事業戦略を実現する
人材ポートフォリオの構築
持続的な成長に向けて、事業戦略と連動した人材ポートフォリオの構築を進めています。将来の事業ポートフォリオや事業環境の変化を見据え、必要となる人材・スキルを明確化するとともに、次世代リーダーの育成、多様な人材の獲得、組織能力の強化を推進しています。これらの取り組みを通じて、事業変革を支える組織をつくり、競争優位の確立を目指しています。
事業の未来を担う次世代リーダーの育成
事業戦略を起点とした後継者パイプラインの構築
将来の事業戦略を着実に実行していくために、将来の戦略変化も見据えながら経営人材の計画的な育成を進めています。主要な経営ポジションごとに、現在の責任範囲に加え、事業戦略の実現に向けて今後求められる役割や責任を明確化するとともに、将来必要となる経験・スキル・リーダーシップ特性を定義し、後継候補者の選定・育成計画へ反映しています。
事業戦略、人材要件、候補者のキャリア開発を一体で検討することで、事業変革と持続的成長を牽引する多様なリーダーのパイプラインを構築しています。
“One Connect” による全社横断の人材配置
事業変革と持続的な成長を実現するために、事業・地域・機能を横断した経験を持つ経営人材の育成を進めています。将来の経営を担う人材に必要な経験やスキルを明確化するとともに、それらの獲得機会となるポストを整理し、経営層が全社視点で議論しながら、戦略的な人材配置を行っています。
また、多様な事業・職種・地域での挑戦を通じて経営視座を養うとともに、異動後も継続的な成長のための支援を行っています。こうした取り組みを通じて、幅広い経験と視点を備え、事業変革や新たな価値創出を牽引できる次世代リーダーの育成につなげています
グローバル人材育成
企業における真のイノベーションと持続的な成長には、グローバル水準のリーダーシップ人材の育成が不可欠です。その中核施策として、2024年よりパナソニック コネクトグループ横断の「Connect Global Leadership Program」を開始しています。
本プログラムでは、持続可能な価値創出、多様なステークホルダーとの協力、明確なビジョンと志の3つを柱に、グローバルな環境変化や複雑な課題に対応する適応型リーダーシップを学びます。今年度は、従来のパナソニック コネクト、Blue Yonder、Panasonic Avionicsに加え、Zetesや海外販売会社へ対象を拡大したことで、前年の約2倍の参加となりました。
参加者は国や組織の枠を超えて交流し、多様な価値観や視点に触れながら、自らのリーダーシップを磨いています。今後もグローバルリーダーの育成を通じて、持続的な成長を支える人材基盤の強化を進めていきます。
経営リーダーを目指す社員の挑戦を後押しするMBA制度
グローバルな視野、経営マインド、実践力の拡大を目指す社員のために、MBA派遣制度を用意しています。指定の大学を自ら受験して合格し、費用補助を申し出た場合、派遣期間中に発生する費用について、会社が貸与または支給することができます。実際に2022年から2026年にかけて累計10名が制度を活用し、キャリアアップに挑戦しています。
ソリューション人材育成
中長期的な成長を支える人材基盤の強化に向け、多様な専門性を有する人材育成に取り組んでいます。
成長領域に新たに携わる人材向けにリスキリングプログラムを展開し、Blue Yonder商材や業界に関する知識、職種ごとの専門スキルの習得を体系的に支援しています。加えて、海外研修を通じてグローバルな知見を得る機会を提供するとともに、SE人材やデータサイエンティストなどの専門人材に対して、それぞれの専門性に応じたキャリア形成を支援しています。
物流・サプライチェーンの現場で顧客課題を深く理解するため、倉庫現場での実地研修を通じて現場視点や実践力を養うとともに、チューター制度による伴走支援により学習成果の定着を促進しています。
ソリューション人員比率
多様で多彩な人材の獲得
プロフェッショナル人材の獲得
事業戦略の実現に必要な人材ポートフォリオを構築するため、採用を「欠員補充」ではなく「事業価値の創出につながる人材投資」と位置づけています。新卒・キャリア採用を問わず、プロとして成長し、貢献し続けたいと願う人材の獲得を重視しています。
例えば、新卒採用においてもジョブ型人材マネジメントを前提とし、一定の基準を満たし即戦力化が見込まれる人材には、ジョブサイズに応じて入社当初から柔軟に処遇し、早期の活躍を支援しています。またキャリア採用では、事業成長を見据えたポジション設計を徹底し、成長に寄与できるプロフェッショナルを厳選採用しています。その結果、キャリア採用に占めるハイキャリア人材の採用比率が高まっています。
キャリア採用に占めるハイキャリア人材比率
2026年4月1日時点
57%
16% up(YoY)
多様な人材との接点拡大
ジェンダーや国籍に加え、従来の垣根を越えたさまざまな知識・経験を持つ人材が集うことで、組織の創造性と事業対応力の向上につなげています。多様な人材との接点を広げるため、採用チャネルの拡充を進めるとともに、リファラル採用やアルムナイ採用など、多様な採用手法を推進しています。従来の手法にとらわれず、多様なバックグラウンドを持つ人材との接点を広げ、応募や活躍につながる機会を今後も広げていきます。
リファラル採用比率
2025年実績
16.9%
1.6% up(YoY)
Connect Talent Community Hub
社内外様々な人がゆるやかにつながり交流を楽しむ場として、パナソニック コネクトに関心や共感を寄せてくださった多くの方々との出会いを一過性のものにせず、持続的な関係へと育てていくために「タレントコミュニティ」を運営しています。パーパスに共感してくださった方、アルムナイ(卒業生)、学生、現役社員など、互いに学び合い、社内外の人がゆるやかにつながり続けることで、将来の仲間とのつながりを育み、事業の持続的な成長を支える基盤を築いています。
事業成長を支える組織能力の強化
スキルの可視化と活用による最適配置・育成の実現
スキルベース人材マネジメントとは、「誰を配置するか」ではなく「誰がどのようなスキルを持ち、それをどう活かすか」を軸とする人材マネジメントの考え方です。スキルを可視化することで、組織は事業戦略に基づく最適配置や育成を推進し、社員は自身の強みや課題を把握しながら自律的なキャリア形成を進めることができます。 また、先進的なツールやAIを活用し、配置・評価・採用・育成・キャリア開発を連携させることで、人材ポートフォリオ改革と事業成長の実現を目指しています。さらに、グローバル標準のスキル基準を用いて、グローバル視点での人材マネジメントを推進していきます。
若手の早期登用・成長支援 Journey to Leap
グローバルな競争環境の変化やAIなどの技術進化に対応するためには、社員一人ひとりが変革の担い手として自律的・継続的にスキルアップし、プロフェッショナルとして活躍することが重要です。
そのため、社員の成長を支える教育・成長機会の拡充や、一人ひとりが能力を発揮できる組織づくり、早期登用が当たり前となる風土の醸成を推進してきました。
特に若手向けには「Journey to Leap」を位置付け、将来的に30歳で管理職として活躍する人材の拡大を目指し、従来以上のスピード感で育成を強化しています。また、こうした成長支援は若手社員だけでなく、すべての社員を対象に展開しており、スキルアップとチャレンジを通じた活躍を後押ししています