メインフレーム Kairos Core 200
AT-KC200T 本体希望小売価格 9,051,000円(税抜)
AT-KC200TL1 本体希望小売価格 7,596,000円(税抜)
4RUサイズ
AT-KC200T / AT-KC200TL1
主な機能・特長
CPU及びGPUで映像処理を行い、ME数やKEY数に制約されないマルチレイヤー構成
SMPTE ST 2110※1、NDI ®※2、SRT※3ストリーミングなど多彩なIP接続に加え、SDI※4、HDMI※5入出力にも対応
アジャイル入力ルーティングにより余裕ある入出力。ST 2022-7リダンダンシー※1運用時も入力数は半減しません※4
解像度フリー・画角フリーを実現するCANVAS機能にて、16x9標準画角に加え、32×9等の特殊画角の出力も可能。4K映像×4出力で構成して、高解像度の8K映像出力が可能
直感的で使いやすいGUIソフトウェア(Kairos Creator※6 )とレイアウトを自由にカスタマイズできるコントロールパネル(Kairos Control※7 )による、すぐれた操作性とフレキシビリティ
IT/IPプラットフォーム“KAIROS”(ケイロス)は、パナソニック独⾃の⾰新的なソフトウェア開発によりCPUおよびGPUの能⼒で映像処理を⾏う、新しいコンセプトとアーキテクチャーを備えたライブ映像制作プラットフォーム。新たな技術を用いた臨場感の高い映像、IP化によるリモート制作など⽣産性の向上、KAIROSはいまライブ映像制作に求められる進化に応えます。
AT-KC100Tと比べて約1.5倍の映像処理能力を有する高性能GPU/CPU構成により、従来にない⾃由度の⾼いライブ映像処理を低遅延で実現します。独⾃ソフトウェア技術をベースにしながら、オープンソフトウェアアーキテクチャーを採⽤することにより、システムに⾼い柔軟性と拡張性をもたらします。
多彩な映像⼊出⼒に対応し、SDI、HDMIなどベースバンドだけでなく、SMPTE ST 2110※1、NDI®※2、SRT※3ストリーミングなど最新のIPテクノロジーをフルにサポートすることにより、ライブビデオ制作・配信のリモートオペレーションに対応します。さらに、ネットワークを二重化するST 2022-7リダンダンシー※1に対応。ネットワークリダンダンシーに対応することにより、運用時の安全性を高めています。
GPUで映像処理をすることにより、ME数やKEY数に制約されないマルチレイヤー構成や、解像度や画⾓にとらわれない “CANVAS”スクリーンなど、⾃由な映像制作が可能です。
またITベースのオープンアーキテクチャーであるため、ソフトウェアの追加で機能拡張や外部機器との連携が可能。これによりシステムの統合による業務の効率化に貢献し、将来性も確保しています。
※1:AT-KC200TL1で、ST 2110入出力をご使用になる際は、販売店・取扱店にご相談ください。
※2:NDI®は 映像伝送・制御技術であり、Vizrt NDI ABの米国およびその他の国における登録商標です。ここでのNDI®は、NDI®High Bandwidthを意味します。
※3:SRTはSecure Reliable Transportの略です。
※4:KAIROS Ver. 1.6 以降対応。
※5:KAIROS Ver. 2.0以降対応。
※6:AT-SFC10G/別売
※7:AT-KC10C1G、AT-KC10C2G/別売
AT-KC200T / AT-KC200TL1
受賞歴
TV Tech Best of Show Awards
テクノロジー
GPU/CPU
MEフリー
4K
ST 2110
NDI® High Bandwidth対応
SRT
CANVAS機能
PTP同期
MV 4系統
強み・特長
KAIROS ファームウェア Ver.1.8紹介動画
【導入事例】TVS様とSUKMA 2024大会
【導入事例】TVS様とSUKMA 2024大会についてのインタビュー
KAIROS AT-KC200TL1機能紹介動画
※日本語字幕をONにしてご覧ください
KAIROS AT-KC2000T/200T機能紹介動画
KAIROS AT-KC2000T/200T 機能詳細動画
1. 柔軟な入出力
さまざまな⼊出⼒信号に対応
ベースバンド信号(12G/3G/HD-SDI※1、HDMI※2)、IP パケット(ST 2110※3、NDI® High Bandwidth、ストリーミング)の入出力をフルにサポートしています。ストリーミングはRTP/RTMP/ RTSPに加え安定性とセキュリティにすぐれたSRT※4に対応、入力8チャンネルと出力2チャンネルを備え、チャンネルごとにプロトコル切換が可能です。映像に加え音声にも対応。NDI® High Bandwidth/SRTは各16ch、RTMP/RTSPは各8chのオーディオに対応します。※5
●NDI®は 映像伝送・制御技術であり、Vizrt NDI ABの米国およびその他の国における登録商標です。
※1:Ver. 1.6以降。別売オプション品【SDI入出力ボード AT-KC20M1G】が必要。SDI入出力ボード AT-KC20M1Gの取付は販売店で行います。取付の際は、必ず販売店にご相談ください。
※2:Ver. 2.0以降。別売オプション品【HDMI入力ボード AT-KC20M2G】または【HDMI出力ボード AT-KC20M3G】が必要。取付は販売店で行います。取付の際は、必ず販売店にご相談ください。
※3:AT-KC200TL1で、ST 2110入出力をご使用になる際は、販売店・取扱店にご相談ください。
※4:SRTはSecure Reliable Transportの略です。
※5:RTSPは入力のみ。またRTSP入力はリモートカメラAW-HE130W/K(生産完了品)、AW-HR140(生産完了品)では動作しません。
柔軟な解像度での出力に対応※NEW
ST 2110、HDMI出力時には、以下の条件範囲内で解像度を自由に設定できます。
規定フォーマットに縛られない、任意の解像度に設定可能です。
最大解像度:9.8Mピクセル
調整可能な最低ピクセル単位:4ピクセル
※Ver. 2.0より対応。
スマートルーティング機能※
ネットワークスイッチに入力されている映像を、KAIROSが必要に応じて自動的に、映像取り込み状態とアイドル状態とを切り替えることで、より多くの入力ソース数を仮想的にKAIROSで扱えるようにする機能です。これにより、KAIROSが同時に受けられる映像の帯域の制限を考慮する必要がなくなり、Kairos Core自体の入力数の最大数を超えた入力数でも仮想的に扱うことができます。例えば、4Kの場合、Kairos Core 200(AT-KC200T)では、最大8入力ですが、仮想的には64入力までの映像ソースを、シーンやレイヤー、各コントロールパネルのボタンにアサインすることができます。
事前の準備段階で、スマートルーティングに設定した仮想的に入力されている映像をシーンやレイヤー、各コントロールパネルのボタンにアサインしておくことで、本番中にシーンの切り替えやボタンでの呼び出しを行えば、アイドル状態から取り込み状態にKAIROSが自動的に切り替え、ほぼ遅延なくPGMに出力させることができます。仮想的に入力されている映像ソースは、サムネイルなどをマルチビューア上で指定しておくことも可能で、入力数が多い場合でもスムーズな映像演出を行うことができます。
※ソフトウェアVer. 1.7.1以降対応。AT-KC200TL1で本機能を使用するには、販売店・取扱店にお問い合わせください。
スマートルーティングを使用しない従来のIP入力(4K映像入力の場合)
スマートルーティングを用いた仮想IP入力(4K映像入力の場合)
Kairos Creatorのスマートルーティング設定
スマートルーティング入力ソースは、ステイタスマークの左側にⒶマークが付きます。
マークがグレー表示のソースはバーチャル入力、グリーン表示のソースは映像信号が入力されており本線出力に使用できます。
入出力数を拡張するアジャイル入力ルーティング
GPUの入出力を映像ソースの帯域に応じて柔軟に割り当てる「アジャイル入力ルーティング」方式により、KAIROSの入出力機能を拡張・強化しました。たとえば、ST 2110※1ネットワーク経由であれば、1台のメインフレームKairos Core 200で同時に接続できる入出力数は最大最大64入力/40出力※2におよびます。これにより多数の映像ソースを用いたシーン作成など、より大規模なライブ制作が可能になります。 またKAIROSはシステムに接続できる入力の制約を取り除き、ST 2110ネットワークと他の入力(NDI® High Bandwidth /SRTなどストリーミング)をより効率的に利用できます。
※1:AT-KC200TL1で、ST 2110入出力をご使用になる際は、販売店・取扱店にご相談ください。
※2:AT-KC200T、AT-KC200TL1(ST 2110対応にした場合)、AT-KC2000TとAT-KC2000TS1において、1.5G(Ver. 1.8.0以降)および3G使用時は、1ポート最大20出力となり、2ポートで合わせて最大40出力となります。4K使用時は、1ポート最大5出力となり、2ポートで合わせて最大10出力となります。
■Kairos Core 200 同時に使用できる入出力数(Ver. 1.6以降)
|
接続可能数 |
||||
|
AT-KC200T |
AT-KC200TL1 |
|||
| 入力 | 1080i,720p | QSFP(ST 2110) | 64 | 64 |
| SDI※1 | 最大32 | 24(最大32) | ||
| HDMI※2 | 最大16 | 最大8 | ||
| 1080p | QSFP(ST 2110) | 32 | 32 | |
| SDI※1 | 最大32 | 24(最大32) | ||
| HDMI※2 | 最大16 | 最大8 | ||
| 4K | QSFP(ST 2110) | 8 | 8 | |
| SDI※1 | 最大16 | 12(最大16) | ||
| HDMI※2 | 最大16 | 最大8 | ||
| NDI® High Bandwidth | 2 | 2 | ||
| SRT / RTP / RTMP / RTSP | 8 | 8 | ||
| 出力 | 1080i,720p | QSFP(ST 2110)※3 | 40 | 40 |
| SDI※1 | 最大16 | 12(最大16) | ||
| HDMI※4 | 最大16 | 最大8 | ||
| 1080p | QSFP(ST 2110)※3 | 40 | 40 | |
| SDI※1 | 最大16 | 12(最大16) | ||
| HDMI※4 | 最大16 | 最大8 | ||
| 4K | QSFP(ST 2110)※3 | 10 | 10 | |
| SDI※1 | 最大8 | 6(最大8) | ||
| HDMI※4 | 最大16 | 最大8 | ||
| NDI® High Bandwidth | 2 | 2 | ||
| SRT / RTP / RTMP | 2 | 2 | ||
※1:SDI入出力ボード(別売AT-KC20M1G)最大枚数装着時。
※2:HDMI入力ボード (別売 AT-KC20M2G)最大枚数装着時。
※3:AT-KC200T、AT-KC200TL1(ST 2110対応にした場合)、AT-KC2000TとAT-KC2000TS1において、1.5G(Ver1.8.0以降)および3G使用時は、1ポート最大20出力となり、2ポートで合わせて最大40出力となります。4K使用時は、1ポート最大5出力となり、2ポートで合わせて最大10出力となります。
※4:HDMI出力ボード (別売 AT-KC20M3G)最大枚数装着時。
解像度フリー、インターレース映像対応 Update
4K/HDの解像度の異なる標準ビデオフォーマットを混在使用できます。入力I/P変換により1080/59.94i、1080/50iインターレース映像入力にも入力/出力ともに対応しています。Ver. 2.0より、規定フォーマットにとらわれない柔軟な解像度対応が可能となり、より多くの映像機器とともに、より多くの場面でご使用いただけます。
■対応ビデオフォーマット
| 解像度※1 | フレームレート |
|---|---|
| 4K (3840×2160) | 60p, 59.94p, 50p, 30p, 29.97p, 25p, 24p, 23.98p |
| FHD (1920×1080) | 60p、59.94p、50p、30p、29.97p、25p、24p、23.98p、60i、59.94i、50i |
| HD (1280×720) | 60p、59.94p、50p、30p、29.97p、25p、24p、23.98p |
| 任意解像度 | 上記フォーマット以外にも、最大9.8Mピクセルまでの解像度に任意設定可能(最小4ピクセル単位)※2 |
対応カラーモデルおよびビット深度※1 |
|---|
| YCbCr 4:2:2 - 8/10/12 bit |
| YCbCr 4:4:4 - 8/10/12 bit※3 |
| RGB - 8/10/12 bit※3 |
| RGBA - 8/10/12 bit※3 |
| Key - 8/10/12 bit※3 |
※1:ご使用になる解像度によっては入出力数が減少する場合があります。
※2:ソフトウェアVer.2.0以降、ST 2110とHDMI入出力時に対応。
※3:ソフトウェアVer. 1.8でST 2110入出力時に対応。ソフトウェアVer. 2.0以降、ST 2110とHDMI入出力時に対応。
カスタマイズ可能な4画面のマルチビューアー
上記映像⼊出⼒とは別に4K/HDに対応したマルチビューワー出⼒(DisplayPort)を4つ備えています。4つのスクリーンにそれぞれ最⼤36の映像を表⽰できます。またRAM/クリッププレーヤーやシーンのほか、AUX出⼒も表⽰することができます。レイアウトは⾃由にカスタマイズでき、テンプレートとして保存することが可能です。オーディオレベルメーターも表示できます。
動画・静止画・音声ファイル機能
RAMプレーヤー、クリッププレーヤー、オーディオプレーヤーを内蔵。システム内で動画ファイルを再⽣し、映像ソースとして使⽤可能です。プレイリスト機能を備えています。また静⽌画ファイルも保存して合成編集が可能です。バージョン1.5より、RAMプレーヤー/静止画で入力・出力映像の録画(静止画はフレームキャプチャー)に対応しています。
・RAM プレーヤー(8ch/⾮圧縮)
⾮圧縮映像の再⽣が可能です。イントロ映像やアニメーションワイプ用の素材など、⽐較的短い時間の映像再⽣に適しています。再生時間はRAM容量に依存し、また素材映像の解像度とチャンネル数(最⼤ 8ch)によっても増減します。映像素材は内部のSSDに保存可能です。
・クリッププレーヤー(2ch/圧縮)
圧縮動画クリップ(映像・音声)の再⽣が可能です。CMなど⽐較的⻑いクリップの再生に適します。クリップは内部のSSDに保存可能です。ファイル形式はAVC-Intra、H.264、Avid DNxHDに加えて、Apple ProRes※1にも対応します。
・オーディオプレーヤー(4ch)
音声ファイルの再生が可能です。ファイル形式はWAV、MP3、Ogg、FLAC、AIFFに対応しています。WAV以外のファイルはアップロード時にWAV(48kHz/24bit)に変換されます。
※1:インターレース形式で作成した動画クリップの再生には対応しておりません。
※圧縮動画クリップの再生は、作成された環境や解像度、およびKairos CoreのCPU性能に依存します。運用前に、再生動作をご確認いただきますようお願いします。
■動画・静止画ファイル容量
| 入力/出力 | Kairos Core 200 AT-KC200T |
Kairos Core 200 AT-KC200TL1 |
|---|---|---|
| RAMプレーヤー(非圧縮) | 8CH、32GB※ | 8CH、32GB |
| クリッププレーヤー(圧縮) | 2CH、400GB(オーディオプレーヤーと容量共用)、 AVC-Intra / H.264 / DN x HD / ProRes | |
| 静止画ファイル | 7GB、4Kまで | |
| オーディオプレーヤー(圧縮) | 4CH、400GB(クリッププレーヤーと容量共有)、 WAV / MP3 / Ogg / FLAC / AIFF | |
※SDI入出カボード、HDMI入力ボード/出力ボード装着時、RAMプレーヤーの最大容量は下記のように変化いたしますので、ご留意ください。また、Ver. 1.8以降にアップデートした場合、最大容量が2GB減少します。
| ボード数 | 未装着時 | 1枚時 | 2枚時 | 3枚時 | 4枚時 |
| AT-KC200T | 32GB | 31GB | 30GB | 29GB | 28GB |
| AT-KC200TL1 | - | - | - | 32GB | 32GB |
PTP同期
IPベースの同期規格であるPTP(Precision Time Protocol)同期に対応しており、ST 2110※ベースのシステムで運⽤可能です。GbE(ギガビットイーサネット)ポート接続でもPTP同期に対応。
※AT-KC200TL1で、ST 2110入出力をご使用になる際は、販売店・取扱店にご相談ください。
オーディオ入出力に対応
ST 2110-30※(AES67)、ゲートウェイポート経由のSDIエンベデッドオーディオ、NDI® High Bandwidth、SRT/RTMP/RTSPのオーディオ入出力に対応。あわせて、マルチビューワーへのオーディオレベルメーター表示、クリッププレーヤーのオーディオ出力、出力のオーディオルーティング対応の機能を追加しています。ST 2110※ベースのシステムで運用可能です。
※AT-KC200TL1で、ST 2110入出力をご使用になる際は、販売店・取扱店にご相談ください。
オーディオミキサー機能
オーディオミキサーオプションAT-SF005Gによりオーディオミキシング機能を追加。1映像ソースあたり最大16チャンネル(ステレオ/モノラル)の調整、ミキシング、ルーティング、ミュートが可能です。マスターレベル調整、トーンジェネレーターも備えています。PFL(プリフェーダーリッスン)やオーディオモニター出力にも対応しています。
オーディオミキサーのインターフェースとして、KAIROSアライアンスパートナーであるSKAARHOJ社製のパナソニック特別モデルWave Board(PAN-WB-V2B-BU)をご使用いただけます。詳細はこちら。
2. 無限の表現力
フリーMEのレイヤーエフェクト
KAIROSは従来のハードウェアベースのスイッチャーのようにME数・KEY数の制約に縛られないオペレーションが可能です。⼀般的な画像編集アプリのレイヤーのように、GPUパワーの許す限りレイヤーを重ね、KEYやスケーリングを設定可能です。Ver.1.5より、2.5D DVE(X・Y・Z軸による回転および位置調整)に対応しました。
Kairos Core 200は、GPUの映像処理能力アップによりレイヤー数を大幅に増加した、より複雑で高度な映像表現を可能にします。
多彩なエフェクト機能とタイトルジェネレーター
レイヤーにはKEYに加えてさまざまなエフェクトを加えることも可能です。タイトル制作が可能なタイトルジェネレーターを搭載。
Kairos Creator Title Generatorメニュー
簡易的なタイトル制作が可能です。
複数シーン同時コントロール機能NEW
フェーダー操作により、複数の映像ソースを一括でコントロール可能。
映像ごとに異なるエフェクトに適応したトランジションを行うこともできます。
これにより、複数のLEDウォールやスクリーンを使用する大規模イベントでの効率的な運用を実現します。
※Ver. 2.0以降対応。
HTML5グラフィックス対応
HTML5グラフィックスに対応し、ファイルを変換することなく、スコアなどのグラフィックをKAIROSに入力する、あるいはウェブブラウザ/ページをそのまま映像ソースとして使用し、KAIROSからウェブ操作を行うことが可能に※。Singular.live社のSingular.liveやVizrt社のViz Flowicsなどからも直接KAIROSへ入力でき、リアルタイムでのより多様な演出が行えます。
※Ver. 1.8以降対応
新しいエフェクトの追加
Ver. 1.7.0以降では新しいエフェクトが追加され、それぞれをパラメータで調整できるようになっています。
- Film-look effect
- Glow effect
- その他エフェクト
画⾓フリー、最大8K(32Mピクセル)の“CANVAS”
CANVAS機能により、16:9の標準画⾓だけでなくウォールディスプレイ等に活⽤できる32:9など特殊な画⾓の映像制作が可能です。最大8K(32Mピクセル)の解像度をサポート。⾃由にカスタマイズ可能なマルチビューワーではそれら特殊な画⾓の映像もそのまま表⽰できます。
※GPUの性能に一部機能が依存します。
Kairos Creator Live Viewメニュー
GUIソフトウェアで、マルチビュー映像(MV1/MV2)をモニターできます。 画像は32:9 画角のCANVASも表示したマルチビューディスプレイ例。
最短1フレームの低遅延とフレームディレイ可変
映像処理遅延は最短1フレーム。スポーツシーンやミュージックライブにおいても臨場感を損なわないライブ演出が可能です。チャンネルごとにフレームディレイ可変(1~12フレーム/1フレームステップ)でき、ソース間のフレームの遅延差を調整できます。
3. 先進の運用力
さまざまな直感的な操作・運用方法
直感的で使いやすいGUIを備えたPCソフトウェアKairos Creator(AT-SFC10G)から、KAIROSの各種設定およびオペレーションが可能です。タッチコントロールパネルソフトウェア(ソフトウェアキー)AT-SFTC10Gを使えば、タッチパネルモニターにマルチビュー画面を表示させ、より直感的マルチオペレーションを可能にします。
また、各ボタンに機能を自由にアサインできるコントロールパネルKairos Control Panelは、24XPと12XPの2モデルから環境に合わせたサイズを選択できます。
24XPタイプ AT-KC10C1G
の詳細はこちら 12XPタイプ AT-KC10C2G
の詳細はこちら
大規模システムから省スペースでコンパクトなシステムまで、お客様の撮影・運用環境にあわせて、あるいは自身になじみの良い操作方法を選ぶことで、直感的で自由な映像制作を可能にします。
KAIROSアライアンスパートナーであるSKAARHOJ社製のパナソニック特別モデルMaster Key OneとMaster Key 48もご使用いただけます。
Master Key One
PAN-MKO-V2B-BUの詳細はこちら Master Key 48
PAN-MK48-V1B-BUの詳細はこちら
Kairos Core複数台同時制御
Kairos Control Panel(コントロールパネル)1台、あるいは、Kairos Creator(GUIソフトウェア)から最大2台のKairos Coreが操作可能に。1台のコントロールパネル内のボタンを1台目と2台目のKairos Core双方に割り当てることができるため、Kairos Core2台分の映像や素材を1台のコントロールパネルで容易に操作ができるようになります。また、Kairos Creator上でも2台のKairos Coreの設定ができるほか、シーンやトランジションなどの各種設定※をKairos Creator上で2台のKairos Core間で簡単に反映できます。ProductionファイルやEnvironmentファイル丸ごとを保存/同期が可能なKairos Core Managerと異なり、必要な設定を必要なタイミングで相互に反映することが可能です。Kairos Coreを複数台使用するなどで多くのソース・素材の使用が必要になる大型イベントなどでのKAIROSの運用がより容易になります。
※Kairos CreatorのGUI上で、2台のKairos Core間で設定を反映できる機能は下記です。
- シーン
- トランジション
- スナップショット
- マクロ
- FX Input
- カラーマット
- Kairos Painter
リダンダンシー機能
トラブル発生時のバックアップとなるリダンダンシー(冗長)機能。リダンダント電源(二重化)に加え、2台のメインフレームでバックアップするKairos Coreリダンダンシー※、さらにAT-KC200Tではネットワークを二重化するST 2022-7リダンダンシーの3つの冗長機能により安全性を高めています。
※REST APIにて、Kairos Controlの接続先Kairos Coreの切替えが可能です。Kairos Creatorの接続先Kairos Coreの切替は、GUIメニュー上でIPアドレスを入力し、手動で切替えます。なお、Kairos Core1/2間で、Production、Environment、動画、静止画、音声ファイルは共有されません。
※リダンダンシー運用時、入力数はそのまま、出力数は半減します。
システムログ機能
機器状態や操作の履歴(ログ)を残すことにより、トラブル発生時などに状況を確認できます。Ver. 1.5より、FANアラーム、電源アラームなどの警告表示に対応しました。
Media Production SuiteのDevice Manager(旧称:Device View)に対応
Media Production SuiteのDevice Managerに対応※。Device Manager上に表示され、IPアドレスの設定が他の機器と同様に行えます。Panasonic製のカメラなどと併せて使用する際のセットアップがより容易になります。
※Ver.1.8以降対応(EasyIPモードのみ)
ソフトウェアによる機能拡張と連携
KAIROSはIT ベースのオープンアーキテクチャーであるため、ソフトウェアの追加による機能拡張や外部機器連携が可能。高い柔軟性・拡張性を備えています。
SNMP対応
Ver.1.7からは対応プロトコルにSNMPも追加。ネットワーク経由で外部機器からKAIROSのステータスを確認し、不具合が起きた際に通知が来るよう設定できます。外部機器と連携した運用がスムーズに行えます。
SNMP(Simple Network Management Protocol)とは
SNMPを利用することでネットワーク障害が発生した場合、機器を特定できるため、迅速な復旧に役立つ。
対象項目
SNMP Get
システム情報項目(Info / Warning / Fatal)
システムログ、オペレーション、RAM、Deltacastゲートウェイ※1、SDIボード※2、マルチビューワ、GPU負荷、ローカルタイムゾーン、ライセンスオプション、PTP、ゲンロック、メモリ/HDDスペース、NICリンクステータス※3、温度センサー、ファンセンサー、電源センサー
SNMP Trap
・各センサーの情報: 各デバイスの温度、ファン速度、電源ステータス
・各I/O情報:ラベル、フォーマット、I/Oステータス、タリーステータス
・各メディア情報:RAM/静止画/HDD使用量
・各ネットワーク情報:LAN/QSPF使用状況
・各システム情報: モデル番号、バージョン番号、タイムクロック、GPU 使用率、シリアル番号など。
・PTP情報:GMID、ステータス
・ゲンロック情報:同期タイプ、参照元、ステータス
※1:AT-KC1000T/KC100のみ。
※2:AT-KC200T/2000/2000TS1のみ。
※3:AT-KC200TL1で本機能を使用するには、オプションのNICカード(将来対応予定)が必要です。
KAIROSアライアンスパートナーズ
KAIROSは、無数に拡がるITエコシステムを活用し、ソフトウェアの追加によって容易に機能を拡張し、外部デバイスと連携することができます。パナソニックはその連携を加速するため、ITおよび映像のメーカー、サプライヤー各社との協業を進めています。
AT-KC200T背面画像
AT-KC200TL1背面画像
ソリューション
- 製品画像
主な仕様
| Kairos Core 200(AT-KC200T) | Kairos Core 200(AT-KC200TL1) | ||
|---|---|---|---|
| 映像入出力数 | |||
| ST 2110 | 4K | 8 入力 / 10 出力 | 8 入力 / 10 出力 |
| ST 2022-7リダンダンシー | 〇 入力は半減せず、出力は半減 | 〇 入力は半減せず、出力は半減 | |
| プレーヤー | |||
| 静止画保存 | 7 GB、4Kまで | 7 GB、4Kまで | |
| RAMプレーヤー(非圧縮) | 8 CH、容量32 GB | 8 CH、容量32 GB | |
| クリッププレーヤー(圧縮) | 2 CH、容量400 GB(オーディオプレイヤーと容量を共有) AVC-Intra / H.264 / DN×HD / ProRes | 2 CH、容量400 GB(オーディオプレイヤーと容量を共有) AVC-Intra / H.264 / DN×HD / ProRes | |
注釈
デモ・見積りなどのご相談は、下記よりお問い合わせください。
製品の設置、設定、操作などのご相談は、下記よりお問い合わせください。