国立大学法人 福岡教育大学様
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講義室向け映像・音響システム
最新の映像・音響機器を採用し、「未来の教室」と「共創空間」を構築。

課題

未来の教育者養成に適した教室設備、「教育の共創」につながる空間を整備したい。

解決策

ハイブリッド型の講義に適した天井設置型のマイクロホンを導入するなど、各部屋の用途に合わせた最新の映像・音響機器でシステムを構築。

改修したどちらの部屋も稼働率が高く、改修の効果を強く感じています。

背景

次世代の教育者養成、教育の共創に適した空間を整備

九州・沖縄地方の教員養成拠点大学として教育者の養成・研修を行う福岡教育大学様では、令和5年度に教学共創マネジメントセンターを新設するなど、「教育の共創」活動に取り組んでいます。また、昨今の初等・中等教育の現場で、ICT機器を活用した教育の実践が求められている状況への対応も目指し、この度、共通講義棟の改修を実施しました。学生が最先端のICT機器に触れ、次世代の教育者としての学びを深められる場所、そして「教育の共創」の拠点として整備された2部屋にパナソニックの映像・音響機器が導入されました。


導入した理由

ハイブリッド型講義などの様々な運用に対応する機器を導入

今回の改修では、各種講義で使用される106教室と、学生が様々な目的で自由に使用できる共創空間Edu Co×Labの2部屋を新たに整備。106教室には、コロナ禍を経て増加したハイブリッド型の講義や研修に対応するとともに、グループワークに取り組みやすい教室として整備するため、天井に設置して使用するシーリングアレイマイクロホンWX-AM800を採用しました。また、106教室とEdu Co×Labの両部屋に液晶レーザープロジェクターPT-CMZ50JW、4K UHD液晶ディスプレイTH-65EQ2Jを設置し、講義の内容や使用目的に合わせて表示機器を選べる構成としました。


導入後の効果

天井設置型のマイクロホンで教室の運用性を向上

教員を目指す学生が最新の教室設備に触れられる「未来の教室」をテーマに整備された106教室には、ハイブリッド型の講義や研修を自然に収音できるマイクロホンとして、シーリングアレイマイクロホンWX-AM800が採用されました。教室内の各機器は集中制御システムで連携しており、主電源の立ち上げと同時に天井に設置されたWX-AM800の電源も入るためすぐに収音を開始できます。ハンドマイクやバウンダリーマイクのように、都度マイクを準備する必要なく、使いたいタイミングですぐに使用することが可能です。また、ハンズフリーで使用でき、本体が視界に入りづらいことから、遠隔拠点へ配信する際もマイクを意識せず自然体で発話できると好評です。4月のリニューアルオープン後、106教室では座学型の講義だけではなく、少人数でのグループワークやゼミ形式の講義も頻繁に実施されています。WX-AM800は最大4人までの同時発話にも対応しており、教室内の様々な場所から複数人が発言しても発話者の声を明瞭に収音できるため、アクティブラーニング形式の講義の収録・配信をスムーズに行うことが可能です。また講義 だけではなく、県内にある附属学校と遠隔でつなぎ、児童・生徒と交流を図るといった活用も期待されています。

超短焦点プロジェクターと4Kディスプレイで運用に合わせた映像表示が可能

106教室とEdu Co×Labには資料や映像の表示用として、液晶レーザープロジェクターPT-CMZ50JWと4K UHD液晶ディスプレイTH-65EQ2Jが導入されました。Edu Co×Labは、様々な目的で訪れた学生や教職員同士が自然と交流し、共創できる空間を目指し新たに誕生した施設で、自習や複数人での打ち合わせだけではなく、イベントの会場としても利用できます。室内にはPT-CMZ50JWとTH-65EQ2J以外にも小型のディスプレイや、ワイヤレスマイクといった映像・音響機器が設置されており、目的に合わせて自由に使用可能です。液晶レーザープロジェクターPT-CMZ50JWは、106教室、Edu Co×Labの両部屋とも壁際に設置されており、約90型の大画面を壁面に直接投写しています。超短焦点レンズの搭載によりわずか数cmの距離から投写できるため、講義やイベントなどで投写面の前に立って説明を行うようなシーンでも影が映り込みにくく、見やすい映像表示を実現します。また、5,200 lmの高輝度投写により、屋外に面した窓のブラインドを上げた状態でも、映像が明るく鮮明だと好評です。


写真:約30名の収容が可能な106教室
約30名の収容が可能な106教室。マイクとしてWX-AM800、映像表示機器としてPT-CMZ50JWとTH-65EQ2Jを導入。
写真:WX-AM800
WX-AM800。デジタルミキサーWR-DX200DANとDante®で接続し収音。
写真:106教室に設置されたPT-CMZ50JW
106教室に設置されたPT-CMZ50JW。
写真:106教室には配信・収録時の撮影用にHDインテグレーテッドカメラAW-HE20Wも導入
106教室には配信・収録時の撮影用にHDインテグレーテッドカメラAW-HE20Wも導入。
写真:共創空間として使用されるEdu Co×Lab
共創空間として使用されるEdu Co×Lab。
写真:Edu Co×Labに設置されたTH-65EQ2J
Edu Co×Labに設置されたTH-65EQ2J。複数人の打ち合わせで使いやすい65v型を導入。
写真:Edu Co×LabにはデジタルミキサーWR-DX200とデジタルパワーアンプWP-DD124も採用。
Edu Co×LabにはデジタルミキサーWR-DX200とデジタルパワーアンプWP-DD124も採用。

納入機器

  • シーリングアレイマイクロホン WX-AM800 ×1台
  • RAMSAデジタルミキサー WR-DX200 ×1台
  • RAMSAデジタルミキサー WR-DX200DAN ×1台
  • RAMSAデジタルパワーアンプ WP-DD124 ×1台
  • 4K UHD液晶ディスプレイ TH-65EQ2J ×2台
  • 液晶レーザープロジェクター PT-CMZ50JW ×4台

お客様の声

採用機器を活用し、未来の教育者養成と教育共創の充実を図っていきたい

改修後、106教室へは他の教室を使用予定だった講義を振り替えてほしいというリクエストや、学生からの使用予約が相次いでいます。また、本学初の共創空間であるEdu Co×Labも、学生主導のイベントの企画が続々立ち上がるなど順調に活用が進んでおり、リニューアルオープンから4カ月の間にも改修の効果を強く感じています。今回の改修を経て、106教室とEdu Co×Labは最新のICT機器を備えた空間に生まれ変わりました。これらの機器の活用を通じて、次世代の教育現場にふさわしいICTリテラシーを身につけた教員の養成を推し進めるとともに、本学の教育共創に対する取り組みを、より一層充実したものにしていきたいと思います。


お客様紹介

九州・沖縄地方の教員養成拠点大学

福岡教育大学様は、福岡県内の3つの旧師範学校を包括し1949年に誕生した福岡学芸大学を前身に持つ国立大学法人です。生涯にわたり学び続ける有為な教育者を養成することを基本理念に、九州・沖縄地方はもちろん日本全国で活躍する教職員の養成・研修に取り組まれています。

所在地:福岡県宗像市赤間文教町1-1
URL:https://www.fukuoka-edu.ac.jp/


写真:外観
今回改修された2部屋を有する共通講義棟
地図

関連機器・サービス

シーリングアレイマイクロホン WX-AM800

シーリングアレイマイクロホン WX-AM800

発話者の声を天井から収音。自然な音声でストレスフリーなハイブリッド会議・授業を実現。


RAMSAデジタルミキサー WR-DX200

RAMSAデジタルミキサー WR-DX200/WR-DX200DAN

ハイブリッド運⽤対応。1Uサイズのオールインワン デジタルミキサー。


RAMSAデジタルパワーアンプ WP-DD124

RAMSAデジタルパワーアンプ WP-DD124

ローインピーダンス/ハイインピーダンス切替対応、オーディオネットワークDante®対応モデルをラインアップ。120W 4chのデジタルパワーアンプ。


液晶レーザープロジェクター PT-CMZ50JW

液晶レーザープロジェクター PT-CMZ50JW

1 cm※1 の至近距離で鮮やかな大画面を。設置も使用も簡単な超短焦点プロジェクター。
※1 壁間距離。


4K UHD液晶ディスプレイ TH-65EQ2J

4K UHD液晶ディスプレイ TH-65EQ2J

多様化する設置環境・システム構成に柔軟に対応する4Kエントリーディスプレイ。