サポート施設
放送やオペレーションの現場でも活躍
競技が行われる会場だけでなく、大会運営にかかわるサポート施設や、競技を盛り上げるパビリオンにもパナソニックの機材が納入されました。なかでもメインプレスセンター（MPC）、テクノロジーオペレーションセンター（TOC）などの施設では、使用環境に合わせて見やすい映像モードを選択できる液晶ディスプレイや、均一な映像投写に定評あるレーザープロジェクターを中心に、明るい室内でもクリアな映像を視認できるシステムを構築。連続運用にも耐える信頼性を備え、大会・メディア関係者の活動を昼夜にわたり支えました。
テクノロジーオペレーションセンター（TOC）
TOC内に設置されたPT-VMZ50J。明るい室内でも見やすい映像を投写。
デジタルリンクスイッチャーET-YFB200の導入で
映像の長距離伝送とシステムの簡素化を両立。
オリンピック・パラリンピック競技大会におけるサイバーセキュリティなどを担うテクノロジーオペレーションセンター（TOC）には、SOLID SHINEレーザープロジェクターPT-VMZ50Jを11台導入しました。コンパクトながら5,000 lm*の高輝度投写で大画面による情報共有を可能にするとともに、デジタルリンクスイッチャーET-YFB200と組み合わせることで、映像の長距離伝送とシステムの簡素化も両立しています。
* 工場出荷時における本製品全体の平均的な値を示しており、JIS X 6911：2015 データプロジェクタの仕様書様式に則って記載しています。測定方法、測定条件については附属書Bに基づいています。
フィールドエンジニアリング
一度きりの大会を成功へと導いたサポート力
大会に対するパナソニックの現場支援は、「機材」を超え「人材」にまで及びました。現場を知り尽くした作業員が、設計、施工、保守・運用に至るまでをトータルに支援。社内で蓄積されてきたノウハウを基に短期間で機材・システムの導入を実現。会場変更やレイアウト変更にも柔軟に対応しました。大会期間中は当社スタッフが24時間体制で各会場の障害情報やエンジニアの稼働状況を掴み、迅速な現場サポート体制を構築することで、大会を成功へ導くことができました。
大会の安全に欠かせないセキュリティシステムを支える
設計
セキュリティのフィールドエンジニアリングでは、変化に対応しながら厳格な監視・警備体制を確保しました。特にカメラ配置の設計では、現地調査を繰り返しつつ、監視エリアの重要度や重要人物の動線に基づいた設計を実施。これに加え、マラソン競技会場の急な変更や、会場内のレイアウト変更にも柔軟に対応しました。
キッティング
多くの現場作業を短期間で行おうとすると、どうしてもミスが発生し、品質が低下してしまいます。そこで、現場作業を極力減らすため、プレパレーションセンターを稼働させ、事前に全セキュリティ機材のキッティングやベニューごとの動作検証を徹底的に実施。作業量の削減と品質の高位平準化を図りました。
施工・設置
約2か月と短期間ながら、全48ベニューへのシステム導入と、品質の高位平準化を実現。これに加え、現場を知り尽くした約3,000名の作業員が、全48会場の同時工事を行いました。仮設ならではの直前での段取り変更や、悪天候による作業遅延もありましたが、無事に完遂することができました。
保守・運用
大会運営を止めないため、当社スタッフが24時間体制で待機し、事案発生時には30分で駆け付ける体制を構築しました。落雷・ゲリラ豪雨に加え、想定外の事象も発生しましたが、迅速な対応により、無事に大会を終えることができました。
大会を盛り上げる仮設イベントを支える
聖火リレーなど関連イベントの裏側でも、当社のフィールドエンジニアリングが活躍しました。イベントで使用されるAV機器に対し、事前のテスト、リハーサル、設置～運用までをトータルにサポート。イベントは短期間での設営が必要な上、東京2020大会では、どのイベントも直前まで開催の可否・規模が不確定だったものの、臨機応変に対応しました。
