プロジェクターの大きさは、お客様にとっての利便性はもちろん、ライフサイクル全体のCO₂排出量にも影響を与えます。製品が重くかさばると、設置の手間や保管スペースの増加、輸送時エネルギーの増大など、多大なリソースが発生してしまいます。そのため私たちは、製品が少しでも「小さく」「軽く」なるよう研究開発を行っており、冷却システム、光学エンジンなどを含むコア技術の進化を小型・軽量化につなげています。例えば3チップDLP^®プロジェクター「PT-RQ25KJ」は、前モデル「PT-RQ22KJ」に比べ、体積比で40%減、重量比で35%減という大幅なサイズダウンを実現。4人でしか運べなかった筐体が、2人で運べるようになりました。また、製品が小さくなることで、従来不可能だった場所にも設置できるようになり、演出シーンの拡大にも貢献します。

プロジェクターが小さく、そして明るくなると、同一規模の演出に要する台数を減らせるというメリットもあります。例えば3チップDLP^®4Kプロジェクター「PT-RQ50KJ」は、「PT-RQ32KJ」と同等のフットプリントながら約2倍の明るさを実現し、設置台数の大幅な削減を可能にしました。さらに、全天周投写を1台のプロジェクターで行ったり、パノラマ空間へのマッピングを少ない台数で可能にする魚眼レンズもご用意しています。これらの工夫を通し、輸送・設置の労力や、保管スペース、資源の節約などに貢献していきたいと考えています。

輸送効率向上のため梱包材の縮小にも取り組んでいます。一部モデルでは、製品保護に使われる緩衝材を発泡スチロールから発泡ポリエチレンへと変更し、製品の保護性を維持しながら梱包縮小化を実現しました。梱包材が小さくなると、トラックや鉄道、飛行機の積載効率が向上し、輸送回数が減ることでCO₂も削減できます。倉庫スペースの節約にもつながるなど、流通・販売を含むサプライチェーン全体を通じ、さまざまな利益をもたらします。

パナソニックは、設置・調整を担う「現場」のサステナビリティに着目し、ワークフローを高める多彩な機能を実装してきました。個々の業務を短縮できるこれらの機能は、大人数・長時間にわたる設営を不要とし、作業の省時間化や、現場の省エネルギー化を推進。「人」と「地球」、その双方に配慮した運用を支える独自のソリューションをご紹介します。

一部のモデルは、環境配慮型商品基準を定めた「グリーン購入法」に適合しています。製品をお選びいただく上で、環境に配慮した選択肢を、より分かりやすく提案できればと考えています。「グリーン購入法」適合製品について、詳しくはこちらをご覧ください。