デジタルサイネージってどんな仕組み?運用に必要な要素を解説
2024.08.28
暮らしのあらゆるシーンで目にするデジタルサイネージ。
商品の広告やキャンペーンのお知らせ、電車や飛行機の運行状況など、さまざまな情報発信に活用されており、幅広い店舗や施設などに導入されています。
しかし、静止画や動画コンテンツを再生する機器だとは理解していても、どのような仕組みで運用しているか分からないという方もいるのではないでしょうか。
この記事では、デジタルサイネージの概要や仕組み、導入・運用に必要な要素について詳しく解説します。
そもそもデジタルサイネージとは?
デジタルサイネージとは、ディスプレイやプロジェクターなどの映像機器を活用して情報発信を行うシステムの総称です。
電子看板と呼ばれることもあり、従来のポスターや看板に代わって広告や宣伝、インフォメーションなどの目的で店舗や施設に導入されています。
デジタルサイネージは光を放つため自然と人目につきやすく、音声付きのコンテンツを配信すればさらに注目を集めることが可能です。
現在では駅や空港などの公共交通機関をはじめ、商業施設や医療機関、観光案内所など、幅広いシーンでデジタルサイネージが活用されています。
デジタルサイネージの仕組み
デジタルサイネージには主に、「スタンドアロン型」「ネットワーク型」「インタラクティブ型」の3種類があります。
ここでは、それぞれの種類の仕組みについて解説します。
1)スタンドアロン型
スタンドアロン型とは、単体運用が可能なデジタルサイネージを指します。
ネットワークに接続する必要がなく、USBメモリーやSDカードをデジタルサイネージに直接差し込むことでコンテンツの再生が可能です。
デジタルサイネージ本体があればすぐに運用できるため、コストをかけずに導入したい場合に最適です。
ただし、コンテンツを更新する際は直接デジタルサイネージの元へ足を運びUSBメモリーやSDカードの差し替えなければいけないため、運用には手間がかかります。
2)ネットワーク型
ネットワーク型とは、通信機能を持ったデジタルサイネージを指し、インターネットに接続して運用します。
インターネットに接続されているパソコンやスマートフォンなどの通信機器があれば遠隔操作が可能であり、コンテンツの更新が容易であることが強みです。
ネットワーク型は利便性に優れますが、ネットワーク環境の確保や別途STBの導入など、運用にはさまざまなコストがかかります。
一定のランニングコストはかかりますが複数のデジタルサイネージを一元管理できるため、公共交通機関や大型商業施設など、さまざまなコンテンツ配信を行う施設に向いています。
3)インタラクティブ型
インタラクティブ型とは、タッチパネルやモーションセンサーを搭載したデジタルサイネージを指します。
ユーザーが直接ディスプレイに触れて必要な情報を取得できることが特徴であり、双方向コミュニケーションが実現可能です。
インタラクティブ型は多言語コンテンツと親和性が高く、さまざまな言語に対応した情報発信が必要な公共交通機関や観光案内所などで活用できます。
機器の導入やコンテンツ制作には専門知識とコストがかかりますが、必要な情報をユーザー自身で得られるようにすることで利便性の向上が図れます。
デジタルサイネージの導入・運用に必要な要素
ここでは、デジタルサイネージの導入と運用に必要な要素を6つ紹介します。
1)ディスプレイ
コンテンツを表示するためには、ディスプレイが必要です。
ディスプレイにはサイズや機能性、屋内用や屋外用など、用途別に多種多様な選択肢があるため、自社のニーズに合わせて最適なものが選べます。
また、壁掛けや天吊り、スタンドなど設置方法も柔軟に選択できるため、設置場所の自由度は比較的高いです。
2)STB(セットトップボックス)
STB(セットトップボックス)とは、デジタルサイネージに静止画や動画などのコンテンツを再生・表示するための機器です。
ネットワーク型のデジタルサイネージを利用する際に必要であり、インターネットに接続することで遠隔操作が可能になります。
事前にスケジュールを組んで配信できるため、無人でコンテンツを配信できます。
STBは機器によって形状や機能が異なるため、導入する際は自社のニーズと設置場所を考慮して選ぶことが重要です。
3)ネットワーク環境
ネットワーク型のデジタルサイネージを導入・運用するためには、ネットワーク環境が必要です。
ネットワーク環境が確保されていれば、デジタルサイネージの遠隔操作が可能になるため、運用にかかる業務の効率化が図れます。
デジタルサイネージの設置場所やオフィス、店舗の場所によっては工事が必要になるケースもあるため、事前に確認しておくことが大切です。
4)コンテンツ
デジタルサイネージを導入する場合は、配信するコンテンツを用意しなければなりません。コンテンツは自社で制作、もしくはプロに依頼することが可能です。
静止画やテキストのみのコンテンツであれば、パワーポイントなどのソフトウェアを用いてコストをかけずに自社で制作できる可能性があります。
しかし、動画やアニメーションを用いた高度なコンテンツを制作する場合は、専門的な知識やスキルが必要になるためプロに依頼することをおすすめします。
5)CMS
CMSとは、デジタルサイネージで配信するコンテンツの管理・運用をサポートするためのシステムです。
コンテンツの配信スケジュールを組むことが可能であり、コンテンツが再生される順番やタイミングなど、細かく設定できます。
複数のコンテンツを配信する場合や複数のデジタルサイネージで異なるコンテンツを配信する場合に便利であり、運用にかかる負担の軽減が可能です。
近年では、クラウドサービスとして提供されるケースが増えており、以前に比べて利用しやすくなっています。
6)工事
スタンドを利用してデジタルサイネージを設置する場合は、工事は不要です。
しかし、壁掛けや天吊りなどでデジタルサイネージを設置する場合は専用の金具や什器が必要になるため、工事が避けられないケースがあります。
工事費用は、主に設置場所や壁・天井の材質、作業人数や出張費用などで決まります。
大型のデジタルサイネージを設置する場合は膨大な工事費がかかる可能性があるため、注意が必要です。
まとめ
この記事では、デジタルサイネージの仕組みについて以下の内容で解説しました。
- そもそもデジタルサイネージとは?
- デジタルサイネージの仕組み
- デジタルサイネージの導入・運用に必要な要素
商品の広告や宣伝、季節のイベントやキャンペーンのお知らせなど、デジタルサイネージを導入することでさまざまな情報を発信できるようになります。
デジタルサイネージには、単体で運用できるものやネットワークを介して遠隔操作が可能なものなど、さまざまな種類があります。
ニーズや目的によって最適なものが異なるため、まずは自社の方針や解決したい課題などを明確にしたうえで、設置場所を考慮して選ぶことが大切です。
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