株式会社シーマ様
課題
大規模イベントや企業式典などで使われる映像素材が増加傾向にあり、従来のイベント特化型スイッチャーでは合成などの演出をあきらめざるを得ないケースが発生するようになった。
解決策
GPUの能力の範囲内であれば、制限なくME数やKEY数を扱えるマルチレイヤー構成のKAIROSで、高度な演出、円滑な進行を実現。
世の中のインフラ環境のさらなる高度化に伴い、ここ数年でIT/IPプラットフォーム「KAIROS」の考え方は、イベントや企業式典の演出に欠かせない要素になると考えています。
背景
IT/IPプラットフォーム「KAIROS」で高度な演出と効率的な運用を両立
近年の新型コロナウィルス感染症の拡大に伴い、大規模な会議や学会、企業式典などはオンラインと併用で行われることが多くなりました。その影響もあり、例えば学会では、挨拶と質問はライブで行い、発表する際は登壇者からあらかじめ提供された動画を表示・配信するスタイルが増加しています。既存のハードウェアスイッチャーは使用できるレイヤー数や合成できる素材の数に制約があるため、表示する映像が増えるとオペレーターの負荷が増加してしまいます。そこで高度な演出と効率的な運用を両立できるパナソニックのIT/IPプラットフォーム「KAIROS」が採用されました。
導入理由
スピーディな進化が予想される技術を誰よりも先に取り入れるアーリーアダプター
導入の理由として、円滑なオペレーションで高度な演出と効率的な運用が行えることはもちろん、新しいことへの挑戦という意味がありました。常に最先端を追い求める業種で、これから一層の進化が予想される技術を先に取り入れておくことが非常に重要だと考えられた株式会社シーマ プロジェクト推進室 坂本光様は、「最新の技術を使って運営することは、お客様へのサービス向上につながると信じています。それを実現するために、私達は常にアーリーアダプターであることが求められます。世の中のインフラ環境の高度化に伴い、IT/IPプラットフォーム「KAIROS」の設計思想は、イベントや企業式典の演出に欠かせない要素になると考えています」と語ります。
導入後の効果
お客様の様々な要望へ応えられる、“シーン”を活用したKAIROSの高度な演出
KAIROSを使用することで、既存のハードウェアスイッチャーでは難しかった様々な演出ができるようになります。そのひとつがKAIROSの特長のひとつである“シーン”を利用した豊かな演出です。株式会社シーマ プロジェクト推進室 坂本光様は、「イベントや式典において、これまで以上に高画質化への対応が求められているように感じます。例えばLED大型映像表示装置やプロジェクターが高解像度になってきたために、背景を4K映像で表示したいというご要望なども多くあります。KAIROSの“シーン”機能を活用すれば、素材選択やトランジション、レイヤー合成の映像処理をGPUの能力の範囲内でME数やKEY数の制限なく準備できるため、お客様の様々な要望にしっかりと応えることが可能です。導入当初はIPスイッチャーでお客様にどのようなベネフィットをご提案できるだろうかと少し不安も感じていましたが、取り越し苦労でした。演出の幅が格段に広くなりましたから」と語ります。
スイッチングするスタッフとは別のスタッフがKairos Creatorでシーン修正
本番中やリハーサル中に、演出の追加や修正が発生した際、ひとりのスタッフがスイッチングを続けながら別のスタッフがKairos Creatorでシーンを修正し、後からスイッチングしているスタッフに戻すことができます。株式会社シーマ 営業企画本部 桐山英一郎様は、「これまではひとりで仕込みと演出オペレーションを行っていましたが、それを分担できることは大きいです。例えば、リハーサル中に『P in Pのサイズを変えて欲しい』という要望があったとします。これまではそのような要望があるとその都度進行を止める必要がありました。しかしKAIROSならリハーサルをそのまま進めながら、KAIROSクリエーターで別のスタッフがシーンを修正に取り掛かり、完了したタイミングで確認してもらうことができるようになりました。しかもこれは離れた場所から行うこともできます。新しいフローにより、決められた時間内でクライアントの要望に細やかに対応できるようになりました」と評価します。
システム構成
納入機器
- IT/IPプラットフォーム 「KAIROS」 ×一式
- 4Kインテグレーテッドカメラ AW-UE100K ×1台
- チップDLP®レーザープロジェクター PT-RQ50KJ ×2台
お客様の声
新しい画づくりや新しい演出が可能になりました
イベントや企業式典などの運用はIPの活用で一層高度化すると考えています。そしてIPスイッチャーであるKAIROSは今後、当社の大きな武器になると考えています。例えばこれまではすべてを現場で行っていた大規模なイベントや企業式典なども、これからは若いスタッフが対応し、遠隔地から熟練者がサポートするスタイルが可能になります。さらに当社は、ライブ配信とファイル収録・制作、機器/コンテンツ管理を行えるパナソニックのIoTクラウドプラットフォームMedia Bridgeも導入していますので、システム全体としての発展性も念頭に置いた大規模なIP連携によって、さらなる進化を実現できると期待しています。
お客様紹介
映像・音響、照明機器のプロフェッショナルカンパニー
株式会社シーマ様は、映像・音響、照明機器のシステム設計・施工・保守・イベントを手掛けるプロフェッショナルカンパニーです。1961年の設立以来、時代や設置・運営環境によって変化を続ける現場に真摯に向き合って進化を続け、60年以上にわたりお客様に高い価値を提供し続けています。
IT/IPプラットフォームKAIROS
パナソニック独⾃の⾰新的なソフトウェア開発によりCPUおよびGPUの能⼒で映像処理を⾏う、新しいコンセプトとアーキテクチャーを備えたライブ映像制作プラットフォームです。 新たな技術を用いた臨場感の高い映像、IP化によるリモート制作など⽣産性の向上で、ライブ映像制作に求められる進化に対応。
IT/IPプラットフォーム –AT-KC1000T メインフレーム Kairos Core 1000
CPU及びGPUで映像処理を行い、ME数やKEY数に制約されないマルチレイヤー構成。映像入出力はベースバンド信号に加え、SMPTE ST2110、NDI®※1、SRT※2ストリーミングなど用途に応じたIPテクノロジーをサポート。豊富な入出力を装備、4Kで 8入力 、5出力、HDで32入力、20出力に対応。
※1:NDI®とは、NewTek, Inc.によって開発されたIP利用における新しいライブ映像制作ワークフロー支援プロトコルです。NDI®はNewTek, Inc.の米国およびその他の国における登録商標です。ここでのNDI®は、High bandwidth NDI®を意味します。
※2:SRTはSecure Reliable Transportの略です。
IT/IPプラットフォーム –AT-KC10C1G コントロールパネル Kairos Control
2つのフェーダーを装備、24クロスポイントスタイルのレイアウトは機能を⾃由にアサインすることが可能。GUIソフトウェアによるキーレイアウトのカスタマイズが可能。
IT/IPプラットフォーム –AT-SFC10G Kairos Creator(GUIソフトウェア、ソフトウェアキー)
直感的で使いやすいGUIで、入出力やシーン・レイヤーなどの設定が可能。GUIコントロールパネル表⽰もでき、省スペースでの運⽤に対応。
4Kインテグレーテッドカメラ AW-UE100W/K
NDI®※1、SRT※2、FreeD※3をはじめとした様々なIP伝送プロトコルに対応した4Kインテグレーテッドカメラ。4K/60p※4の高画質映像を用いた柔軟な映像制作を実現します。また、3G-SDI、HDMIはもちろん12G-SDI出力にも対応し、運用に合わせた出力方式を選択可能。イベントのライブ配信からスタジオでの番組制作まで、幅広いシーンで活躍します。
※1:NDI®とは、米国NewTek社によって開発されたIP利用における新しいライブ映像制作ワークフロー支援プロトコルです。ここでのNDI®は、High bandwidth NDI®、NDI®|HXはHigh efficiency low bandwidth NDI®|HXを意味します。NDI®はNewTek, Inc. の米国およびその他の国における登録商標です。
※2:Secure Reliable Transport の略。
※3:FreeDとは、AR/VRシステム用のカメラトラッキングデータを出力するプロトコルです。
※4:実際の出力フォーマットはUHD(3840×2160)59.94p。
PT-RQ50KJ
- 世界最高輝度 50,000 lmと広色域化技術によるかつてない映像表現
- ワークフローを効率化するコンパクトな一体型ボディ
- 高輝度モデルで培った技術を結集し、独自の冷却システムによる安定動作を実現