PT-RZ14KJ 発売のお知らせ
14,000 lm*2 3チップDLP® プロジェクターPT-RZ14KJを発売
2023年6月9日
品番 | PT-RZ14KJ |
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光出力 | 14,000 lm*2 |
解像度 | WUXGA(1920 x 1200ドット) |
外形寸法 | 横幅 550 mm x 高さ 220 mm x 奥行 570 mm (※ 突起部含まず) |
質量 |
約35 kg |
本体希望小売価格 | オープン価格 |
発売月 | 2023年度第2四半期 |
パナソニック コネクト株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 執行役員 社長・CEO:樋口 泰行)は、AC 100 V / AC 200 V双方の電源に対応し*1、小型軽量ボディで運搬・設置等の省力化も促進する3チップDLP®プロジェクター「PT-RZ14KJ」(14,000 lm*2 / WUXGA解像度)を2023年度第2四半期に発売いたします。
本製品は、ワークフローを改善する多彩な機能の搭載に加え、同一クラスの前モデル「PT-RZ12KJ」(12,000 lm)に比べ、質量20%減、体積約40%減の大幅なサイズダウンを実現しています。コントラスト比も25,000:1*3に向上しており、独自の映像シーン解析回路と組み合わせることで、明暗差をこれまで以上にシャープに際立たせ、締まりのあるコントラスト表現を可能にします。オプションレンズは当社3チップDLP®レンズ資産*4をご活用いただけるほか、AC 100 V / AC 200 V双方の電源に対応*1しているため、通常のコンセントを含む多様な電源環境でお使いいただけます。
開発の背景
エンターテインメント業界では、観客の映像体験価値をさらに高めるため、より高輝度なプロジェクターを数多く導入するような演出が増加していますが、その一方で、輸送や設置、運用をできるだけ省人・省力化したいとのご要望をいただいています。そのため、2人で持ち運べ、搬入時に小回りがきく小型軽量性、また機器信頼性の面においても、少ないメンテナンス頻度でトラブルを最小化できる堅牢な設計が求められます。また、プロジェクター演出の用途拡大から、設置環境も多様化しており、使用電源を重視されるお客様も増えております。こうしたニーズに総合的に応えるため、当社はPT-RZ14KJを開発いたしました。
主な特長
1. 二人可搬と多彩な機能で作業の省人・省力化を実現
2. 観客にインスピレーションを与える美しい映像表現
3. トラブルもメンテナンスも最小化する堅牢設計
1. 二人可搬と多彩な機能で作業の省人・省力化を実現
前モデル比で質量20%減、体積約40%減という大幅なサイズダウンを実現し、輸送・設置にかかるリソースを削減。設置スペースが限られる演出空間においても、14,000 lm*2の高輝度と、3チップDLP®方式ならではの鮮やかな映像を届けます。さらに、AC 100 V / AC 200 V双方に対応*1することで、別途電源工事が不要となり、より多様な環境でお使いいただけるようになりました。端子部にはIntel® SDM(Smart Display Module)規格の拡張スロットを装備。自社ファンクションボードに加え、PCボード・AVoIPボードといったサードパーティ製ボード*5にも対応予定となっており、将来的なシステムアップが見込めます。プロジェクターをスマートフォンで操作できる「Smart Projector Control*6」アプリから「NFC」機能にアクセスすれば、本体情報の確認や変更、初期化を無給電で行うことができ、機材管理のスムーズ化に貢献。投写映像をパソコン上からチェックできる「リモートプレビューライト」や、任意のコンテンツを信号入力なしでキャリブレーションに使える「ユーザーテストパターン登録*7」機能も搭載。「幾何学歪補正・設置調整ソフトウェア*8」は、有償のアップグレードキットが適用済となっており、カメラによる自動スクリーン調整*9など、高度なスクリーン調整をスピーディに行えます。
2. 観客にインスピレーションを与える美しい映像表現
高輝度、高解像度、高コントラストと、3つの独立したDLP®チップによる忠実な色再現性を融合し、観客にインスピレーションを与える圧倒的な映像美を実現。ダイナミックコントラストも進化しており、場面ごとの明るい部分、暗い部分をより緻密に識別する最新の映像シーン解析回路によって、暗部を沈ませながら明部を際立たせることが可能となり、これまで以上のシャープさと奥行き感で映像を再現できます。さらに、コンテンツ上の階調段差を3段階で緩和できる「グラデーションスムーザー*10」も搭載。マルチスクリーン投写時は、平面以外の特殊なスクリーンもカバーできるよう、黒レベルの補正境界をポイント単位で変形できる機能や、幾何学補正後の映像エリア外まで黒レベル補正を適用できる機能*11に対応。投写形状にかかわらず、上端から下端まで、スクリーンのつなぎ目が見えないシームレスなエッジブレンディングを可能にします。
3. トラブルもメンテナンスも最小化する堅牢設計
IEC規格60529/JIS C0920 IP5X(防塵形)*12に準拠した光学エンジン・レーザー光源モジュールを搭載しており、フィルターレス、20,000時間*13メンテナンス不要でお使いいただけます。厳しい環境での連続運用にも耐えるよう、進化した液体冷却システムと、吸気から排気までスムーズに空気が流れる内部循環システムを採用。光源の「マルチレーザードライブエンジン」は、当社が独自に開発した冗長設計を施しており、万が一、レーザー素子の一部に不具合が起こっても、最小の輝度低下で継続投写が可能。信号トラブル発生時も、「バックアップ入力*14」機能によってセカンダリー信号へと瞬時に切り替わるなど、ダウンタイムを許さない設計になっています。また、映像をミュートしたい時に便利な「メカニカルシャッター」を搭載しており、スクリーンを完全にブラックアウトできるだけでなく、外部からのレーザー光を遮断することで、DMDチップを保護する役割も果たします。
*1 AC 100 V ~ AC 120 V 使用時、サードパーティ製のファンクションボードを取り付けている場合は光出力の最大値が低下します(暫定)。
*2 工場出荷時における本製品全体の平均的な値を示しており、JIS X 6911:2021データプロジェクタの仕様書様式に則って記載しています。測定方法、測定条件については附属書B に基づいています。
*3 全白/全黒、ダイナミックコントラスト:「3」時。工場出荷時における本製品全体の平均的な値を示しており、JIS X 6911:2021データプロジェクタの仕様書様式に則って記載しています。測定方法、測定条件については附属書B に基づいています。
*4 一部レンズを除く。本製品に対応のオプションレンズについては、本製品の新製品情報をご確認ください。
*5 Intel® SDM 仕様のファンクションボードは別売です。Intel® SDM 仕様に対応した他社製品すべての動作を保証するものではありません。
*6 Smart Projector ControlアプリはApp Store またはGoogle Play からインストールいただけます。対応端末とOS を事前にご確認ください。
*7 本機に登録できるテストパターンは、次の条件を満たす静止画データです。解像度 1920 x 1200 ドット以下の PNG 形式または BMP 形式ファイル。PNG 形式の場合:1/8/16/24/32/48/64 ビット(ただし、αブレンディングは無効になり、後景画像は透過されません)。BMP 形式の場合:1/8/24 ビット。
*8 「幾何学歪補正・設置調整ソフトウェア&アップグレードキット」を利用するには、プロジェクターの登録が必要です。会員制サポートシステム「PASS」に登録いただくと、Windows®用「幾何学歪補正・設置調整ソフトウェア(無料版)」のダウンロードが可能になります。
*9 自動スクリーン調整機能は、ニコンD5200/D5300/D5500/D5600/D7500に対応しています。
*10 工場出荷時、グラデーションスムーザーの除去レベルは[2]に設定されています。
*11 黒レベル補正前に黒レベルエリア設定を実施しておく必要があります。幾何学歪補正非連動の黒レベル補正は、平面スクリーンにおいて、横1列、または縦1列に並べる場合のみ使用可能です。
*12 本機の防塵性能は、全ての条件下(導電性の粉塵が舞う環境など)の使用における製品の無破損、無故障を保証するものではありません。油分、塩分、水分を含むスモークのある環境の場合はエンクロージャーなどをお使いください。
*13 運用モード「ノーマル」、[ダイナミックコントラスト]を[3]に設定、IEC62087:2008 ブロードキャストコンテンツ投写、温度35 °C、海抜700 m、ほこり環境0.15 mg/m3 の条件下で、光出力が半減するまでの使用時間です。20,000 時間を目安に、内部清掃を兼ねた点検を販売店にご依頼ください。使用条件や使用環境によって光出力半減時間は異なります。使用環境によってメンテナンス時期が短くなる場合があります。使用時間が20,000 時間を超えた場合は、本機内部の部品交換が必要となる場合があります。
*14 プライマリー/セカンダリー入力の組み合わせは固定です。プライマリーおよびセカンダリー入力信号が同じである場合にのみ、バックアップ入力設定が有効になります。
当社は今後とも、お客様の体験価値を向上させるプロジェクター製品の拡充を通し、常設・イベント業界をはじめとする各業界のさらなるニーズに応えてまいります。
【パナソニック コネクト株式会社について】
パナソニック コネクト株式会社は 2022 年4 月1日、パナソニックグループの事業会社制への移行に伴い発足した、B2Bソリューションの中核を担う事業会社です。グローバルで約29,500名の従業員を擁し、売上高は1兆1,257億円*を計上しています。「現場から社会を動かし未来へつなぐ」をパーパス(企業としての存在意義)として掲げ、製造業100年の知見とソフトウェアを組み合わせたソリューションや高度に差別化されたハードウェアの提供を通じて、サプライチェーン、公共サービス、生活インフラ、エンターテインメント分野のお客様をつなぎ、「現場」をイノベートすることに取り組んでいます。また、人と自然が共存できる豊かな社会・地球の「サステナビリティ」と、一人ひとりが生きがいを感じ、安心安全で幸せに暮らすことができる「ウェルビーイング」の実現を目指しています。
* 2022年度売上高。
■人権の尊重と企業価値の向上に向けて
パナソニック コネクトは、「人権の尊重」と「企業価値の向上」を目的に、DEI(Diversity, Equity & Inclusion)推進を経営戦略の柱のひとつと位置づけ、多様な価値観を持つ一人ひとりがイキイキと力を発揮できる柔軟性の高いカルチャーを目指しています。
「少数であること」やその他の理由で権利が守られていない状況に対しては、妥協できない「人権」の問題として取り組みます。
例えば、2016年、国内の人事制度運用上の配偶者に「(同性婚も含む)事実婚を結婚したものと同様に取り扱う」ことを発信するなど、家族の在り方の多様化に対応しています。
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