2024.08.30

企業ビルや駅ビルなどの壁面に、デジタルサイネージが設置されるケースが増えています。

デジタルサイネージを設置するとデッドスペースになりやすいビルの壁面を有効活用でき、情報発信ツールとしての利用が可能です。

しかし、ビルの前や壁面などにデジタルサイネージを設置する際は、各市町村のルールや周辺状況など気を付けるべき点が多いため注意する必要があります。

この記事では、ビルに向いているデジタルサイネージや導入するメリット、導入時の注意点について詳しく解説します。

デジタルサイネージをビルに導入するメリットや注意点を紹介


ビルに向いているデジタルサイネージ

ビルの壁面やエントランス付近にデジタルサイネージを設置する場合は、大型のものが向いています。

大型デジタルサイネージは屋内と屋外ともに利用できるため、大画面を生かしたダイナミックな演出や不特定多数に対する情報発信に有用です。

また、屋外設置を想定している場合は、防水・防塵機能や強化ガラスなど場所に応じて対策を講じられるため、人通りが多い場所や雨風が当たる場所でも安定して稼働できます。

大型デジタルサイネージは1枚の大型LEDディスプレイで構成されているものや、複数の液晶ディスプレイをつなぎ合わせてマルチディスプレイにしているものもあり、設置場所や用途に合わせてサイズや構成を自由に選ぶことが可能です。

デジタルサイネージをビルに導入するメリット

ここでは、デジタルサイネージをビルに導入するメリットを紹介します。


1)広告収入

ビルの壁面にデジタルサイネージを設置する場合、広告媒体としての活用が可能です。

デジタルサイネージで広告を配信したい企業を募り、配信するコンテンツの長さや再生回数に応じて広告掲載料を支払ってもらうことで広告収入を得られる可能性があります。

また、ビルのオーナーであればデジタルサイネージを設置する対価として賃料を受け取ることもできるため、オーナーと設置依頼者双方のメリットにもつながります。


2)効率的な情報発信

デジタルサイネージはビルの壁面のほかに、エントランスやエレベーター前など、屋内に設置して情報発信することが可能です。

ビル内に設置するデジタルサイネージでは、フロアマップやテナントの店舗情報など、ユーザーや来訪者にとって役に立つ情報を発信できます。

また、タッチパネル式のデジタルサイネージであればユーザー自らが操作して必要としている情報にアクセスできるため、より効率的な情報発信を実現できます。


3)緊急情報の配信

デジタルサイネージは遠隔操作で表示するコンテンツを切り替えられるため、災害時の緊急情報配信に活用することが可能です。

災害や事故などが発生した場合、周辺のユーザーや地域住民に正しい情報を伝えることが重要になります。

ビルに大型デジタルサイネージを設置することで、周辺にいる不特定多数のユーザーに広く情報を周知できるため、地域貢献にもつながります。

デジタルサイネージをビルに導入する際の注意点

ここでは、デジタルサイネージをビルに導入する際の注意点を紹介します。


1)コストがかかる

ビルの壁面に設置する場合は大掛かりな工事が必要になるケースもあるため、実際に運用できるようになるまで多額のコストがかかる可能性があります。

デジタルサイネージの導入・運用には、コンテンツを表示するディスプレイをはじめ、配信するためのコントローラーや配信スケジュールを組むシステムが必要です。

また、導入後の電気代やコンテンツ更新費用などのランニングコスト、故障した際の修理代やメンテナンス費用など、設置してからもさまざまなコストが想定されます。

デジタルサイネージを導入する際は、その先のコストまで考慮しておくことが大切です。


2)解像度の高さがすべてではない

デジタルサイネージを設置する場合、可能な限り多くのユーザーに情報を届けたいと考えるのは自然の流れです。

特にビルの壁面に設置する場合は高解像度でなければならないと思われがちですが、デジタルサイネージは解像度が上がるにつれて価格も上がるため、解像度にこだわりすぎると余分なコストがかかる可能性があります。

ビルの壁面に設置される大型のデジタルサイネージは画面自体が大きいため、遠くからでも視認性は高いです。

場合によっては離れているからこそ画質の粗さが気にならないこともあるため、低い解像度でも正確に情報を伝えられるケースもあります。

デジタルサイネージを設置する際は設置場所と視認距離を確認してから解像度を決めると、ニーズに合ったものが選びやすくなるはずです。


3)条例違反・近隣の迷惑にならないか確認が必要

デジタルサイネージに限らず、屋外に看板を設置する場合は各市町村が制定した屋外広告物条例を遵守する必要があります。

屋外広告物条例はデジタルサイネージの設置場所だけではなく、サイズや表示するコンテンツなど、細かなルールを設けている場合があるため、導入を検討する際は各市町村のホームページか直接問い合わせるなどして確認することが大切です。

また、条例に違反していなくてもデジタルサイネージの光や音で近隣の迷惑になることも想定されるため、設置場所や周辺の状況を入念に確認したうえで導入・運用することをおすすめします。

まとめ

この記事では、ビルのデジタルサイネージについて以下の内容で解説しました。

  • ビルに向いているデジタルサイネージ
  • デジタルサイネージをビルに導入するメリット
  • デジタルサイネージをビルに導入する際の注意点

ビルには大きな壁面や広いエントランスなど、使用されていないスペースが多く存在します。

ビルにデジタルサイネージを設置することで、余っているスペースを有効活用してユーザーに向けて情報発信をすることが可能です。

自社のブランドイメージを含めたコンテンツを配信するツールとしてはもちろん、広告媒体や緊急情報を伝えるツールとしても活用できるため、幅広い用途でデジタルサイネージを利用できます。

ただし、デジタルサイネージの導入と運用にはコストがかかり、設置場所によっては各市町村の条例に従わなければならないため、導入する際は入念に検討を行ったうえで設置することをおすすめします。

どのようなデジタルサイネージが自社のビルに合っているか分からない場合は、プロに頼ってみるのも一つの選択肢です。

AcroSign』は、パナソニックが提供するデジタルサイネージソリューションです。

ビルの壁面やエントランスなど、ユースケースに応じて最適なデジタルサイネージを提案します。

また、デジタルサイネージの運用に不安がある場合は運用代行も請け負っているため、運用にかかる負担を抑えてデジタルサイネージを導入することが可能です。

詳しくは、お気軽にお問い合わせください。

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