Sky株式会社様
課題
社内の式典のライブ配信中にシステムダウンが頻繁に起こるうえに、演出の機能に制限があり、思い描いている運用ができない。
解決策
KAIROSの採用で安定したライブ配信環境を構築。リアルタイムでの合成も高度に、円滑に行えるようになり、多彩な演出を実現。
集合形式で実施する式典のような一体感のある演出をすることができたと感じています。
背景
システムの安定性と多彩な演出を目指して
2020年、新型コロナウイルス感染症の拡大によって、販売会社への製品説明や社内式典の実施をこれまで通りに集合形式で行うことが困難になりました。しかしこれらの行事の実施は必須であったことから、大会議室として使っていたフロアを改装し、スタジオ設備を構築。全国へライブ配信を行える体制を整えました。機材を拡充しながら年々大規模なスタジオへと変貌を遂げる一方で、ライブ配信中のシステムダウンが頻発することや演出の機能的な制限が多いなど、改善すべき課題があがっていました。
導入した理由
KAIROSが一体感のある式典の配信に貢献
何よりも安定性を重視されていた中、IT/IPプラットフォーム“KAIROS”に注目、デモなどでの検討の後、採用されました。広報部 部長の笹本様は、「KAIROSを見た時、求めていたシステムだと思いました。Linux OSによる専用のシステムだったことや放送局でも採用されていることを知り、一層安心感を持ちました。実際、全国への社内表彰式のライブ配信で、本番中はもちろん、3回行ったリハーサル時もシステムがダウンすることはありませんでした。また、ライブ配信を行うにあたり、全国約3,800人の社員のPCへ向けて集合形式時と同様の一体感のある演出が求められました。しかし以前のシステムでは機能の制限でどうしてもそれは叶いませんでした。KAIROSの採用で自由度の高い演出ができるようになり、この課題も解決しました」と語ります。
導入後の効果
終日配信が途切れないシステムの安定性を高く評価
システムダウンをしないライブ配信を求めてシステムのリニューアルが検討されていたSky株式会社様から最も評価されたのはKAIROSの安定性でした。広報部 チーフの富山様は、「最初はWeb会議システムでライブ配信を始めました。しかし、運営も大変ですし見た目も寂しい画面になっていたのでスイッチャーを導入するなど徐々に規模が拡大していきました。最終的には当日全国からリアルタイムで送られてくる社員の映像素材も含め、28入力の大規模運用になり、演出もできることは全て行うようにしていたためか、スイッチャーは常に不安定でした。そのためいつ落ちるか、という不安を抱えながらの式典運営およびライブ配信となっていました。KAIROSはその不安を一掃してくれました。配信が途切れないことを実現できた安定性を高く評価しています」と語ります。
KAIROSのレイヤーとシーンで演出の自由度が格段に向上
これまではスイッチャーの機能制限があり、できることが限られていました。そのため仕方なく思い描く演出をあきらめることもありました。広報部 技術チーフの木戸様は、「KAIROSで演出の自由度が格段に上がりました。GPUが許す限り、レイヤーを制限なく重ねてシーンをつくれるようになったことが非常に大きいです。MEスイッチャーを使っていた頃は躊躇していたような複雑な演出も気兼ねなく行えています。また、あらかじめマクロを設定しておいてそれを呼び出す運用ができることも便利ですね。現在、1台のKAIROSに対して、映像合成用にKairos Creatorとコントロールパネルを、スイッチング用にコントロールパネルをつないでいますが、その連携もとてもスムーズです。映像はちょっとした動きをつけるだけで魅力が大きく上がります。それを自由に実現できることが嬉しいです」と語ります。
運用の容易さで運営時の心理的負担が軽減
使いやすさが運営中の不安を払拭することに直結しています。広報部 技術チーフの木戸様は「ユーザーごとにコントロールパネルのアサイン設定やボタン表示をすぐに呼び出せることは、操作を複数人で行う前提のため、とても助かっています。また、操作自体もいつも使用している映像ソフトと考え方が似ていて直感的に扱えるため、急な演出変更時も焦ることなく対応できています。“ライブ“という緊迫の状況下で、簡単であることが何よりも安心につながっています」と語ります。
納入機器
- メインフレーム Kairos Core 1000 AT-KC1000T × 1式
- コントロールパネル Kairos Control AT-KC10C2G × 2台
- GUIソフトウェア Kairos Creator AT-SFC10G × 1式
- 4Kインテグレーテッドカメラ AW-UE80K × 2台
お客様の声
映像表現のクオリティを高めることに注力できるようになりました
ご提案時にデモを行っていただいたのですが、私達が実現したいことを実演いただいただけでなく、質問に対してその場で作業をして解決方法を見せてくれるなど、とても安心することができました。また、複雑に継ぎ足しながら拡大していたシステム構成をKAIROSでまとめる提案をしてもらえたことで、流れが整理されました。さらにKAIROSはアップデートも頻度良くあり、IT企業という立場から見て、それも安心要素になっています。新型コロナウイルス感染症拡大前はハイブリッドで行っていた、お客様や販売店様など外部に向けた新商品発表会や事業説明会は集合形式に戻っています。一方で年に2回集合形式で行っていた全社員向けの業績発表会は、社員数や拠点数が増え続けていることで1回は集合形式で、1回はオンラインで実施するようにしています。そのため、ライブ配信のシステムは、もはや無くてはならないものになっています。当社は元々、イベントなどに非常に力を入れる社風で、システムの安定性と演出の自由度が高まったことで、社内、社外問わず、安心してライブ配信の表現のクオリティを高めることだけに注力できるようになりました。今後はKAIROSをさらに使い倒して、会社の良さが今以上に伝わる採用活動のライブ配信番組づくりなどへも活用していきたいですね。
お客様紹介
青空のごとく大きな考えでシステムを創る
社会のニーズへ的確に応える、幅広い技術とサービスを提供し、社会に貢献するSky株式会社様。「人」「社会」「技術」をつなぐ製品とサービスを通じて、幸せとおもしろさあふれる豊かな情報社会の実現を目指されています。
■ 所在地:大阪市淀川区宮原3丁目4番30号 ニッセイ新大阪ビル
メインフレーム Kairos Core 1000 AT-KC1000T
CPUおよびGPUで映像処理を行い、ME数やKEY数に制約されないマルチレイヤー構成を実現するKAIROSのメインフレーム。
コントロールパネル Kairos Control AT-KC10C2G
12クロスポイントスタイルのコンパクトなコントロールパネルで、2MEレイアウトと2フェーダーによるマルチシーン操作に対応。
4Kインテグレーテッドカメラ AW-UE80K
さまざまな撮影場所になじむ小型&ドーム型デザイン。
静かな場所でも気にせず使える新ダイレクトドライブモーター搭載。