写真:学生のアイデアを形にする次世代型スタジオ
写真:学生のアイデアを形にする次世代型スタジオ

関西大学 総合情報学部様

IT/IPプラットフォーム“KAIROS”
自由度の高い映像制作が可能なKAIROSで、学生のアイデアを形にする次世代型スタジオを構築。

課題

学生たちが自由な発想で映像を制作できるスイッチャーを導入したい。

解決策

従来型スイッチャーのようにME数やKEY数の制約に縛られることなく、GPUパワーの許す限り制限なくレイヤーが重ねられるIT/IPプラットフォーム“KAIROS”を導入。自由度の高い制作環境を構築。

KAIROSという最新のプロ用スイッチャーに触れることで、学生たちの想像力が掻き立てられ、新たなアイデアを生み出してくれることを期待しています。

関西大学 総合情報学部 准教授 長谷 海平様

背景

多様な映像表現技法を学ぶスタジオをリニューアル

関西大学総合情報学部様は、「メディア情報系」「社会情報システム系」「コンピューティング系」という“3つの系”を軸に、幅広い情報学を体系的に学ぶことができる学部です。学内には、すべての学生が利用できる制作実習スタジオを備え、テレビ局さながらのスタジオサブシステムが整えられています。2023年には、さらなる先進技術を学べる場にするべくシステムのリニューアルを実施。めまぐるしく進化する現代の多様なコンテンツ制作に対応できるよう、次世代型スイッチャー「IT/IPプラットフォーム“KAIROS”」が導入されました。


導入した理由

分かりやすい操作感で学生の新たな発想を形にする

機器選定にあたり、4Kへの対応のほか、学生たちが次々と操作しても安心して運用できるシステムの安定性が求められていました。また、IP対応や、誰でも簡単に扱える操作感は高く評価されました。総合情報学部の長谷准教授は語ります。「以前は従来型のスイッチャーを使用していましたが、IPシステムに対する知識は将来必ず必要になってくると思い、KAIROSを選択しました。また、直感的に操作できるため、初めて触る学生でも扱いやすいと思ったのは大きなポイントでした。理解しやすいので学生たちもどんどん使用して、新たな発想を生み出してくれると思います」


導入後の効果

学生たちの自由な発想を形にしやすいスイッチャー

KAIROS導入の効果について、長谷准教授は「たとえば学生が新しいテロップの出し方を思いついた際に、従来型スイッチャーのようにスイッチャー側の制約によって不可能だったとしたら非常に残念なことです。レイヤーを無制限に重ねられるKAIROSなら学生が我慢をすることなく様々なアイデアに挑戦できるので、ぜひ自由な発想で活用して欲しいと思います」と語ります。また、スタジオの保守や学生への技術サポートを行う株式会社オレンジパオの松本様は、「操作卓はボタンを自由にアサインできるため、初めて触る学生でも分かりやすいようレイアウトしました。 学生たちの習熟度に合わせて変更できる点はありがたいですね」と語ります。

KAIROSの様々な機能を活用した今後の運用にも期待

KAIROSは16:9だけでなく32:9ワイドや縦型など、変則的な画角の映像を自在に制作・出力できるCANVAS機能を搭載しています。長谷准教授は「自由な発想で映像制作ができるKAIROSならではの活用として、プロジェクターを複数台連結させた横長のコンテンツづくりにも有効だと思います。また、本学部にはプロジェクションマッピングを行っている授業があるので、そういった用途も期待できますね」と語ります。さらに松本様は、「KAIROSはNDIやSRT、ST 2110にも対応しているので、ネットワーク経由で外部からの映像や音声を扱えます。学内外のイベントや大学スポーツのリモートライブプロダクションなど、従来のスタジオ運営の枠を超えた新たなご提案をしていきたいです」と語ります。


写真:スイッチャー卓の中央にKAIROSのコントロールパネルを配置し、モニター棚には自由なレイアウト にカスタマイズできるマルチビューワーを2面装備
スイッチャー卓の中央にKAIROSのコントロールパネルを配置し、モニター棚には自由なレイアウト にカスタマイズできるマルチビューワーを2面装備
▲ 自由にキーアサインできるコントロールパネルは、初めて触る学生でも理解しやすい配置に設定
自由にキーアサインできるコントロールパネルは、初めて触る学生でも理解しやすい配置に設定
メインフレーム「Kairos Core 1000」は小型設計のため、コンパクトな防音ラックに格納可能
メインフレーム「Kairos Core 1000」は小型設計のため、コンパクトな防音ラックに格納可能
GUIソフトウェア「Kairos Creator」を学生が操作している様子。直感的にレイヤーを重ねられ、マウスを握ればすぐに扱えると好評
GUIソフトウェア「Kairos Creator」を学生が操作している様子。直感的にレイヤーを重ねられ、マウスを握ればすぐに扱えると好評
「Kairos Creator」は、レイヤーの拡大・縮小・移動・回転などPowerPointのように自由自在
「Kairos Creator」は、レイヤーの拡大・縮小・移動・回転などPowerPointのように自由自在
撮影スタジオの様子。ここで撮影された映像をKAIROSでスイッチングして、収録や配信を行う
撮影スタジオの様子。ここで撮影された映像をKAIROSでスイッチングして、収録や配信を行う

納入機器

  • メインフレーム Kairos Core 1000 AT-KC1000T×1台
  • コントロールパネル Kairos Control AT-KC10C1G×1台
  • Kairos Creator AT-SFC10G×1台

お客様の声

KAIROSを活用して新しい発想を生み出して欲しい

現代は、昔のように1つのシステムのプロフェッショナルになったら一生の職に就けるという時代ではないと思うので、機器に対して学び続けることを負担に思わないような、そういう環境をつくってあげたいと思っています。そして何より大切なこと は、次々と出てくる新しい機器に振り回されずに自分でアイデアを生み出し、それを具現化し、しっかり他者に伝えられる人間になることですね。そういう意味でも、KAIROSの想像力を掻き立てる自由度の高さは学生たちの大きな学びに貢献していくと思います。私たち教員が操作を教え込むのではなく、学生自身が考えて、新しいKAIROSの使い方を発見してくれると嬉しいです(長谷准教授)。


関西大学 総合情報学部 准教授 長谷 海平様
関西大学 総合情報学部 准教授 長谷 海平様
株式会社オレンジパオ 制作技術部 主任 松本 太郎様
株式会社オレンジパオ 制作技術部 主任 松本 太郎様

お客様紹介

高度デジタル社会に対応する新しい時代の人材を育成

「情報」と「情報に関する諸問題」に対して文理総合型の教育・研究アプローチを行い、次世代を切り拓く先進的人材を育成することを目指して、1994年に誕生した関西大学総合情報学部様。その後の情報技術の発展とともに進化を続け、社会課題の解決に向けて、データを多角的視点で利活用できる、専門性と実践力を備えた人材を育成しています。

■ 所在地 大阪府高槻市霊仙寺町2丁目1-1

■ URL https://www.kansai-u.ac.jp/Fc_inf/


写真:総合情報学部の学生たちが学ぶ高槻キャンパス
総合情報学部の学生たちが学ぶ高槻キャンパス
写真:関西大学高槻キャンパスマップ

関連機器・サービス

写真:IT/IPプラットフォーム KAIROS

IT/IPプラットフォーム KAIROS

自在の映像クオリティと先進のオペレーションでライブ映像制作を革新するプラットフォーム。


製品写真:AT-KC1000

メインフレーム Kairos Core 1000 AT-KC1000T

CPUおよびGPUで映像処理を行い、ME数やKEY数に制約されないマルチレイヤー構成を実現するKAIROSのメインフレーム。


製品写真:AT-KC10C1G

コントロールパネル Kairos Control AT-KC10C1G

機能を自由にアサインできる24クロスポイントスタイルのKAIROSコントロールパネル。


製品写真:AT-SFC10G

Kairos Creator(GUIソフトウェア、ソフトウェアキー) AT-SFC10G

直感的で使いやすいGUIで、入出力やシーン・レイヤーなどの設定が可能なKAIROS専用GUIソフトウェア。