制度や周囲を頼りながら乗り越える
1999年に当時の北陸松下システムへ入社してから現在まで、主に現場経理担当として業務に従事。営業部門・エンジニアリング部門など、あらゆる部門の件名管理・債権管理などを担当。
現在は在宅勤務を主としながらも、担当している2拠点を各週1回出社し、現場担当者との密なコミュニケーションを取り、円滑に業務を遂行しています。
堀 祐治
現場ソリューションカンパニー 経理部
30日間有給化が後押しに
今回の男性育休の取得についてお聞かせください。
今回は、「出産直後」を希望し取得しました。一人目の時は里帰り出産(妻の実家)でしたが、今回は実家への支援を依頼せず、居住地での出産となりました。
上の子がいる状態で二人目を含め合計4人で生活となると、仕事と家庭の両立は一時的には困難であると想定されたので、子育てが一番忙しくなるであろうという時期に取得しました。
会社がDEIを推進していることで子育ての選択肢が広がったところはありますか?
そうですね。使える制度は使おう!といったところですね。一人目の時は男性の育休制度自体も知らず、里帰り出産ということもあって取得できていませんでした。今回二人目の出産にあたって、暦日30日は給与100%支給ということもあり取得に至りました。また、退院して育休を取得するまでの期間と育休が終わって2週間ほどは、課のメンバーの理解・協力のもと完全在宅にて勤務しました。
「できない」とはっきりと意思表示することは組織運営にも重要
育休を取得したことで何か変わったことはありますか?
今回は私が育休でチームから不在になっただけですが、例えば突然体調不良で長期間チームを離脱する方や、介護する必要が出てきてフルタイムで働くことができない方もケースとして出てくると思います。業務のシェアじゃないですが、“誰々しかできない”という業務を減らすこと、各人の情報をサーバーに蓄積して、誰でもバックアップ対応できる仕組みづくりは必要だと感じました。育休だけの視点ではなくて、会社運営という観点でより重要だと思います。
育休取得後については、仕事と家庭のバランスを保つのがより大変になり、休み明けの2か月間は夫婦とも疲労感が半端ない状態に陥りました。ただ、このような経験を通して、家庭でも「役割の共有化」が必要で、仕事においても意識するようになりました。
その意識付けは重要ですね。
どんなに重要な仕事であっても、家庭を優先しなければならない場面もあると思います。その中で、仕事上「できない」ことは「できない」と、はっきりと意思表示することは大切だと思うようになりました。育休だけでなく介護のことも取り上げられる中で、そういった意識も入れ込んだマネジメントや組織運営は非常に重要であるとあらためて感じました。
大変だからこそ、制度や周囲を頼ってみる
家庭ではどんな役割を担っていますか?
二人の子供を育てているので、母親にできない役割、例えば上の子の世話全般は私になります。それから毎朝の朝食をつくることは日課にしており、土日については3食作っています。繁忙期などでどうしても難しい場合は途中でバトンタッチするなど、夫婦で協力しながら進めているところです。
これから取得される方たちへのメッセージはありますか?
育休のみならず、働き方は常々変化していると感じています。会社の制度だけでなく、国の政策も後押ししている。やっぱり子育てはすごく大変。大変だからこそ、色んな制度を使う、色々悩む前に色んな人に聞いてみる。そうすれば、自分に足りない部分も見えてきて、自己成長に繋がると思います。くじけずに、頑張ってください。