラックを用いたプロジェクションマッピングです。大都市「東京」を思わせるデジタルアートが展開されたかと思うと、出場選手の顔、名前、国旗がトラック上に次々表示され、会場からは拍手とどよめきが起こりました。
世界中のメディアに取り上げられ、SNS上でも話題となったこの演出。成功へと導いたのは、開閉会式セレモニーでも活躍したPT-RQ50KJでした。最新鋭のマッピング技術で、約12台のプロジェクターの映像をつなぎ合わせ、横長の映像をシームレスに投写。トラックがスクリーンに早変わりしたかのような幻想的なパフォーマンスが完成し、現地の人々や世界中のファンを魅了しました。
[納入機器]
プロジェクター PT-RQ50KJ x 約12台
[設置会場]
オリンピックスタジアム
スポーツクライミング | 青海アーバンスポーツパーク
「リード」予選前のクライミングウォールを彩る光のアート。
プロジェクションマッピングを行うPT-RZ31KJ。
東京2020大会で新たに加わったスポーツクライミングは、東京都江東区の青海アーバンスポーツパークで開催。制限時間内での登頂回数を競う「ボルダリング」、速さが見どころの「スピード」、リードを付け難コースに挑む「リード」によって競われ、これら3種目の合計得点で勝者が決まります。なかでも競技全体のクライマックスをなすのは、最終種目の「リード」。持久力、跳躍力、その他あらゆる能力を駆使し、難攻不落のコースをクリアしてゆく爽快感が見どころです。
8月4日に行われた女子複合予選では、そんなスポーツクライミング競技を盛り上げる新たなサプライズ演出がなされました。「スピード」「ボルダリング」が終了し、最後の「リード」予選が始まるまでの約5分間、クライミングウォールをスクリーンに見立て、ライブイベントさながらの光のアートが展開されたのです。演出を担ったのは、PT-RZ31KJをはじめとするパナソニックの3チップDLP®プロジェクター。「RAMSA」ラインアレイスピーカーによるDJ演出もあいまって、会場のボルテージが最高潮に達すると、プロのダンスユニットが華麗なブレイクダンスを披露。無観客ながら、会場は拍手と歓声の渦に包まれました。
[納入機器]
プロジェクター PT-RZ31KJ, PT-DZ21KJ
[設置会場]
青海アーバンスポーツパーク
3x3バスケットボール | 青海アーバンスポーツパーク
L字型の短焦点ズームレンズET-D3LEW200が
コートへの打ち下ろし投写を実現。
トラス内部に取り付けられた2台のPT-RZ31KJ。
スポーツクライミングと同じく、青海アーバンスポーツパークで開催された3x3バスケットボール。360度を客席に囲まれた壮大なコートの中央には、当社のLED大型映像表示装置による大型ビジョンが備え付けられ、選手の情報やスコアをどこからでも確認できるようになっています。トラスの内部に天つり設置されているのは、約2台のPT-RZ31KJ。バスケットコート上でさまざまな映像パフォーマンスを行うために取り付けられました。
これに加え本会場では、トラスからの打ち下ろし投写を行うため、短焦点ズームレンズET-D3LEW200を使用。L字型をした独自のデザインと、省スペース設置が可能なレンズ設計により、頭上わずか5メートル程のトラスから大画面投写を実現しています。また、ET-D3LEW200は、短焦点ながらズーム機能、レンズシフト機能にも対応し、設置後のスクリーン調整も容易。このように、プロジェクターだけでなく、オプションレンズを含めたフレキシブルな機材提案を行うことで、設営の容易化、スムーズ化にも貢献しました。
[納入機器]
プロジェクター PT-RZ31KJ x 約2台, ET-D3LEW200 x 約2本
[設置会場]
青海アーバンスポーツパーク
その他の会場・競技でも活躍
パナソニックのプロジェクターは、他にもさまざまな会場で活躍。レスリング、空手、新体操、シッティングバレーボールなどの各競技で臨場感あるプロジェクション演出を展開し、競技の盛り上げに貢献しました。
レスリング | 幕張メッセAホール
[納入機器]
プロジェクター PT-DZ21KJ x 約4台
新体操 | 有明体操競技場
[納入機器]
プロジェクター PT-DZ21KJ x 約3台
空手 | 日本武道館
[納入機器]
プロジェクター PT-DZ21KJ x 約2台
シッティングバレーボール | 幕張メッセAホール
[納入機器]
プロジェクター PT-DZ21KJ x 約4台
納入機器 (一覧)
3チップDLP®レーザープロジェクター
PT-RQ50KJ
3チップDLP®レーザープロジェクター
PT-RZ31KJ
3チップDLP®レーザープロジェクター
PT-DZ21KJ
短焦点ズームレンズ
ET-D3LEW200