大谷 真生さん

2011年に入社し、道路業界営業として配属となり、全国道路・河川監視カメラ、渋滞検知システム、ETC設備の受注・納入に従事してきました。2019年から2年間の社外への出向を経て、現在は中央省庁担当営業責任者として、省庁横断でのデジタル化・DX化に寄与すべく営業推進しています。

大谷 真生
現場ソリューションカンパニー パブリック営業本部


これからお子さんを持つ方のロールモデルに

今回の男性育休の取得についてお聞かせください。

二人目の時に取得しました。上の子の時も取得したかったですが、社外出向している身でもあったので断念しました。出向から戻ったら取得してみたいと思ったので今回取得できて良かったです。もともとは妻の退院後から1か月間取得する予定でしたが、上の子もRSウイルス罹患による入院が必要となり、有給やファミリーサポート休暇制度(家族の看護や子どもの学校行事への参加などの事由ごとに、年5日まで休暇取得が可能)も組み合わせて約2か月家庭に専念していました。

過去のお話になってしまいますが、社外出向中の育休取得は難しかったでしょうか?

出向開始直後という状況もあって、仕事を完全にコントロールできていなかったところもあります。ただし、制度はあるので先方としっかりすり合わせて調整すれば取得できる環境にはあったと思います。当時の上司も理解があり、業務都合・先方都合が合えば取得したらどうかとお話をいただきました。逆に今回は出向から戻るタイミングでの取得だったので、帰任する前から今の上司とは相談もさせていただき準備をしました。

異動(社外出向から復帰)のタイミングで躊躇はなかったですか?

自分自身は躊躇なく取得の方向に舵を切ることができました。上司含めてメンバーも肯定的に捉えていただけたことが大きいと思います。今後は取得することが当たり前になっていくと思うので、これから育児を迎える方たちにアピールするくらいの気持ちで、私は取得しました。


大谷 真生さん1

限られた時間をいかに使うか

育休を取得したことで何か変わったことはありますか?

1日の中で限られている時間をいかに使うか?ですね。例えば、Outlookのスケジュール上では、育児がある夜の時間帯を「打合せ不可※事前相談をお願い致します」と入力しています。ちょっと勇気要りましたが、今ではこういった他の人への発信も必要な意思表示だと思っています。その瞬間は家族との時間を優先していることをメンバーに知ってもらうことで、結果的にメンバーそれぞれのお互いの価値観を理解し合うことにもつながり、業務効率にもポジティブな影響がうまれるのでは?と思うようになりました。
一方で、子供が成長する中で育児できる時間も限られていると思います。その時間をどのように使うか?を常に考えています。たとえ育児のために50%しか仕事に割けなくても、その中で全力を仕事に打ち込む。いつか仕事に100%集中できる様になったら、それはそれでのめり込めばいいかなと、仕事の質を保てればアウトプットはついてくると思います。こういった考え方を会社側も持っていただいているので、対象期間は使わせてもらいつつ、長い目で見て会社への貢献・恩返しはしていきたいと考えています。

育休から復帰した後はどうでしたか?

復帰した後も育児は続くので、やはり大変さはありました。これから世界が変わる中で、仕事だけの価値だけではなく、家族や周囲の豊かさも含めて自分の価値観を育んでいくことを目指すべきだと感じています。今後、半年とか1年とか父親でも取得できる環境が当たり前になってくると、考え方の幅も変わってくると思います。育休後も育児はずっと続くので、普段の働き方についても日々改善していかないといけないと思います。


大谷 真生さん2
大谷 真生さん3

みんなで参画してより良い社会を作っていこう

家庭ではどんな役割を担っていますか?

基本的に家事全般を担当していますが、妻と相談しながら分担しています。育休中は日中に散歩へ出かけたり、寝かしつけしたり、妻には夜しっかりと寝てもらいたいので、夜中の対応は私が担当していました。育休後も、家族の食事や離乳食を作ったり、子供たちのお風呂入れ、掃除・洗濯など…妻と手分けしながら対応していたら、いつの間にかすべてできるようになりました。妻に教えてもらい感謝しています。

これから取得される方たちへのメッセージはありますか?

今回の取得でうれしかったことが2つあります。1つ目は責任者でも1か月取得できること、2つ目はこういう制度を先行して体験できたこと。この2つは特に自分より若いメンバーからの反響が多くありました。これから出産や育児を控えるメンバーのみなさんに、そういう制度を利用できる、豊かな未来が待っているイメージを持ってもらえたと感じています。

実際に経験してみて感じたことですが、男性が育児しやすいインフラはまだまだ不足していると…。みんなで参画して、不足していることは変えていく。そうやって、より良い日本・会社・組織をつくっていく気持ちが大事だと思います。育休取得は個人の権利であり義務になりました。質の高い育休期間となるよう、ご家族ともよく検討していただきたいですし、取得対象者は会社の働きやすさ・改革の一端を担っているという意識をもって取得をしてほしいなと思います。


大谷 真生さん4
大谷 真生さん5

他のインタビューを見る

山崎 雄也

育休は人生を豊かにする

山崎 雄也

矢葺 匠吾さん

仕事でも家庭でもフォローし合うマインドへ

矢葺 匠吾

堀 祐治さん

制度や周囲を頼りながら乗り越える

堀 祐治

 

Diversity, Equity & Inclusion