PT-REQ12/REZ12シリーズ
発売のお知らせ
次世代型1チップDLP®プロジェクターPT-REQ12/REZ12シリーズを発売
品名 | PT-REQ12シリーズ | PT-REZ12シリーズ | |||
---|---|---|---|---|---|
品番 | PT-REQ12JL | PT-REQ10JL | PT-REZ12JL | PT-REZ10JL | PT-REZ80JL |
光出力 | 12,000 lm*1 | 10,000 lm*1 | 12,000 lm*1 | 10,000 lm*1 | 8,000 lm*1 |
パネル解像度(素子サイズ) | 1920 x 1200 ドット(0.8型) | ||||
表示解像度 | 4K(3840 x 2400 ドット)*2 | WUXGA(1920 x 1200 ドット) | |||
外形寸法 | 横幅 498 mm x 高さ 212 mm x 奥行 538 mm (脚最小、突起部含まず) 横幅 498 mm x 高さ 196 mm x 奥行 538 mm (脚および突起部含まず) |
||||
質量*3 | 27.0 kg ※別売のレンズを除く(暫定) | ||||
本体希望小売価格 | オープン価格 | ||||
発売月 | 2023年度第1四半期 | 2023年度第2四半期 |
パナソニック コネクト株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 執行役員 社長・CEO:樋口 泰行、以下パナソニック)は、4K解像度をはじめとする多彩な映像美で、空間演出の新たな可能性を切り拓く次世代1チップDLP®プロジェクター「PT-REQ12/REZ12シリーズ」を、2023年度第1四半期~第2四半期より発売いたします。
開発の背景
ミュージアムやテーマパーク、商業施設を中心に、エリア全体を映像で包み込む没入型エンターテインメントが広く浸透しています。こうした演出は来場者にとって身近になりつつあり、従来にない精細感や、新感覚の映像演出を通し、オーディエンスがこれまで味わったことのない体験を提供することが求められます。一方、現場においては、機材の設置、調整、管理までを含めたワークフローが複雑化しており、各作業をいかに効率化するかが課題となっています。これらのニーズに総合的に応える次世代型プロジェクターとして、当社は「PT-REQ12/REZ12シリーズ」を開発いたしました。本シリーズは、8,000 lm ~ 12,000 lmの1チップDLP®モデルとして4K解像度*4を実現することで、精細感を飛躍的に高めつつ、240 Hz*5の滑らかな動画再生にも対応し、動体プロジェクションマッピングなど、新たな演出への可能性を切り拓きます。さらに、「電動周辺フォーカス」に対応した新レンズラインアップや、Intel® SDM規格の拡張スロット*6もご用意。柔軟でスムーズなワークフローを実現し、現場作業の効率化も進めてまいります。
主な特長
1. 演出をさらなる高みへと引き上げる新世代の映像性能
2. 柔軟でスムーズなワークフローを実現
3. 高信頼な新キャビネットデザインと堅牢な冗長性
1. 演出をさらなる高みへと引き上げる新世代の映像性能
未知なる映像体験に寄せられる期待・ニーズに対し、本シリーズはまず、独自の2軸画素シフト技術「クワッドピクセルドライブ」が可能にする4K解像度*4によって応えます。240 Hz*5の高速リフレッシュレートにも対応し、動きの速いコンテンツも6 ms以下の遅延で残像感なくスムーズに再生。シミュレーションやeSports大会などのゲーミング用途、さらには当社の高速追従プロジェクションマッピングシステム(ET-SWR10)との連携で動体へのマッピングも行えるなど、演出の可能性が限りなく広がります。イマーシブな演出で重要となるコントラスト表現においては、レンズ性能向上によりネイティブコントラストが高まり、黒の沈みが一層シャープに。新開発の映像シーン解析回路のもと、光源を緻密に制御するダイナミックコントラストとの融合で、画面内の明暗差が格段と際立ち、シーン連動では1つ1つの場面が真に迫ってくるような、顕著な進化を遂げています。黒レベルは最大17ポイントで柔軟に補正できるほか、映像表示エリア外の黒浮きまで抑えられるため*7、マルチスクリーンでも徹底的にシームレスな投写が可能です。
2. 柔軟でスムーズなワークフローを実現
演出のさらなる飛躍、高度化が想定される本シリーズでは、オプション、機能、インターフェースのさらなる拡充を図り、複雑なワークフローをスムーズ化します。まず、最短0.308:1、最長3.38:1のスローレシオをもつ新レンズラインアップ*8は、従来手動だった周辺フォーカス調整を電動化し、スクリーンから離れていてもリモコン1つで周辺フォーカス補正が可能に。レンズシフト幅の拡大や、フレア・色にじみの改善も行い、空間演出に必要となる高い柔軟性を実現しています。接続端子にはIntel® SDM規格の拡張スロット*6が加わり、自社開発の12G-SDI端子ボードやDIGITAL LINK端子ボード、さらには他社製のインターフェースボード*6も装着可能と、現行ラインアップにない拡張性を備えます。本体内蔵の機能としては、任意のコンテンツを「ユーザーテストパターン」としてソース入力なしで活用いただける新機能*9に加え、「幾何学歪補正・設置調整ソフトウェア*10」のアップグレードキットを本体に適用済み。複雑な凹凸面へのキャリブレーションや、黒レベル・カラーマッチングを含めたマルチスクリーン調整など、工数のかかる作業を圧倒的なスムーズさで実現し、仕上がりの精度も高めます。
3. 高信頼な新キャビネットデザインと堅牢な冗長性
当社1チップDLP®モデルとして初となる完全液体冷却システムと、IP5X適合の密閉光学エンジンを組み合わせ、20,000時間*11メンテナンスフリーを実現。小型軽量ながら、高信頼な新キャビネットデザインとなっています。光源には、独自の冗長設計を施した「マルチレーザードライブエンジン」を採用。入力信号に乱れが生じた場合も、バックアップ入力*12へと瞬時に切り替わるなど、演出を止めない冗長性を幾重にも確保。万一の不具合発生時にも瞬時に対処できる充実の機能設計で、長期にわたり安心してお使いいただけます。
パナソニックグループの事業会社制への移行にともない、パナソニック株式会社コネクティッドソリューションズ社は、2022年4月より「パナソニック コネクト株式会社」に移行しました。
*1 工場出荷時における本製品全体の平均的な値を示しており、JIS X 6911:2021 データプロジェクタの仕様書様式に則って記載しています。測定方法、測定条件については附属書B に基づいています。
*2 クワッドピクセルドライブ: オン時。
*3 平均値です。各製品で異なる場合があります。
*4 PT-REQ12JL/REQ10JL のみ。クワッドピクセルドライブ: オン時。
*5 PT-REQ12JL/REQ10JLのみ、1080p入力時のみ。表示フレームレートは、入力信号のフレームレートに依存します。
*6 Intel® SDM 仕様のファンクションボードは別売です。Intel® SDM 仕様に対応した他社製品すべての動作を保証するものではありません。
*7 黒レベル補正前に黒レベルエリア設定を実施しておく必要があります。幾何学歪補正非連動の黒レベル補正は、平面スクリーンにおいて、横1列、または縦1列に並べる場合のみ使用可能です。
*8 レンズの発売時期は品番により異なります。
*9 本機に登録できるテストパターンは、次の条件を満たす静止画データです。PT-REQ12JL/REQ10JLの場合:解像度 3840 x 2400 ドット以下の PNG 形式または BMP 形式ファイル。PT-REZ12JL/REZ10JL/REZ80JLの場合:解像度 1920 x 1200 ドット以下の PNG 形式または BMP 形式ファイル。PNG形式の場合:1/8/16/24/32/48/64 ビット(ただし、αブレンディングは無効になり、後景画像は透過されません)。BMP形式の場合:1/8/24ビット。
*10 「幾何学歪補正・設置調整ソフトウェア&アップグレードキット」を利用するには、プロジェクターの登録が必要です。会員制サポートシステム「PASS」に登録いただくと、Windows®用「幾何学歪補正・設置調整ソフトウェア(無料版)」のダウンロードが可能になります。自動スクリーン調整機能は、ニコンD5200/D5300/D5500/D5600/D7500に対応しています。これらのカメラを用いて自動スクリーン調整を行うには、「自動スクリーン調整プラグインソフト」(PASSより無料でダウンロード可能)のインストールが必要です。また、D7500を用いる場合は、幾何学歪補正・設置調整ソフトウェア 6.1.10以降、自動スクリーン調整プラグイン 5.1.10以降のバージョンが必要です。
*11 運用モード「ノーマル」、[ダイナミックコントラスト]を[3]に設定、IEC62087:2008 ブロードキャストコンテンツ投写、温度35 °C、海抜700 m、ほこり環境0.15 mg/m3 の条件下で、光出力が半減するまでの使用時間です。20,000 時間を目安に、内部清掃を兼ねた点検を販売店にご依頼ください。使用条件や使用環境によって光出力半減時間は異なります。使用環境によってメンテナンス時期が短くなる場合があります。使用時間が20,000 時間を超えた場合は、本機内部の部品交換が必要となる場合があります。
*12 プライマリー/セカンダリー入力は、プライマリーがHDMI1、セカンダリーがHDMI2の組み合わせのみです。組み合わせは固定です。プライマリー信号(またはセカンダリー信号)が中断された際に、自動的にセカンダリー信号(またはプライマリー信号)に切り換わります。