メインフレーム Kairos Core 210
4RUタイプ
Kairos Core 210
主な機能・特長
- ME数やKEY数に制約されない自由なマルチレイヤー構成
- IP、SDIなど多様な映像信号・フォーマットに対応し、混在運用可能
- CANVAS機能やフリー解像度対応によりアスペクト比にとらわれない自由な映像制作が可能
- 運用に適した柔軟な入出力構成が可能
IT/IPプラットフォーム“KAIROS”(ケイロス)は、IT(ソフトウェア)ベースでCPU/GPUにより映像処理を行う、次世代のライブ映像制作プラットフォームです。
従来モデルAT-KC200Tと比較して映像処理性能を約20%向上。さらに、一部固定していたI/O構成を見直し、SDI、HDMI、IPの各オプションボードを組み合わせることで、導入時に用途や運用に適した入出力構成を選択できるようになりました。これにより、IP中心のシステムからベースバンド運用まで幅広い制作環境に対応します。また、耐振動性能の強化により、イベント・レンタル&ステージング用途をはじめ、移動や輸送を伴う環境でも高い信頼性を発揮します。
複雑化・多様化するライブ映像制作の現場に向けて、柔軟性・信頼性・IP運用性能を高め、これまで以上に幅広い制作ニーズにお応えします。
Kairos Core 210
テクノロジー
GPU/CPU
MEフリー
4K
ST 2110
NDI® High Bandwidth対応
SRT
CANVAS機能
PTP同期
MV 4系統
JPEG XS対応
強み・特長
1. 柔軟な入出力
さまざまな⼊出⼒信号に対応し、自由なシステム構成を実現NEW
ベースバンド信号(12G/3G/HD-SDI、HDMI)、およびIP (ST 2110 、JPEG XS※1、NDI® High Bandwidth、ストリーミング)の入出力に対応。異なる映像フォーマットの混在運用も可能です。
映像に加え音声伝送にも対応し、多様な制作環境で柔軟な運用を実現します。
また、5つの拡張スロットにSDI、HDMI、IPの各入出力ボード※2を組み合わせることで、導入時に用途や運用に適した入出力構成を選択できるようになりました。IP中心のシステムからベースバンド運用まで、最適なシステム構成を実現します。
●NDI®は 映像伝送・制御技術であり、Vizrt NDI ABの米国およびその他の国における登録商標です。
●JPEG logo (c) Masahito TAKIZAWA はクリエイティブコモンズライセンス(表示 - 改変禁止 4.0 国際) (CC BY-ND 4.0)によって無保証でライセンスされています。同ライセンスはhttps://jpeg.org/contact.htmlより確認いただけます。
※1:100G IP入出力ボード(別売)とJPEG XS入力/出力オプション(2027年度第1四半期発売予定) が必要です。
※2:入出力ボードは非同梱です。SDI、HDMI、IPの各入出力機能を使用するには、対応する各入出力ボード(別売)が必要です。取り付けは販売店にご相談ください。
※AT-KC210Tの入出力ボード最大搭載枚数:SDI入出力ボード 4枚、HDMI入力ボード/ HDMI出力ボード 各5枚、100G IP入出力ボード 1枚
フリー解像度、多様な映像フォーマットに対応
4K/HDなど解像度の異なる標準映像フォーマットを混在して運用できます。また、入力I/P変換により1080/59.94i、1080/50iインターレース映像入力にも入力・出力の両方で対応。
さらに、フリー解像度※に対応し、アスペクト比にとらわれない柔軟な映像制作を実現。リボンビジョンや特殊形状のLEDウォールなど、多彩な表示環境に対応します。
※ST 2110、HDMI出力時、以下の条件範囲内で解像度を自由に設定可能
・最大解像度:9.8Mピクセル
・調整可能な最低ピクセル単位:4ピクセル
■対応ビデオフォーマット
| 解像度※1 | フレームレート |
|---|---|
| 4K (3840×2160) | 60p, 59.94p, 50p, 30p, 29.97p, 25p, 24p, 23.98p |
| FHD (1920×1080) | 60p、59.94p、50p、30p、29.97p、25p、24p、23.98p、60i、59.94i、50i |
| HD (1280×720) | 60p、59.94p、50p、30p、29.97p、25p、24p、23.98p |
| 任意解像度 | 上記フォーマット以外にも、最大9.8Mピクセルまでの解像度に任意設定可能(最小4ピクセル単位)※2 |
対応カラーモデルおよびビット深度※1 |
|---|
| YCbCr 4:2:2 - 8/10/12 bit |
| YCbCr 4:4:4 - 8/10/12 bit※2 |
| RGB - 8/10/12 bit※2 |
| RGBA - 8/10/12 bit※2 |
| Key - 8/10/12 bit※2 |
※1:ご使用になる解像度によっては入出力数が減少する場合があります。
※2:ST 2110とHDMI入出力時に対応。
スマートルーティング機能
ネットワークスイッチに入力されている映像を、KAIROSが必要に応じて自動的に、映像取り込み状態とアイドル状態とを切り替えることで、より多くの入力ソース数を仮想的にKAIROSで扱えるようにする機能です。これにより、KAIROSが同時に受けられる映像の帯域の制限を考慮する必要がなくなり、Kairos Core自体の入力数の最大数を超えた入力数でも仮想的に扱うことができます。例えば、4Kの場合、AT-KC210Tでは、最大8入力ですが、仮想的には64入力までの映像ソースを、シーンやレイヤー、各コントロールパネルのボタンにアサインすることができます。
事前の準備段階で、スマートルーティングに設定した仮想的に入力されている映像をシーンやレイヤー、各コントロールパネルのボタンにアサインしておくことで、本番中にシーンの切り替えやボタンでの呼び出しを行えば、アイドル状態から取り込み状態にKAIROSが自動的に切り替え、ほぼ遅延なくPGMに出力させることができます。仮想的に入力されている映像ソースは、サムネイルなどをマルチビューア上で指定しておくことも可能で、入力数が多い場合でもスムーズな映像演出を行うことができます。
スマートルーティングを用いた仮想IP入力(4K映像入力の場合)
入出力数を拡張するアジャイル入力ルーティング
GPUの入出力を映像ソースの帯域に応じて柔軟に割り当てる「アジャイル入力ルーティング」方式により、KAIROSの入出力機能を拡張・強化しました。たとえば、ST 2110ネットワーク経由であれば、1台のメインフレームKairos Core 210で同時に接続できる入出力数は最大64入力/40出力におよびます。これにより多数の映像ソースを用いたシーン作成など、より大規模なライブ制作が可能になります。 またKAIROSはシステムに接続できる入力の制約を取り除き、ST 2110ネットワークと他の入力(NDI® High Bandwidth /SRTなどストリーミング)をより効率的に利用できます。
カスタマイズ可能な4画面のマルチビューアー
上記映像⼊出⼒とは別に4K/HDに対応したマルチビューワー出⼒(DisplayPort)を4つ備えています。4つのスクリーンにそれぞれ最⼤36の映像を表⽰できます。またRAM/クリッププレーヤーやシーンのほか、AUX出⼒も表⽰することができます。レイアウトは⾃由にカスタマイズでき、テンプレートとして保存することが可能です。オーディオレベルメーターも表示できます。
動画・静止画・音声ファイル機能
RAMプレーヤー、クリッププレーヤー、オーディオプレーヤーを内蔵。システム内で動画ファイルを再⽣し、映像ソースとして使⽤可能です。プレイリスト機能を備えています。また静⽌画ファイルも保存して合成編集が可能です。RAMプレーヤー/静止画で入力・出力映像の録画(静止画はフレームキャプチャー)に対応しています。
・RAM プレーヤー(8ch/⾮圧縮)
⾮圧縮映像の再⽣が可能です。イントロ映像やアニメーションワイプ用の素材など、⽐較的短い時間の映像再⽣に適しています。再生時間はRAM容量に依存し、また素材映像の解像度とチャンネル数(最⼤ 8ch)によっても増減します。映像素材は内部のSSDに保存可能です。
・クリッププレーヤー(2ch/圧縮)
圧縮動画クリップ(映像・音声)の再⽣が可能です。CMなど⽐較的⻑いクリップの再生に適します。クリップは内部のSSDに保存可能です。ファイル形式はAVC-Intra、H.264、Avid DNxHDに加えて、Apple ProRes※1にも対応します。
・オーディオプレーヤー(4ch)
音声ファイルの再生が可能です。ファイル形式はWAV、MP3、Ogg、FLAC、AIFFに対応しています。WAV以外のファイルはアップロード時にWAV(48kHz/24bit)に変換されます。
※1:インターレース形式で作成した動画クリップの再生には対応しておりません。
※圧縮動画クリップの再生は、作成された環境や解像度、およびKairos CoreのCPU性能に依存します。運用前に、再生動作をご確認ください。
PTP同期
IPベースの同期規格であるPTP(Precision Time Protocol)同期に対応しており、ST 2110ベースのシステムで運⽤可能です。GbE(ギガビットイーサネット)ポート接続でもPTP同期に対応。
オーディオ入出力に対応
ST 2110-30(AES67)、ゲートウェイポート経由のSDIエンベデッドオーディオ、NDI® High Bandwidth、SRT/RTMP/RTSPのオーディオ入出力に対応。あわせて、マルチビューワーへのオーディオレベルメーター表示、クリッププレーヤーのオーディオ出力、出力のオーディオルーティング対応の機能を追加しています。ST 2110※ベースのシステムで運用可能です。
2. 無限の表現力
フリーMEのレイヤーエフェクト
KAIROSは従来のハードウェアベースのスイッチャーのようにME数・KEY数の制約に縛られないオペレーションが可能です。⼀般的な画像編集アプリのレイヤーのように、GPUパワーの許す限りレイヤーを重ね、KEYやスケーリングを設定可能。2.5D DVE(X・Y・Z軸による回転および位置調整)に対応しました。
Kairos Core 210は、GPUの映像処理能力アップによりレイヤー数を大幅に増加した、より複雑で高度な映像表現を可能にします。
画⾓フリー、最大8K(32Mピクセル)の“CANVAS”
CANVAS機能により、16:9の標準画⾓だけでなくウォールディスプレイ等に活⽤できる32:9など特殊な画⾓の映像制作が可能です。最大8K(32Mピクセル)の解像度をサポート。⾃由にカスタマイズ可能なマルチビューワーではそれら特殊な画⾓の映像もそのまま表⽰できます。
※GPUの性能に一部機能が依存します。
Kairos Creator Live Viewメニュー
GUIソフトウェアで、マルチビュー映像(MV1/MV2)をモニターできます。 画像は32:9 画角のCANVASも表示したマルチビューディスプレイ例。
多彩なエフェクト機能とタイトルジェネレーター
レイヤーにはKEYに加えてさまざまなエフェクトを加えることも可能です。タイトル制作が可能なタイトルジェネレーターを搭載しました。
シーンコントローラー
フェーダー操作により、複数の映像ソースを一括でコントロール可能。
映像ごとに異なるエフェクトに適応したトランジションを行うこともできます。
これにより、複数のLEDウォールやスクリーンを使用する大規模イベントでの効率的な運用を実現します。
HTML5グラフィックス対応
HTML5グラフィックスに対応し、ファイルを変換することなく、スコアなどのグラフィックをKAIROSに入力する、あるいはウェブブラウザ/ページをそのまま映像ソースとして使用し、KAIROSからウェブ操作を行うことが可能に。Singular.live社のSingular.liveやVizrt社のViz Flowicsなどからも直接KAIROSへ入力でき、リアルタイムでのより多様な演出が行えます。
3. 先進の運用力
運用環境に合わせて選べる操作手段
大規模システムから省スペースでコンパクトなシステムまで、お客様の撮影・運用環境にあわせて、あるいは自身になじみの良い操作方法を選ぶことで、直感的で自由な映像制作を可能にします。
GUIソフトウェア Kairos Creator AT-SFC10G
KAIROSの各種設定およびオペレーションが可能。
タッチコントロールパネルソフトウェア AT-SFTC10G
タッチパネルモニターにマルチビュー画面を表示させ、より直感的マルチオペレーションを実現。
コントロールパネル Kairos Control Panel
ボタンに機能を自由にアサインでき、40XP、30XP、24XPと12XPの4モデルから環境に合わせたサイズを選択できます。
KAIROSアライアンスパートナーであるSKAARHOJ社製のパナソニック特別モデルMaster Key OneとMaster Key 48もご使用いただけます。
Master Key One
PAN-MKO-V2B-BU Master Key 48
PAN-MK48-V1B-BU
※1:2027年度第1四半期発売予定
※2:2027年度第2四半期発売予定
Kairos Core複数台同時制御
Kairos Control Panel(コントロールパネル)1台、あるいは、Kairos Creator(GUIソフトウェア)から最大2台のKairos Coreが操作可能に。1台のコントロールパネル内のボタンを1台目と2台目のKairos Core双方に割り当てることができるため、Kairos Core2台分の映像や素材を1台のコントロールパネルで容易に操作ができるようになります。また、Kairos Creator上でも2台のKairos Coreの設定ができるほか、シーンやトランジションなどの各種設定※をKairos Creator上で2台のKairos Core間で簡単に反映できます。ProductionファイルやEnvironmentファイル丸ごとを保存/同期が可能なKairos Core Managerと異なり、必要な設定を必要なタイミングで相互に反映することが可能です。Kairos Coreを複数台使用するなどで多くのソース・素材の使用が必要になる大型イベントなどでのKAIROSの運用がより容易になります。
※Kairos CreatorのGUI上で、2台のKairos Core間で設定を反映できる機能:シーン、トランジション、スナップショット、マクロ、FX Input、カラーマット、Kairos Painter
リダンダンシー機能
トラブル発生時のバックアップとなるリダンダンシー(冗長)機能。リダンダント電源(二重化)に加え、2台のメインフレームでバックアップするKairos Coreリダンダンシー※、さらにネットワークを二重化するST 2022-7リダンダンシーの3つの冗長機能により安全性を高めています。
※REST APIにて、Kairos Controlの接続先Kairos Coreの切替えが可能です。Kairos Creatorの接続先Kairos Coreの切替は、GUIメニュー上でIPアドレスを入力し、手動で切替えます。なお、Kairos Core1/2間で、Production、Environment、動画、静止画、音声ファイルは共有されません。
※リダンダンシー運用時、入力数はそのまま、3Gと4Kの出力数は半減します。
ソフトウェアによる機能拡張と連携
KAIROSはIT ベースのオープンアーキテクチャーであるため、ソフトウェアの追加による機能拡張や外部機器連携が可能。高い柔軟性・拡張性を備えています。
Media production SuiteのDevice Manager(旧称:Device View)に対応※
Media Production SuiteのDevice Manager(旧称:Device View)に対応※。Device Manager上に表示され、IPアドレスの設定が他の機器と同様に行えます。Panasonic製のカメラなどと併せて使用する際のセットアップがより容易になります。
※IPモードのみ
RossTalkプロトコルに対応
RossTalkプロトコルは、Ross Xpressionリアルタイムモーショングラフィックスの制御に対応しています。
※別売のAT-SFE01G RossTalkオプション(ソフトウェアキー)が必要。
※Ross Talk、Ross、XPressionはRoss Video(ロスビデオ)社の登録商標です。
SNMPに対応
ネットワーク経由で外部機器からKAIROSのステータスを確認し、不具合が起きた際に通知が来るよう設定できます。外部機器と連携した運用がスムーズに行えます。
システムログ機能
機器状態や操作の履歴(ログ)を残すことにより、トラブル発生時などに状況を確認できます。FANアラーム、電源アラームなどの警告表示に対応しています。
移動・輸送を伴う環境でも高い信頼性NEW
筐体剛性を強化
機材の搬入・搬出や輸送を頻繁に行う環境での運用を想定し、筐体の堅牢性を強化しました。米国国防総省制定のMIL規格 MIL-STD-810Hに基づいた落下・振動試験を実施し、特に、レンタル&ステージング業界など移動・輸送を伴う制作現場で求められる高い信頼性を追求しました。
※MIL-STD-810Hに基づき、第三者機関にて落下・振動試験を実施しています。本試験結果は、すべての使用環境における無破損・無故障を保証するものではありません。また、移動中の運用を保証するものではありません。
KAIROSアライアンスパートナーズ
KAIROSは、無数に拡がるITエコシステムを活用し、ソフトウェアの追加によって容易に機能を拡張し、外部デバイスと連携することができます。パナソニックはその連携を加速するため、ITおよび映像のメーカー、サプライヤー各社との協業を進めています。
- 製品画像
主な仕様
| AT-KC210T | ||
|---|---|---|
| 映像入出力数 | ||
| ST 2110 | 4K | 8入力/10出力(5出力:リダンダンシー運用時)
|
| プレーヤー | ||
| 静止画保存 | 4Kまで
| |
| RAMプレーヤー(非圧縮) | 8CH | |
| クリッププレーヤー(圧縮) | 2CH AVC-Intra /H.264 / DN×HD / ProRes | |
注釈
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