2024.08.30

広告やインフォメーションなど、あらゆる情報を発信できるツールとして活用されているデジタルサイネージ。

静止画コンテンツだけではなく、動画コンテンツや音声付きコンテンツも配信可能であり、幅広い用途で利用可能です。

しかし、デジタルサイネージは単に導入すれば効果が出るものではなく、明確な目的や運用プランがなければ期待するような効果が得られない可能性があります。

この記事では、デジタルサイネージの概要や効果的な使い方、効果が出ないときの対処法について詳しく解説します。

デジタルサイネージの効果的な使い方や効果が出ないときの対処法を紹介


デジタルサイネージとは

デジタルサイネージとは、公共交通機関や大型商業施設、公共空間などの場所で、ディスプレイやプロジェクターなどの電子表示媒体を用いて情報発信するシステムの総称です。

サイネージとは英語で看板を意味する言葉であり、従来の看板をデジタル機器に置き換えてさまざまな機能を備えたのがデジタルサイネージです。

現在は商業施設や飲食店、自治体など、さまざまな業種で利用されるようになり、マーケティングやインフォメーションなどの情報を発信するツールとして活用されています。

デジタルサイネージは従来のポスターや看板とは異なり、光や音を出すため自然と人目につきやすいのが特徴であり、特定のユーザーに向けたコンテンツを配信することも可能です。

デジタルサイネージの効果的な使い方

ここでは、デジタルサイネージの効果的な使い方を4つ紹介します。


1)インフォメーションとして

デジタルサイネージは公共交通機関や商業施設、医療機関などでお知らせや地図などのインフォメーションツールとして活用できます。

時刻表や近隣情報、フロアマップや緊急情報、ユーザーが必要とする情報は多岐にわたるため、場所やタイミングに合わせたコンテンツ配信でユーザーの利便性を向上させることが可能です。

また、デジタルサイネージはコンテンツの入れ替えが容易なため多言語対応しやすいことも特徴であり、災害時や緊急時は複数の言語で適切な情報を迅速に届けられます。


2)プロモーションとして

デジタルサイネージは、企業ブランディングや商品・サービスを周知する手段として活用できます。

商業施設や飲食店などで、イメージを訴求するコンテンツやイベント・キャンペーンなどの訴求に有用であり、エントランスや店頭、エレベーター前などに設置しておくとより多くのユーザーに情報を届けられます。

また、時間帯やユーザー層に合わせてコンテンツを切り替えることでターゲットとするユーザーにピンポイントで情報が届けられるため、より効率的にプロモーションをすることも可能です。


3)広告として

あらゆる種類のコンテンツを配信できるデジタルサイネージは、広告収入を得る手段として活用できます。

人通りの多い場所や不特定多数のユーザーが見やすいビルの壁面などにデジタルサイネージを設置して、依頼主の広告を表示することで広告掲載料が発生するのが一般的な広告収入の仕組みです。

建物に限らず、電車やバス、タクシーなどにデジタルサイネージを導入し、自社または取引先の広告を流すことでより広範囲にアピールできるため、効率的に情報を発信できます。


4)空間演出として

デジタルサイネージは情報を発信するだけではなく、空間を演出するツールとしても有用です。

商業施設や人が多く集まる場所で、風景の映像やアートなど、季節や場所に合った演出をすることで、ユーザーに楽しんでもらえるだけではなく企業のイメージアップにもつながります。

ダイナミックな演出ができるデジタルサイネージの空間演出は、ロケーションの空間価値を高める効果も期待できるため、集客や販売促進にも効果的です。

デジタルサイネージの効果が出ないときの対処法

ここでは、デジタルサイネージの効果が出ないときの対処法を5つ紹介します。


1)PDCAサイクルを回す

デジタルサイネージの効果が薄いと感じた場合は、PDCAサイクルを意識して運用方法やコンテンツを見直すことで効果を高められる可能性があります。

ユーザーの属性を把握し、デジタルサイネージを見てどのような行動をとったか、売上に変化はあったかなどを考えると運用の方向性が決めやすいです。

効果を測定する際は、ABテストがおすすめです。デジタルサイネージ導入前後の対象商品のPOSデータや、売上などを見比べると変化が見られます。


2)情報発信する目的を明確にする

デジタルサイネージで情報発信する目的を明確にすることで、運用方法やコンテンツの方向性が定まります。

商品の広告や集客目的、ブランドイメージ向上など、デジタルサイネージで達成したい目標を考え伝えたいメッセージを明確にすると効果を高めることが可能です。

目的の明確化は事業戦略の基盤を築くために必要なプロセスであり、具体性を高めることでデジタルサイネージを効果的に運用できるようになります。


3)ターゲットやユーザー層を把握する

デジタルサイネージは不特定多数に見られるものですが、すべてのユーザー層をカバーするのは容易ではありません。

より効果的な訴求をするのであれば、ターゲットを明確にし、ニーズや嗜好に合ったコンテンツを配信することが重要です。

デジタルサイネージを設置する際は、設置場所周辺のユーザー層や時間帯による変化を把握し、ターゲットとしたいユーザー層に合ったコンテンツ配信でより効果的に運用できます。


4)動画や音声付きコンテンツを配信する

現在はあらゆる場所にポスターや看板、デジタルサイネージなどが設置されているため、静止画コンテンツだけでは設置場所によってはインパクトに欠ける可能性があります。

デジタルサイネージで動画コンテンツや音声付きコンテンツを配信することで、周辺を通るユーザーの注目を集めやすくなります。

視覚だけではなく、聴覚にも訴えかけることでコンテンツが視聴される確率が高まるため、効果的に情報を伝えることが可能です。


5)タイムリーなコンテンツ更新を意識する

デジタルサイネージの効果を高めるのであれば、タイムリーなコンテンツ更新を意識することが大切です。

時間帯や曜日によって通行人の属性が異なるため、そのタイミングに合ったコンテンツ配信をすることで、より高い効果が期待できます。

例えば、飲食店であればモーニング・ランチ・ディナーなど、時間帯に応じて表示するメニューや写真を更新することで、その時間帯にユーザーが求めてる情報を届けることが可能です。

まとめ

この記事では、デジタルサイネージの効果的な使い方について以下の内容で解説しました。

  • デジタルサイネージとは
  • デジタルサイネージの効果的な使い方
  • デジタルサイネージの効果が出ないときの対処法

デジタルサイネージはデータの入れ替えのみでコンテンツの入れ替えができるため、手間をかけずに幅広い情報を発信できます。

しかし、明確な目的やコンテンツの方向性が決まっていなければ、期待するような効果が得られない可能性があるため、運用する際は注意が必要です。

自社でデジタルサイネージの効果的な運用ができるか不安な場合は、プロに相談してみることをおすすめします。

AcroSign』は、パナソニックが提供するデジタルサイネージソリューションです。

静止画や動画コンテンツ、音声付きコンテンツなどの配信に対応しており、コンテンツを表示するためのディスプレイやプロジェクターなどを提供しています。

また、デジタルサイネージの運用代行も請け負っているため、導入・運用がはじめての場合でも安心してお任せいただけます。

詳しくは、お気軽にお問い合わせください。

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