デジタルサイネージとプロジェクションマッピングは何が違う?活用するメリットや事例を紹介
2024.08.09
画像や映像を映し出し、コンテンツを発信するデジタルサイネージとプロジェクションマッピング。
どちらも似た機能を持ちますが、細かな違いがあります。それぞれの特徴を理解することで、より効果的なコンテンツ発信ができるようになるはずです。
この記事では、デジタルサイネージとプロジェクションマッピングの違いや実現できること、空間演出を行うメリットや事例について詳しく解説します。
デジタルサイネージとプロジェクションマッピングの違い
デジタルサイネージとプロジェクションマッピングは、近しい機能や効果がありますが細かな違いがあります。
ここでは、それぞれの違いを解説します。
1)デジタルサイネージの特徴
デジタルサイネージとは、ディスプレイやプロジェクターなどを利用した情報発信システムの総称です。
広告や販促、インフォメーション目的などで各地に設置されており、幅広いコンテンツや情報を発信できる点が特徴です。
光を放つディスプレイやプロジェクターを利用するデジタルサイネージは、紙のポスターや看板より視認性が高くユーザーの目を惹きやすいメリットがあります。
画像や動画をはじめ、Webページや音声付きのコンテンツなどあらゆる情報を発信できるため、幅広い用途で活用することが可能です。
2)プロジェクションマッピングの特徴
プロジェクションマッピングは、プロジェクターで壁や床、天井などに画像・映像を投影して演出することをいいます。
近年では観光地やテーマパーク、商業施設や行政機関などのイベントで活用されるケースがあり、ディスプレイだけでは実現できないダイナミックな演出や、没入感のある演出ができるのが魅力です。
プロジェクションマッピングは、既存の空間や建物の形状を活かしながら映像を投影することができるのも特長の一つです。
インパクトのある演出ができればその空間の魅力が向上し、より幅広いユーザーの興味や注目を惹くことができるはずです。
デジタルサイネージとプロジェクションマッピングでできること
デジタルサイネージやプロジェクションマッピングは宣伝や広告、販促目的などで利用されるイメージが先行しますが、空間演出においても活用可能です。
空間演出とは、画像や映像、光や音などさまざまな表現方法を組み合わせて、その場所の雰囲気や価値をより魅力的なものにする演出のことをいいます。
クリスマスシーズンであれば雪の演出をしたり、サンタのモチーフを投影するなど、時間帯や時期に合った演出でユーザーが楽しめる空間を実現できます。
空間演出はエンターテインメントに限らず、リラックス目的やインフォメーション目的など幅広い用途で活用できるため、ニーズに合わせて柔軟に演出できます。
デジタルサイネージやプロジェクションマッピングで空間演出するメリット
デジタルサイネージやプロジェクションマッピングで空間演出を行うことで、さまざまなメリットが生まれる可能性があります。
ここでは、3つのメリットを解説します。
1)集客効果が期待できる
デジタルサイネージやプロジェクションマッピングで空間演出を行うことで、集客効果が期待できます。
映像や音、光や香りなどを活用した空間演出は自然とユーザーの目に入りやすく、その場所に足を運ぶきっかけになります。
デジタルサイネージやプロジェクションマッピングはリアルタイムでコンテンツの変更・更新ができるため、最新トレンドを取り入れた演出が可能です。
また、ユーザーの印象に残るようなインパクトのある空間演出を行うことで、SNSやテレビなどで話題になるケースもあり、高い集客効果につながる可能性があります。
2)非日常的な空間を作れる
デジタルサイネージやプロジェクションマッピングを活用すれば、幻想的かつ非日常的な空間を演出することが可能です。
質の高いオリジナリティのある内容であれば、広告・宣伝効果を高められ、より広いユーザーにその場所や企業ブランドを知ってもらうきっかけになります。
空間演出は広告や宣伝だけではなく、その場所自体の空間価値も高められるため、継続して行うことで自然と人が集まる場所になっていくはずです。
3)コンテンツを柔軟に変更できる
物理的な看板やポスターとは違い、デジタルサイネージやプロジェクションマッピングは任意のタイミングで表示コンテンツを変更できます。
時間帯や季節、イベントなどに合わせてコンテンツを変更することで、ターゲットとするユーザーに向けてより効果的に訴求ができるようになります。
リアルタイムでコンテンツを変更できることは大きな強みであり、最新トレンドを取り入れた演出でユーザーの興味や注目が惹きやすくなるはずです。
プロジェクションマッピングを活用したデジタルサイネージの事例
近年では、プロジェクションマッピングを活用したデジタルサイネージがさまざまな場所で導入されています。
ここでは、事例を詳しく解説します。
別府温泉 杉乃井ホテル
別府温泉 杉乃井ホテルは、オリックス・ホテルマネジメント株式会社が運営する広大な土地に複数の宿泊棟やレストラン、温泉やプール、アミューズメント施設などを備える大分県のリゾートホテルです。
敷地内では日頃からエンターテインメントの催しが行われており、プロジェクションマッピングを活用した空間演出も行われています。
4台のプロジェクターを利用し、ダイナミックな花火の演出や優雅で壮大な蝶と宇宙の演出など、子どもから大人までが楽しめる空間演出が魅力です。
プロジェクターや空間演出は遠隔制御されており、日々の上映スケジュールに合わせて自動運用されているため、スタッフの負担も最小限に抑えられています。
まとめ
この記事では、デジタルサイネージとプロジェクションマッピングについて以下の内容で解説しました。
- デジタルサイネージとプロジェクションマッピングの違い
- デジタルサイネージとプロジェクションマッピングでできること
- デジタルサイネージやプロジェクションマッピングで空間演出するメリット
- プロジェクションマッピングを活用したデジタルサイネージの事例
デジタルサイネージ(液晶ディスプレイ)とプロジェクションマッピング(プロジェクター)は異なる技術で構成されていますが、広告や宣伝、エンターテインメントなど、共通する用途で活用することが可能です。
特にプロジェクションマッピングは空間演出の用途で長けており、ディスプレイだけでは実現しづらい多彩な表現ができます。
デジタルサイネージとプロジェクションマッピングを組み合わせることでより幅広い表現とコンテンツ発信が可能であり、その空間の魅力をより高めることができるはずです。
『AcroSign』は、パナソニックが提供するデジタルサイネージソリューションです。
液晶ディスプレイやプロジェクターの導入からコンテンツ発信までサポートし、デジタルサイネージの運用をサポートします。
また、複数台のディスプレイやプロジェクターを使った空間演出も可能であり、リモートの配信・監視も実現できます。
詳しくは、お気軽にお問い合わせください。
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