概要

亜鉛めっき鋼板の溶接におけるスパッタと溶接欠陥の削減に効果を発揮する専用ソフト、Zi-Tech(ジーテック)についてご紹介します。


Zi-Techについて


亜鉛めっき鋼板は亜鉛蒸気が不規則かつ爆発的に噴き出すことによるスパッタ増大、さらにはビットやブローホール発生などアーク溶接を行う際のお困りごとが多い材料です。
Zi-TechではTAWERSの精緻精密な制御と組み合わせることで、これらのお困りごとに対して効果を発揮します。

従来工法での亜鉛めっき溶接

Zi-Techには使用する溶接法に応じて2つの機能を搭載しています。

Zi-Pulse:HDパルス溶接法に対応した機能です。メッキ厚60g/m2まで対応し、シールドガスはAr 90 %+CO2 10 %の混合ガスを使用します。

Super Zi-active:スーパーアクティブワイヤ溶接法に対応した機能です。シールドガスがCO2の場合190g/m2まで、Ar 80 % + CO2 20 %の場合60g/m2まで対応可能です。

Zi-Techの溶接法

主な適用シーン

自動車足回り部品など亜鉛めっき処理された部材の溶接に効果を発揮

多数の部品から構成される自動車の足回りは外気にさらされることが多いため、錆を防止する目的で亜鉛めっき鋼板が多く使われています。
これらの溶接手直し工程には多くの工数がかかっていると言われており、こちらの溶接品質を向上させることで、部材ロスを削減するとともに、生産性を大きく向上させる効果が見込めます。

低スラグ溶接ソフトウェア

建設関連部材への適用

柱や連結金具、足場板等に関連する製品の部材には亜鉛めっき処理された鋼板が数多く用いられています。
こちらも亜鉛めっき鋼板の溶接品質向上により溶接工程と後工程の最適化を図ることが可能です。
※母材めっき厚によっては、ソフトでは対応できない場合もございます。事前にプロセスエンジニアリングセンターでの溶接施工実証にて適用可能かをご確認ください。

建設建材への適用

導入効果

スパッタを大幅に削減

安定した溶接を実現し、スパッタの発生を大幅に低減します。
Zi-Pulse:~60 %削減(HD-Pulse比較)
Super Zi-Active:~80 %削減(標準CO2溶接との比較)
※溶接条件により効果は変動します。

スパッタを大幅に削減

溶接欠陥の低減

亜鉛めっき鋼板の溶接で多く見られる、ブローホールやピットの発生を抑え、高い溶接品質を実現します。

溶接欠陥の低減

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