私たちの目指す姿
パナソニックの「回路形成プロセス事業」とは?
私たちパナソニックの回路形成プロセス事業は1968年のパナサートと呼ばれる挿入機から始まりました。当時、松下電器産業では手作業で部品を挿入し、家電製品を製造していました。そのお困り事を解決するために、挿入機を開発し自動化。私たちはいつの時代も回路基板のモノづくりに真摯に向き合い、改善・解決に向けてたゆまぬ努力を続けてまいりました。
昨今ではデジタル革新・情報機器の技術革新などが進み、より高精度で高品質な製品を低コスト・短納期で市場にお届けすることが要求されてきています。従来、人間の匠の技で行ってきた微妙なチューニングが必要なパラメータ―設定やレシピ管理を自動化し、さらには、人や材料の変化など、生産に関わる様々な情報を統合し生産性を高める精緻精密な加工プロセスの制御、すなわち「ファインプロセスコントロール」で、新たな価値を提案してまいります。
私たちの目指す姿 「Autonomous Factory」
製造現場では多品種小ロット生産や生産サイクルの短期化、トレーサビリティー管理の厳格化など、複雑な生産プロセスへの対応も要求されています。
私たちは、現場の変動要素である5M、すなわち huMan (人)、Machine(機械)、Material(材料)、 Method(方法)、Measurement(測定)に着目。製造計画から材料準備・製造実行、そして保守管理まで、さらに現場のエッジ設備から工程・フロア・実行管理・経営までをつなぎ、全ての5M情報を連携させることであらゆる状況に即応し、計画通りのモノづくり現場を実現する、自律的に進化し続ける工場『Autonomous Factory』をご提案します。
こんなお困り事ありませんか?
- 生産計画立案者が、現場作業者のスキルや人員配置設備供給状況を加味しながら生産計画を立案している
- 人によって作業の完成度や作業時間にばらつきがある
- イレギュラーな試し打ちや吸着ミスなどの発生で、正確な部品数量を把握できていない
- 突発的な設備停止や不良が発生し、生産性が上がらない
『Autonomous Factory』を実現する私たちの製品は、生産現場の変動要素である現場の5M状況を常に監視してAIで自律的にコントロール、正確な生産計画立案から計画通りのモノづくりを実現することで、お客様の課題を解決いたします
知見とスキルのある人の経験に基づく判断を「知能化」し、現場で高頻度で発生する人によって行う作業を「自動化」することで、現場の5M情報を最大限に活かした、人の知見とノウハウに頼らない、正確な生産計画立案から計画通りのモノづくり現場を実現します。
その実現に向け、5Mの変化に追従し生産を安定させる実装ライン用システム「APC-5M」を発売しました。その後、印刷工程の完全自動化を実現したスクリーン印刷機「NPM-GP/L」、業界最高レベルの生産性と装着精度を兼ね備えたモジュラーマウンター「NPM-GH」、そして部品を自動供給する「Auto Setting Feeder」を発売しました。さらに、2024年8月には幅広い部品/基板対応力を持ち、柔軟なライン構成を実現するモジュラーマウンター「NPM-GW」を発売し、Autonomous Factoryの実現をご提案しております。
【知能化】5Mの変化に追従し生産を安定させるシステム
APC-5Mは5Mのばらつきをリアルタイムに監視し、ラインの変化を検出する生産実行AIです。そして蓄積されたデータに基づき分析を行い、要因を特定し、経験則に基づき自律的に課題を解決します。そしてこの経験は蓄積され、使えば使うほどお客様の工場の中で精度の高いシステムへと成長していきます。また5Mのリアルタイム監視でユニットの状態に着目し、是正が必要なユニットと時期を判断し、稼働に影響がないタイミングで設備のメンテナンス機能を実行したり、交換指示を行う予知保全を上位システムと連携して実現します。
良品生産と安定稼働を実現する
“5Mプロセスコントロール” APC-5M※
自動復旧機能
- 5Mのばらつきをリアルタイムに監視しラインの変化を検出
- 経験則に基づいた分析で要因を特定し自律的に課題を解決
- 使えば使うほど、お客様の工場の中で成長
予知保全
- 5Mのリアルタイム監視により、是正が必要なユニットを判断
- 稼働への影響がないタイミングで設備メンテナンス機能を実行
関連製品
APC-5M、Auto Setting Feederは既存設備にも対応、順次対応機種を拡大します。
展示会・セミナー情報
開催中のセミナーや展示会情報をまとめて掲載しています。また、過去のセミナーや展示会情報も掲載しています。