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放送・業務用映像システム

TOKYO 2020 スペシャルサイト

アスリートの情熱や決定的瞬間をありのままに伝える

多くの競技が無観客となり、テレビでの観戦がメインとなった東京2020大会。「伝える」ことの重要性がかつてなく高まった大舞台の裏側では、カメラやスイッチャーといった機器が大きな役割を担いました。また、従来大会にはなかった4K/HD映像のサイマル制作・放送が行われるなど、「伝える」ことに寄せられる期待は技術面でも大きくなったといえます。

バルセロナ1992大会以来、オリンピック・パラリンピック競技大会に最新鋭の放送機器を提供してきたパナソニック。57年ぶりの自国開催となる今大会では、アスリートの情熱や決定的瞬間を世界中の人々に伝えるため、約180台のカメラを含む多数の機器を納入しました。ここでは全国42会場のうち、それらの機器が特に活躍した7会場をハイライトしていきます。


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Bring the world together -Broardcasting equipment-

開閉会式セレモニー | オリンピックスタジアム

放送・業務用映像機器システム 開閉会式セレモニー オリンピックスタジアム
放送・業務用映像機器システム 開閉会式セレモニー オリンピックスタジアム
放送・業務用映像機器システム 開閉会式セレモニー オリンピックスタジアム

ジャパン・レッドに象徴されるような「日本らしい大会」を世界に印象づけた開閉会式。パナソニックのプロジェクターが映し出し、ラインアレイスピーカーによって奏でられる壮大なパフォーマンスが注目される中、当社のカメラもそこでは活躍していました。セレモニーの模様を世界中に「伝える」ためです。会場となったオリンピックスタジアムのあちこちに、4K対応のスタジオカメラや、リモートカメラを配置。映像制作の現場となるコントロールルームには、スイッチャーやレコーダーが納入され、大舞台を影から支えました。


放送・業務用映像機器システム 開閉会式セレモニー オリンピックスタジアム

選手入場時のスイッチングで活躍する
AV-UHS500。

放送・業務用映像機器システム 開閉会式セレモニー オリンピックスタジアム

メンテナンスなどの技術サポートも
当社が担当。

放送・業務用映像機器システム 開閉会式セレモニー オリンピックスタジアム

セレモニーに向け入念な調整が行われる
5.7KコンパクトシネマカメラAU-EVA1。


なかでも、コントロールルームに導入された4KライブスイッチャーAV-UHS500は、4K/HDが混在するシステムでの映像制作に欠かせない役割を担いました。「4K時代」に求められるニーズを早くから見据え、マルチフォーマットに対応するだけでなく、4Kライブ制作を「HD制作と同等の運用性」で実現することにこだわったスイッチャーです。直感的な操作性にも定評があり、複雑なシステム下でもシンプルな制御を可能にしました。

[設置会場]
オリンピックスタジアム

東京2020 オリンピック開会式

競泳 | 東京アクアティクスセンター

2020年2月に完成した「東京アクアティクスセンター」では、夏季大会の象徴ともいえる競泳が行われました。水上で繰り広げられる熾烈なデットヒートを捉えるため、プールサイドでのドリー撮影に最適なスタジオカメラとともに、天井からつり下げて遠隔制御できる4Kリモートカメラを導入。プール全体を見下ろす迫力のアングルを実現しています。


放送・業務用映像機器システム 競泳 東京アクアティクスセンター

4KインテグレーテッドカメラAW-UE70W/K。
天井からの高度な俯瞰撮影を実現した。

放送・業務用映像機器システム 競泳 東京アクアティクスセンター

AW-RP150GJが活躍したコントロールルーム。
IPベースのカメラシステムで運用効率化にも貢献。


全長50 m x 10レーンもの広大なプールで争われる競泳。レースの全容を明らかにするには、地上のカメラだけでは限界があります。そこで活躍するのが、当社の強みとする4Kリモートカメラです。天井から吊り下げられた5台のAW-UE70W/Kを、リモートカメラコントローラーAW-RP150GJによって直感的に制御。IP制御をベースとしたカメラシステムの導入により、従来大会では難しかった高度な撮影が可能となり、システムの省力化、運用効率化にも貢献しました。

[設置会場]
東京アクアティクスセンター

柔道 | 日本武道館

放送・業務用映像機器システム 柔道 日本武道館

柔道競技が行われた日本武道館。

放送・業務用映像機器システム 柔道 日本武道館

入場する選手を待ち構える4KスタジオカメラAK-UC4000。


7月24日~31日(オリンピック)および8月27日~29日(パラリンピック)にかけて、日本武道館で行われた柔道競技。過去最多9個の金メダルを獲得した日本代表など、各国選手の活躍が光りました。

柔道の聖地・日本武道館での撮影を担ったのは、4KスタジオカメラAK-UC4000。大判イメージセンサーならではの高画質映像と、HDR(HLG)/BT.2020の忠実な色表現を持ち味とするカメラです。柔道のような躍動感ある競技に最適なハイスピードモードをはじめ、映像コンテンツの表現力を高める最新機能も搭載。これらが可能にする多彩な4K撮影により、豪快な投げ技が決まる瞬間も逃すことなく捉え、歴史的快挙が続く熱戦を世界へと伝えました。

また、AK-UC4000はシステム性にも優れ、12G-SDIやTICO over SDI(4K over 3G-SDI)出力、SMPTE ST 2110などの規格に対応。IP伝送含め、現場で必要となるさまざまな伝送フォーマットに順応できるため、今大会のような大規模な映像システムにあっても柔軟な運用が可能でした。


放送・業務用映像機器システム 柔道 日本武道館

熱戦をさまざまなアングルから捉える
リモートカメラ。

放送・業務用映像機器システム 柔道 日本武道館

武道館でも4Kライブスイッチャー
AV-UHS500が活躍。

放送・業務用映像機器システム 柔道 日本武道館

実際にスイッチングを行う様子。


この他、支柱に設置したリモートカメラで競技を多角的に捉えつつ、コントロールルームには4KライブスイッチャーAV-UHS500を納入。4K/HDサイマル制作の第一歩となった今大会の需要にフィットし、優れた柔軟性を実現しています。

[設置会場]
日本武道館

アーチェリー | 夢の島公園アーチェリー場

放送・業務用映像機器システム アーチェリー 夢の島公園アーチェリー場

選手の表情を捉えるインテグレーテッドカメラAW-HR140。選手の集中力を確保しながら迫力のアングルを実現。


アーチェリー競技は、7月23日~31日(オリンピック)および8月27日~9月4日(パラリンピック)にわたり、夢の島公園アーチェリー場で開催されました。無観客となり、これまで以上に静かな環境で行われる本大会。競技の様子を撮影することも大事ですが、選手の集中力を損ねない環境づくりが求められます。

そこで、近距離からの撮影を、リモートで遠隔制御できるHDインテグレーテッドカメラAW-HR140が担当。屋外対応のため、夏季大会のような厳しい環境でも安定した運用が可能です。


放送・業務用映像機器システム アーチェリー 夢の島公園アーチェリー場

シンプル操作で現場に貢献するAW-RP50。

放送・業務用映像機器システム アーチェリー 夢の島公園アーチェリー場

AW-HR140は屋外にも対応。

放送・業務用映像機器システム アーチェリー 夢の島公園アーチェリー場

AW-RP50を用いた実際の制御の様子。


動きが少ないアーチェリー競技では、一射ごとに込められるアスリートの表情を捉えることが重要になります。アンカリング(弦を顎の位置まで引く動作)の際に視界に入らないよう、左右に2台ずつ設置された4台のAW-HR140。選手の集中力を保ちながらも、緊迫感がそのまま伝わってくるようなアングルを可能にしました。カメラの制御は、リモートカメラコントローラーAW-RP50が担い、シンプルな操作性で現場を支えました。

[設置会場]
夢の島公園アーチェリー場

サーフィン | 釣ヶ崎海岸

放送・業務用映像機器システム サーフィン 釣ヶ崎海岸

サーフィン競技が開催された釣ヶ崎海岸。臨場感や迫力を余すことなく伝えるため、水上バイクからの撮影も行われた。


放送・業務用映像機器システム サーフィン 釣ヶ崎海岸

メダル獲得に歓喜する選手とチームメイト。
AK-UC3300が間近で捉えた映像は世界中に放送された。

放送・業務用映像機器システム サーフィン 釣ヶ崎海岸

試合を終え帰岸する選手の表情もつぶさに記録。
波打ち際の撮影では、カメラをレインカバーで
覆うなどの防水対策が施された。


千葉県・九十九里浜の南端に位置し、「世界最高峰」とされる良質な波でおなじみの「釣ヶ崎海岸サーフィンビーチ」。日本でも指折りの名所で熱戦が繰り広げられたのは、今大会で追加種目に加わったサーフィン競技です。高波を越えてゆくサーファー達の姿はメディアでも注目を浴びましたが、海上、砂地をはじめ、撮影サイドにとっては厳しい条件となりました。

そのような条件の中、撮影クルーを支え続けたのが、当社の4KスタジオカメラAK-UC3300でした。4K/HDRの精細性と、激しい動きもブレなく撮影できるハイスピード出力により、白波がダイナミックに砕け散るさまや、喜びを爆発させながら帰岸してくる選手の表情まで逃すことなく記録。水上ボートからの映像と組み合わせることで、迫力ある映像放送に貢献しました。

[設置会場]
釣ヶ崎海岸

自転車競技 (トラック) | 伊豆ベロドローム

放送・業務用映像機器システム 自転車競技 (トラック) 伊豆ベロドローム

伊豆ベロドローム内の映像制作現場の様子。

放送・業務用映像機器システム 自転車競技 (トラック) 伊豆ベロドローム

大型ビジョンへの出力も担ったAV-UHS500。


近代オリンピックで最も古い歴史をもつ競技のひとつである自転車競技。なかでもトラック種目は120年以上の歴史を誇り、日本発祥の種目「ケイリン」に見られるように、レース序盤から中盤にかけての駆け引きや、ファイナルラップで繰り広げられるデットヒートが見所です。そんな自転車競技は、古くから「自転車のまち」として知られる静岡県伊豆市の「伊豆ベロドローム」にて開催。ここでも、パナソニックの4Kカメラとスイッチャーが活躍しました。

自転車競技は「緩急のスポーツ」であり、相手の出方を探る心理戦が始まったかと思うと、レース終盤では時速80 kmを超えるデットヒートが繰り広げられます。パナソニックの4Kカメラは、このような緩急ある競技もくっきり記録できる撮影性能と、高い機動性を備えています。これらのカメラがとらえた映像は、当社のスイッチャーAV-UHS500を駆使して当社製LED大型表示装置へと出力され、有観客*となった会場の盛り上げにも貢献しました。

* オリンピック競技大会のみ。

[設置会場]
伊豆ベロドローム

体操競技 | 有明体操競技場

放送・業務用映像機器システム 体操競技 有明体操競技場

つり輪のダイナミックな演技を捉えるP2HDシリーズ AJ-PX380G。他にもさまざまなカメラが納入された。


有明体操競技場で行われた体操競技。男子は「ゆか・あん馬・つり輪・跳馬・平行棒・鉄棒」の6種目、女子は「ゆか・跳馬・段違い平行棒・平均台」の4種目で競われ、男女とも個人戦と団体戦が行われます。いずれの種目もアクロバティックな演技が見どころで、撮影するカメラには高い機動性が求められます。そんな体操競技でも、高感度、高解像度が持ち味の当社製カメラが優れた性能を発揮。ダイナミックで美しい演技をつぶさに捉えました。

[設置会場]
有明体操競技場

納入機器 (一覧)

P2HDシリーズ
AJ-PX380G

5.7Kコンパクトシネマカメラ
AU-EVA1

4Kスタジオカメラ
AK-UC4000

4Kスタジオカメラ
AK-UC3300

4Kスタジオカメラ
AK-UC3000

IT/IPプラットフォーム
KAIROS

ライブスイッチャー
AV-UHS500

HDビデオスイッチャー
AV-HS450

4Kインテグレーテッドカメラ
AW-UE150W/K

屋外対応HDインテグレーテッドカメラ
AW-HR140

4Kインテグレーテッドカメラ
AW-UE70W/K

リモートカメラコントローラー
AW-RP150GJ

関連リンク

Panasonic Official Olympic & Paralympic Website

パナソニック公式オリンピック・パラリンピックサイト

Broadcast and Professional AV

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