物流新法を成長の起点に
~現場から始める全体最適化~
物流業界を見据えた課題と解決へのアプローチ
物流業界の人手不足を背景に、2030年には輸送力が最大3割不足すると予測されています。生産性の引き上げに向けた法改正が相次いでおり、対応が急務です。
物流新法を“制約”ではなく“成長の機会”に
物流新法は、物流問題の抜本的な解消に向けた法律であり、企業にとって業務変革と競争力強化の起点となるものです。
パナソニックコネクトは、この物流新法を単なる規制として受け止めるのではなく、持続可能な物流体制を構築するための契機と捉えています。法律を活かしながら、現場の課題を解決し、業界全体の生産性を底上げすることで、日本の物流を次のステージへと導くことを提案します。
(福岡運輸様の実績)
荷主・物流事業者に求められる新法対応要件
1 物流効率化法:
全ての荷主、物流事業者は、荷待ちや荷役時間及び積載率の向上等の措置に取組む
2025年4月施行済み。努力義務
一定規模以上の事業者(特定荷主)は、中長期計画の作成、定期報告の実施
2026年4月施行予定。義務化
特定事業者のうち荷主には役員等経営幹部から
物流統括管理者(CLO)の選任
2026年4月施行予定。義務化
2 貨物自動車運送事業法:
運送契約の締結時に、書面交付
2025年4月施行済み。義務化
実運送体制管理簿の作成 と元請情報の通知
2025年4月施行済み。義務化
一定規模以上の事業者に対し、健全化措置の努力義務化とあわせて、運送利用管理規程の作成と運送利用管理者の選任
2025年4月施行済み。義務化
経営幹部自らによる物流管理と
正確なデータを取得することが必要不可欠
パナソニックコネクトでは新法に対応できる製品を取り揃えています
まずは現場の課題に対応する製品を導入。それらを活用しながら現場ごとの課題を可視化・分析することで、 結果的に新法に対応し、全体最適化へと繋がります。
業務プロセス管理
アナログ運用をデジタル化し、データを蓄積
課題の特定
データを活用し、現場ごとの課題を可視化・分析
改善の実行
改善施策を立案・展開し、効果検証を通じて継続的に改善
全体最適化
業務改革によって競争力を強化し、新法対応と持続的な成長を実現
物流効率化法に対応する製品
| 関連法 | 法制度対応項目 | 対象(関係全体) | 法施行実施時期 | 対応製品 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 運送 事業者 |
荷主 | 連鎖化 事業者 |
関連 事業者 |
||||
| 物流 効率化法 |
積載効率の向上 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 2025年4月 | 配送計画システムWeb2.0 |
| 荷待ち時間の短縮 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ZetesChronos™ ZetesMedea™ CYTIS Shift for Logistics CYTIS Insight for Worker CYTIS Insight for Cargo |
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| 荷役時間の短縮 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 頑丈ハンドヘルド Blue Yonder WMS連携 |
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| 実効性の担保 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ZetesZeus™ (サービスラインアップに掲載) |
||
| CLOの選任と届出 | - | 〇 | 〇 | - | 2026年4月 | - | |
| 中長期計画の作成・提出 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ZetesChronos™ ZetesMedea™ |
||
| 定期報告の作成・提出 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ZetesZeus™ (サービスラインアップに掲載) |
||
※Blue Yonder WMSはBlue Yonder’s warehouse management solutionsの略です
新法対応と現場での課題解決に、最適なアプローチ
中長期計画の策定、荷待ち・荷役時間の削減などの新法対応や現場の課題解消は、物流の全体最適化へとつながっていきます。 当てはまる課題から、最適なアプローチをご確認ください。
中長期計画と定期報告を作成したい
運送事業者荷主事業者
一定規模以上の特定事業者には、中長期計画と定期報告の作成が義務付けられます。具体的なKPIの設定と施設ごとの平均荷待ち時間等の報告をする必要があります。
従来のデジタコ計測では見えなかった、荷役や荷待ちにかかる時間まで正確に記録します。ルート別作業時間と貨物重量もデジタル日報に出力されるため、定期報告への活用が可能です。
積載率を向上したい
運送事業者荷主事業者
積載率の向上には、最適な配送計画が不可欠です。しかし複雑な配車計画はベテラン配車マンの手腕頼りになりやすく、業務がブラックボックス化しやすい傾向にあります。
「配送計画システムWeb2.0」は、まるでベテラン配車マンが作成したかのような配送計画を、独自アルゴリズムの配車エンジンによって実現します。リアルタイムの走行データをもとに、現実的な配送計画を自動で作成し、運行効率の向上に貢献します。
荷役時間を短縮したい
運送事業者倉庫事業者荷主事業者
荷役時間の短縮も努力義務として課されます。入出荷のたびに目視検品や伝票照合に時間を取られる運用では、現場効率の悪さが課題となっていました。
荷待ち時間を短縮したい
倉庫事業者荷主事業者
荷待ち時間の短縮が努力義務として課されます。到着したトラックを待たせないためにも、倉庫内作業におけるスループットの向上が欠かせません。
物流コストを削減したい
倉庫事業者荷主事業者
倉庫内の在庫差異や作業動線の非効率は、物流コストを押し上げる要因です。全体の物流コストが上昇する中、倉庫内作業の改善が急務となっています。
精度の高い在庫管理はもちろん、従業員と商品の位置、優先度を踏まえた作業指示を可能とします。オムニチャネルへの対応から自動化拡張への備えまで、あらゆる角度から倉庫内の生産性向上とコスト削減をサポートします。
物流波動に最適な人員計画を立てたい
倉庫事業者荷主事業者
倉庫内における物流波動への対応力不足は、荷待ち時間を発生させる要因になりかねません。一方で、倉庫内作業員にも人手不足による人件費の高騰が迫っており、最適な人員計画が重要になります。
作業ごとの標準工数より算出した人員計画により、バッファを抑えながら、倉庫内作業の効率化を実現します。同時に誰でもカンタンにシフト作成ができるようになり、シフト作成にかかる時間を約70%短縮可能です。
現場改革から始める物流の全体最適化
物流新法に対応するには、まずデジタル化によって、属人化やアナログ運用を解消することが出発点です。そこから可視化・分析を重ね、現場ごとの課題を特定し、効率化を進めます。しかし、現場単位の改善にとどまっていては「部分最適」に終始してしまいます。求められているのは、物流全体を俯瞰した上での「全体最適化」です。
セミナー動画 無料視聴フォーム
※入力は氏名、会社名、部署名、メール、都道府県のみ (所要約1分)
本セミナーでは、LOGISTICS TODAY株式会社 編集長の赤澤 裕介氏をお迎えし、改正物流二法をはじめとする物流新法の最新動向と、それに対して今取り組むべき改革についてご講演。
さらに配送業務の具体的な改善策を、トークセッション形式で深掘りしながらご紹介しています。(約1時間15分)
パナソニックコネクトが選ばれる理由
全国に広がる
保守対応ネットワーク
国内約60か所※にサポート拠点を展開。地方拠点や複数拠点での導入でも、スピーディな対応が可能です。
※パナソニックSSサービス株式会社のサービス拠点含む
現場で鍛えられた運用力 ×
グローバルな知見
長年の現場運用で培った改善力と、グローバル水準のノウハウを融合し、持続的な改善と全体最適化を支援します。
当社はグローバルで磨いた標準と国内の現場力を統合し、法対応から現場デジタル化・可視化/分析・全体最適までを自社プラットフォームでシームレスに連結します。拠点やシステムをまたいでも、データとオペレーションの一体運用が可能です。
倉庫DX
現在、多くの倉庫現場では入出庫や在庫管理が属人的な判断に依存し、システムも分断されたまま運用されています。こうした課題を抜本的に解消するために「倉庫DX」が求められています。
① 業務プロセス管理
入出庫・棚卸・検品を電子化し、標準手順とタスク指示で作業を均質化します。
Blue Yonder WMS :Fit to Standardで 作業効率を最大化。進化し続ける倉庫へ
ZetesMedea™ :ERP/WMS連携で倉庫業務の生産性向上
CYTIS Shift for Logistics :倉庫業務の標準化と人員計画の最適化を実現
CYTIS Insight for Cargo :荷役業務の現場可視化とカイゼン支援を提供
頑丈ハンドヘルド :作業者目線で設計された堅牢ハンドヘルド
② 可視化・分析
作業実績・在庫精度・滞留をリアルタイムに見える化し、異常を早期検知します。
Blue Yonder WMS:AIを活用して倉庫現場のタスクを監視、分析、改善案を提供
ZetesMedea™:ERP/WMS連携で倉庫業務の生産性向上
CYTIS Shift for Logistics:倉庫業務の標準化と人員計画の最適化を実現
CYTIS Insight for Cargo:荷役業務の現場可視化とカイゼン支援を提供
輸配送DX
複雑な配車計画は属人化しやすく、業務効率や標準化への対応が求められます。一方で荷待ち・荷役の長時間化には倉庫や荷主側の都合もあり、配送の見える化は交渉や全体最適化の観点で重要です。これらの課題解決には「輸配送DX」が不可欠です。
① 業務プロセス管理
配車ルールを定義して自動配車し、運行指示、検品のデジタル化、ペーパーレス納品で進捗入力を標準化します。
ZetesChronos™:個品単位の進捗管理で誤配や遅延を抑制
返品管理ソリューション:返品の申請・受付から受け取り後の処理まで、返品プロセス全体をデジタル化
e配車エキスパート:現状の配送ルートの再現、配送シミュレーションによって最適なルートを設計
頑丈ハンドヘルド:作業者目線で設計された堅牢ハンドヘルド
② 可視化・分析
車両・荷物の位置と到着時間を可視化し、荷待ち・荷役時間を定量把握します。
ZetesChronos™:個品単位の進捗管理で誤配や遅延を抑制
ZetesZeus™:ZetesChronos™と連携したデータ分析ソリューション(リンク先のサービスラインアップに掲載)
e配車エキスパート:現拠点シミュレーションによるエリア分析から、最適な拠点構築を設計
新法対応と全体最適化を同時に実現するお手伝いをいたします。
目にみえる提案で荷主事業者と全体最適化を推進
導入先:大阪運輸倉庫株式会社 様
ZetesChronos™ と頑丈ハンドヘルドを導入。積み込み〜配送〜納品まで商品単位でステータス管理し、運行・作業データをリアルタイムで可視化しました。
荷待ち/荷役時間を含む配送データを荷主企業と共有できる基盤を整備し、根拠ある改善提案や配送計画の見直しに活用しています。
お困りごと
- 商品単位でのリアルタイム追跡ができない
- 荷主企業と共有できる客観データが不足
- 積み込み〜配送の業務効率化が急務
導入の狙い
- 荷待ち/荷役時間の実測と可視化
- 商品単位の進捗把握と誤配送抑止
- 荷主企業とのデータ連携強化
導入の決め手
- 動態管理+荷物単位の管理を両立できること
- 荷主システム連携を見据えた柔軟性
- システム連携に際する伴走サポート
事例・ソリューション・その他の関連情報
福岡運輸株式会社様
日々変化する荷物やルートの集配業務をより効率化するために導入。既存の基幹システムとリアルタイムに連携させることで、個品単位で配送ステータスの管理が可能となり、ドライバーの業務を大幅に削減できました。また、緊急の集荷依頼にも迅速に対応できるようになり、サービスの品質も向上しています。
大阪運輸倉庫株式会社様
配送状況のリアルタイムの把握やエビデンス管理が可能なことから導入。荷主様の基幹システムと連携し、積み込みから配送、納品までのステータス管理を実現しています。また、配送プロセスの見える化により荷主様のコスト構造への理解が進み、配送ルートの検討などの改善計画を一体となって進めています。
福岡運輸株式会社様
拠点拡大と業務複雑化により、紙や電話による積荷管理が現場の負担から導入。輸送システムとリアルタイム連携できる倉庫実行管理システムZetesMedea™により、入出荷検品のデジタル化によりヒューマンエラーを削減し、事務作業を効率化。全国展開を視野に標準化を進めています。