適正な生活習慣

定期健康診断やストレスチェック等の健康データを分析した結果、「睡眠」「運動」「食事」「飲酒」「禁煙」の5つの適正な生活習慣をあわせもつ数が多い社員ほど、肥満や身体愁訴の割合が低く、仕事のパフォーマンス(自己評価)が高いことがわかりました。(下記グラフ参照)
生活習慣病ほか各種疾病予防と健康推進、さらに、ワークパフォーマンスやワーク・エンゲージメントの向上のために、一人ひとりが自身の生活習慣の中で、5項目のうち何を改善目標とするべきか、自らの課題を見つけ取り組むことができる環境づくりを行います。


適正習慣数とパフォーマンス・肥満陽性率

適正習慣数+1を目指す「CONNECTers’ Health Challenge」

「食事」「運動」「禁煙」「睡眠」「飲酒」の5つの生活習慣について、適正な習慣を+1する取り組みを展開しています。自分の生活習慣の中で改善したいテーマを設定し、習慣化にチャレンジする企画です。希望者には習慣化に役立つメッセージを週に1回配信したり、ヘルスリテラシー向上のための研修や健康行動実践の環境を提供するイベントなどとも連携したりするなど習慣化をサポートします。




取り組みの成果


適正な運動習慣・非喫煙者の割合は年々増加してきています。一方で適正な睡眠習慣の割合については、減少傾向にあり対策を検討していきます。また、適切な習慣を4項目以上持つ社員の割合が50%の目標に達していないため、取り組みを強化していきます。


各適正習慣保持者割合
適正な習慣を4項目以上持つ社員の割合

受動喫煙・三次喫煙のない職場を目指す「イエローグリーンアクション」

当社の喫煙率は年々減少してきていますが、構内に屋外喫煙所を設けている拠点があり、職場での三次喫煙が発生しています。当社は「人々が健やかに働ける社会の実現」を理念として掲げており、従業員、顧客、家族など当社が関わるすべての人が健康に過ごせるよう、望まない受動喫煙・三次喫煙の防止を目指す「イエローグリーンアクション」に取り組んでいます。

YGA

喫煙習慣がパフォーマンスに与える影響

当社では、喫煙習慣が従業員のパフォーマンスに与える影響にも注目しています。社内調査により、喫煙習慣の有無とプレゼンティーイズム、およびパフォーマンスの自己評価との間に相関があることが確認されました。特に、非喫煙者の方が自己評価による業務パフォーマンスが高く、労働損失も少ない傾向が見られました。
この結果を踏まえ、当社は健康の維持・増進に加え、生産性向上の観点からも喫煙対策の重要性を再認識し、「イエローグリーンアクション」をさらに推進してまいります。


喫煙習慣と仕事のパフォーマンス自己評価(10点満点)
喫煙習慣とプレゼンティーイズム

就業時間中禁煙の導入

受動喫煙防止のために、当社では屋内喫煙所を全拠点で廃止し、屋外喫煙所にも受動喫煙を防止する措置を講じています。しかし、全社員を対象としたアンケートでは「職場で望まない受動喫煙の機会がある」と回答した社員が15%存在しました。この課題に対応するために、2023年11月より「就業時間中禁煙」をトライアル導入し、2024年4月から正式にルール化しました。
導入にあたり、CHROが産業医・役員とともに受動喫煙・三次喫煙について対談し、その内容をポータルサイトで発信。また、喫煙者・非喫煙者を問わず、全社員のリフレッシュやコミュニケーション活性化につながるセミナーや環境整備も実施しています。


敷地内禁煙に向けて

さらなる受動喫煙・三次喫煙防止のため、2025年度から「敷地内禁煙」に向けた取り組みを開始しました。拠点ごとに目標を設定し、2027年4月からの全拠点での敷地内禁煙の実現を目指しています。


禁煙サポート

「イエローグリーンアクション」は、受動喫煙・三次喫煙を防ぐための取り組みですが、これをきっかけに禁煙にチャレンジする喫煙者もサポートしています。
禁煙補助剤・喫煙代替品購入費用補助や、禁煙アプリ「みんチャレ禁煙」の提供も行っています。




取り組みの成果

2024年度は禁煙アプリの参加者58名のうち60%にあたる30名が3ヶ月の非禁煙継続に成功しました。また、109名が「イエローグリーンアクション」をきっかけに禁煙を開始し、非喫煙率は81.9%となり、前年度に比べて1.3%の増加となりました。
職場での受動喫煙率には大きな変化は見られませんでしたが、「取り組み開始後、職場に変化があった」と回答した社員のうち、85%が「良い変化」があったと回答しました。


非喫煙者率の推移
イエローグリーンアクションスタート後の職場の変化