HDスタジオカメラ
AK-HC3900 [多治見コネクターモデル]
AK-HC3900S [LEMOコネクターモデル]
本体希望小売価格 3,090,000円(税抜)
CCUとROPも一新し、トータルシステムとしての使いやすさを追求したフルHDカメラシステム。スタジオでの番組制作はもちろん、ライブイベントやスポーツに、運用性の高いシステムをローコストで構築することが可能です。また、有償アップグレードにより4K※1やIP接続(SMPTE ST 2110)※2にも対応。運用形態にあわせて選択できる、幅広い拡張性を備えました。
※1:CCU AK-HCU250/HCU250S使用時、別売オプション4K/12G-SDIインターフェイスキットAK-HUC01G(有償)が必要。
※2:別売ソフトウェアキーAK-SFC391Gによるアクティベーションが必要です。「AK-SFC391Gをお使いいただくには」をご参照ください。
ファームウェアダウンロードはこちら
テクノロジー
ST 2110 アップグレード(有償)
大判MOSイメージセンサー
2/3型バヨネット式
NDフィルター
非圧縮長距離伝送1.2 km
INTERCOM XLR ×1
4Kアップグレード(有償)
4K HDR/ITU-R BT.2020(オプション)
TRUNK(3G/HD)
強み・特長
カメラシステム Philosophy Video
AK-HC3900/HC3900S HDスタジオカメラシステム
※本機はビルドアップユニットには対応していません。箱型レンズをご使用になる場合はレンズメーカーのレンズサポーターが必要です。
プロモーションビデオ
11.14メガピクセル大判イメージセンサー
11.14メガピクセルの大判イメージセンサーを搭載し、F10(2000 lx)の高感度とS/N 62dB以上の低ノイズを実現。
高速スキャンによる低スキュー撮影
一般的なカメラの読み出し速度(1/60秒)に対し、AK-HC3900/HC3900Sは1/100秒の高速読み出しに対応。MOSセンサーの信号を高速で読み出すことにより、MOSセンサー特有のスキュー歪みを低減することができます。
マルチフォーマット対応
1080/59.94p、59.94i、23.98PsFなど、制作用途にあわせた運用が可能な映像フォーマットに対応。
対応フォーマット(AK-HCU250/HCU250S接続時)
1080/59.94p、1080/50i、1080/23.98PsF、1080/50p、 1080/29.97PsF、720/59.94p、1080/59.94i、1080/25PsF、720/50p |
4K アップグレードに対応※1
4Kアップグレード(有償)により、水平/垂直解像度2000TV本の4K映像出力が可能。4K/HDRやITU-R BT.2020にも対応し、より高輝度・広色域な映像表現を実現します。さらに、4K映像制作の運用性を高める12G-SDI※2や3G-SDI Quad Link※2といった多彩な出力インターフェイスに対応。4Kハイエンドモデルに迫る使いやすさを実現します。
4Kアップグレード時の対応フォーマット(AK-HCU250/HCU250S接続時)
2160/59.94p、2160/25p、2160/25PsF、2160/50p、 2160/23.98p、2160/23.98PsF、2160/29.97p、2160/29.97PsF |
※1:別売オプション4K/12G-SDIインターフェイスキットAK-HUC01G(有償)が必要です。詳しくはこちらをご覧ください。
※2:AK-HCU250/HCU250S接続により対応。
B4マウントを採用
外付けアダプターなしで2/3型レンズを使用できます。大判センサー専用に設計した内蔵レンズで高画質を確保。この新撮像方式により入射光を最大限に活用します。
デジタルエクステンダー(×2倍)
デジタル信号処理回路で映像を2倍に拡大。低倍率のレンズを使用しても高倍率撮影が可能です。拡大しても充分な解像感があり、エクステンダーレンズのような光量ダウンを伴いません。
光学フィルター内蔵
様々な撮影環境に対応可能なNDフィルターを内蔵しています。
NDフィルター:Through、1/4、1/16、1/64
CAC(色収差補正)機能
レンズ自体で補正しきれないわずかな色収差などが原因となり発生するレジストレーションエラーをカメラ側で自動的に補正し、周辺画像の色にじみを最小限に抑えるCAC(Chromatic Aberration Compensation)機能を搭載。
フォーカスアシスト機能
合焦レベルを示すフォーカス・バー、合焦部分を色で示すフォーカス・イン・レッド、中央部を拡大表示するMAG、画面全体の合焦状態を表示するスクエア等のアシスト機能で、正確かつ素早いピント合わせをサポートします。オートフォーカス対応レンズ、フォーカスアシスト対応レンズにも対応しています※。また、デジタルレンズの使用時にはリモートオペレーションパネル(ROP)からもレンズのフォーカスやズームを微調整できます。
※対応レンズは各メーカーにお問い合わせください。
※画像はイメージです。
HDR(ハイダイナミックレンジ)
ハイライト部の白とび、シャドウ部の黒つぶれによって再現が難しかった映像を、明暗差・色調・陰影まで描写し、階調豊かに表現。広いダイナミックレンジを最適調整できる可変HDRを実現しています。また、HDR/SDRが混在した制作環境でのサイマルシステムにも対応。SDR信号はHDRからのオフセットゲイン機能で白とびを抑制でき、HDR同様にハイライト部のニー調整も可能です。
広色域ITU-R BT.2020 対応※
HDモード時にITU-R BT.709、4Kモード時にITU-R BT.2020に対応。自然界のほぼ全ての色を再現できるBT.2020を色域とすることで、色再現性に優れた映像表現を実現します。
※別売オプション4K/12G-SDIインターフェイスキットAK-HUC01G(有償)が必要です。詳しくはこちらをご覧ください。
フラッシュバンド補正機能
フラッシュが発光した時に発生するフラッシュバンド(同フレーム内に明るい所と暗い所が発生する現象)を、カメラ信号処理LSIの高精度フラッシュバンド検出と補正機能により解消します。
多彩なカラーコレクター機能
12軸色補正やリニアマトリクスで彩度・色相を個別に微調整することが可能。さらに、独立した肌色調整機能(SKIN CORRECTION)を搭載し、より繊細な色表現を行うことができます。
スキントーンディテール補正
肌のシワやくすみを抑え、自然な質感で美しく撮影できます。補正可能な色相は360°で、肌色以外の色もそれぞれ個別に3系統の補正が可能です。任意の色を選択し、ダイレクトに調整できる機能も搭載しています。
ショックレスゲイン
ゲインを変更した際に映像の変化をなめらかに移行することができます。また、0.1 dBステップのマスターゲイン可変機能により、撮影シーンに合わせたきめ細かな調整が可能です。
カメラ単体出力フォーマット
カメラヘッドからの出力(HD-SDI 1/HD-SDI 2)は1080p、1080i、720pの選択が可能です。
光ファイバーで非圧縮長距離伝送
カメラとカメラコントロールユニット(CCU)間で、光ファイバーによる非圧縮長距離伝送が可能。CCUからカメラの電源を供給した場合、約1.2 km伝送することができます。また、カメラに外部電源を供給した場合は、汎用の光伝送装置を使用して最長10 kmまでの延長が可能※。CCUとリモートオペレーションパネル(ROP)間の制御は、専用シリアル線の他、LANケーブルを介したIP接続にも対応します。
※ファイバーを複数か所で接続して、伝送距離を延長する場合、信号の減衰により距離が短くなります。また、状況によりリピーターを使用することをおすすめします。
運用性に配慮した細やかな設定・機能
- 色温度表示・調整機能(2000 K~15000 K バリアブル)を搭載。
- SDメモリーカードに映像調整などカメラ本体の設定を保存可能。ファームウェアのバージョンアップにも対応。
- フレアやシェーディング値を保存するレンズファイル機能搭載。
- IP制御をサポート。
- 機能選択が可能なユーザーボタンをカメラヘッドに3つ、液晶VFにはAK-HVF100GJに4つ、AK-HVF75GJに3つを配置。
- 1系統のインカム接続が可能。
映像伝送(TRUNK)機能
カメラとCCU 間で本機以外の映像信号を光ケーブルのみで伝送できるため、運用状況に合わせたシステムアップが可能です。
- 3G/1.5G-SDI(CCU→カメラ)1系統(FS内蔵):
プロンプターやカメラ側でのモニタリング(スタジオフロアモニター)等に利用できます。 - 3G/1.5G-SDI(カメラ→CCU)1系統(FS内蔵):
スタジオやフィールド等での手持ちカメラやリモートカメラの映像をCCU(システム)側に出力します。カメラ側の映像入力にFS(Frame Synchronizer)が内蔵されているため、非同期映像信号でも利用できます。
CCUレスでST 2110接続に対応
SMPTE ST 2110に対応
スタジオカメラでのSMPTE ST 2110接続対応は、従来はCCUを介して行われていましたが、ソフトウェアキーAK-SFC391G(別売)※1により、SMPTE ST 2110接続に対応。このことにより、AK-HC3900はCCUを使用しなくてもカメラ本体から直接、放送グレードの非圧縮HD映像を低遅延でIP伝送することが可能です。また、ST 2110によるIPリターンビデオ(HD)、リファレンス信号(PTP)、TRUNK信号出力(HD)、プロンプター入力、IPインカム音声入出力にも対応しています。
※1:別売ソフトウェアキーAK-SFC391Gによるアクティベーションが必要です。下記の「AK-SFC391Gをお使いいただくには」をご参照ください。
IT/IPプラットフォーム KAIROSとの連携で省スペースで高効率、自由度の高いIPライブプロダクションが可能
本アップグレードで、IT/IPプラットフォーム「KAIROS オンプレミス」にIPネットワークを介して接続することが可能です。KAIROS は従来の専用ハードウェア構成によるM/Eスイッチャーと違い、GPU活用による当社独自の映像処理技術を採用。低遅延で高品位な映像をGPUパワーの許す限り多重合成できるソフトウェアベースのライブ映像プラットフォームです。ST 2110(1080p)接続時、1台のメインフレーム(AT-KC2000T)で同時に接続可能な入出力数は最大32 入力/40 出力※1と、多くの入出力を備えています。また、HDスタジオカメラAK-HC3900のCCUレス接続により、従来のベースバンドシステムでカメラの台数分必要だったCCUが不要となり、さらなる省スペース化と省線化による高効率な運用を可能にします。
※1:ソフトウェア V1.6以降対応。詳細情報はこちらをご覧ください。
サステナブルな未来に向けた環境への貢献
パナソニック コネクトは、モノづくりによる環境負荷低減にグローバル全工場で取り組み、CO2排出量、廃棄物量、水使用量、化学物質排出量などを継続的に低減しています。また、商品が環境に与える影響を企画・設計段階から評価する製品環境アセスメントを実施し、環境性能を向上させた商品を製造しています。
その取り組みから生まれたHDスタジオカメラAK-HC3900は、本アップグレードによるCCUレス化により、マルチカメラ運用時に従来システムより消費電力を大幅※に削減することができます。
※従来比約60%削減。従来システム構成(スタジオカメラAK-HC3900、CCU AK-UCU250を使用)との比較。
背面端子部
HDスタジオカメラ AK-HC3900/HC3900S
※写真は海外モデルです。国内モデルはインターカムコネクターが4pinオス、MIC2端子が 3pinオスになります。
ソリューション
- 製品画像
主な仕様
AK-HC3900 / AK-HC3900S | ||
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カメラ部 | ||
撮像素子 | 1114万画素、MOS × 1 | |
光学フィルター | ND | 素通し、1/4、1/16、1/64 |
レンズマウント | 2/3 型バヨネット式 | |
感度 | 2 撮影モード [HIGH SENS]: F10(59.94 Hz)/F11(50 Hz) [NORMAL]: F6(59.94 Hz)/F7(50 Hz) 2000 lx、3200 K、白反射率89.9% 時 | |
S/N | 62 dB 以上 |
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