レッツノートFOCUS
新モデル「SC」「FC」の進化の裏側に迫る
レッツノートの真価を研ぎ澄ました新モデル「SC」「FC」
レッツノートはなぜビジネスの現場で選ばれ続けるのか。
それは“ビジネス”モバイルPCであることに
強いこだわりと誇りを持ち、進化し続けてきたから。
衝撃や圧迫、振動による破損や、経年劣化に強い「頑丈」さと、
出先へ安心して持ち運べる「軽量」と「長時間」駆動によって
場所を問わず仕事に打ち込める高パフォーマンスを発揮する。
こうしたレッツノートの強みを、
さらに研ぎ澄まし、洗練させたのが「SC」「FC」です。
ビジネスモバイルPCとして新たな可能性を模索し、たどり着いた性能の裏側を、
ぜひご覧ください。
進化を遂げた「頑丈性能」
レッツノートは、開発者が実際のビジネス現場へ何度も足を運び、お客様からのご意見を聞きながら実際の使用シーンを想定した試験と合格基準を設けてきました。その試験方法や基準は業界全体に広く浸透し、現在では多くのPCメーカーが同様の試験を実施しています。だからこそレッツノートは、今もビジネスモバイルPCの第一線にいる意識を持ち、自社で厳格な合格基準を設け続けています。例えば落下試験では、「PCが起動する」だけでなく、「きちんと作業が続けられる状態である」ことを合格基準としています。
進化した頑丈性能
SC/FCの開発では、落下や振動など米国国防総省が制定する「MIL規格」に基づいた試験を実施。試験の合格基準が各社に委ねられる中で、レッツノートはあえて独自試験と同様の「実際の使用シーンを想定した独自の厳格な判定基準」で品質試験に取り組んでいます。
※SCでの試験動画ですが、FCも同じ試験を実施しています。
【MIL規格に基づいた試験】 76cm 26方向 落下試験(動作状態)
一般的なデスクの高さ(76cm)から落下することを想定した試験。天面・底面だけでなく、前後左右の面や、角・辺など全26方向もの落下に耐える頑丈性を実現しました。
【MIL規格に基づいた試験】3方向1時間の振動試験(動作状態)
自動車や電車での移動を想定し、動作時に上下・左右・前後の3方向それぞれに1時間ずつ振動を加える試験を実施しています。
開発者POINT①
新たな頑丈設計
26方向の76cm落下を実現した新構造(FCも同様)
従来は底面方向のみで実施していた「76cm落下試験」。これを26方向でクリアするためには、狭額縁液晶の弱点である側面方向の耐久性を強化する必要がありました。
従来モデルでは液晶モジュールの「四隅のみ」をダンパーで保護していましたが、SC/FCでは液晶モジュールの「側面全体」を保護できる新嵌合構造を開発。側面方向の耐久性を大幅強化させ、26方向からの76cm落下対応を実現しました。
シミュレーションを活用した最適なビスレイアウト(FCも同様)
基板などを守る箱としての強度を最大限高めるために、シミュレーションを用いてビス(留め具)のレイアウトや本数を最適化しています。他にもさまざまな微調整を積み重ね、MIL規格の落下や振動に対応する強度を実現させました。
【独自試験】実際の使用シーンで求められる耐久性を追求
レッツノートが定める厳格な基準に基づいて、落下などの衝撃だけでなく、長年の利用による経年劣化を想定した試験を実施しています。さまざまな場所に持ち出すことができ、長く使い続けられる1台を追求しています。
※SCでの試験動画ですが、FCも同じ試験を実施しています。
【独自試験】 100kgf加圧振動試験
PCを鞄に入れた状態で満員電車に乗った際の、圧迫と振動を想定した試験です。レッツノート開発者が電車に乗って測定したものが基準となっています。
【独自試験】キーボード打鍵耐久評価試験
一日のキーボード最大打鍵回数と、パソコンの使用年数を仮定した試験を実施。長年使えるレッツノートだからこそ、細部まで高い耐久性を追求しています。
【独自試験】 LCD(液晶モジュール)開閉耐久評価試験
移動の多い仕事ほど、PCの開閉回数も多くなります。年間何千回の開閉動作を想定し、ヒンジ部分をはじめとした液晶モジュール全体の耐久性を試験しています。
耐久性を左右する内部のこだわり
レッツノートが誇る高い頑丈性の裏には、内部の細かな工夫の積み重ねがあります。落下の衝撃によるSSDのたわみや、経年劣化によるパーツのゆるみ・剥離など、どれもmm単位の小さな世界の話ですが、精密機械であるPCにとっては大きな問題。些細な配慮の積み重ねがPCの耐久性に大きな差を生み出すと私たちは考えています。
たわみ防止のスぺーサーで
SSDの接点不良を抑制
振動や落下でSSDに「たわみ」が生じると、マザーボードとの接点に「緩み」が生まれ、接点不良が生じやすくなります。SSDの裏面に「たわみ防止板」を接着することで、緩みが生じにくくなり、接点不良を抑制しています。
落下・振動時の ビス抜け防止対策
ボディと基板を留めるネジの上部ボディに、凸部を設置。振動の影響が積み重なり、ネジが緩んでしまってもすぐ上にある凸部が押さえることで、ネジが基板から抜けるのを防ぎます。
ハンダの付け方を見直して耐久性をアップ
PCの故障原因のひとつに「ハンダ付けした箇所の剥離」があります。レッツノートではマザーボード用のパーツをハンダ付けする際に、10段階で基板の温度を上げて丁寧に取り付けることで耐久性を向上させています。さらにオーブン内に窒素を充填することで酸化を防ぎ、剥離に強い高品質なハンダづけを実現しています。
空洞が生み出す「軽さ」と「頑丈さ」 フローティング構造
基板やドライブ、液晶などの主要部品をあえて部分的な固定に留めたり、緩衝材で支えたりする「フローティング構造」を採用。本体にかかる圧力やねじれが主要部品まで届きにくい構造になっています。
接続端子まで妥協しない耐久性
SC/FCはインタフェースの中でも利用頻度が高いUSB Type-C®を金属カバーで固定させ、振動や端子折れに対する耐久性を高めています。
こだわり抜いた妥協なき性能
働き方や場所を選ばずにさまざまな現場に携帯できる仕事道具として、レッツノートが追求する高いモビリティ性。「軽量」でありながら「頑丈」で「長時間」、そして「ハイパフォーマンス」という相反する要素を両立させるために、独自に内部のパーツの形状・配置を研究しました。さらに日本国内での生産・開発にこだわり、手間を惜しまずに妥協しない製造を続けています。
より大容量&高耐久になったバッテリーパック(SCのみ)
より大容量の電池を組み込むために内部空間の拡大を追求。バッテリーカバーを樹脂製からアルミニウム製に変えて強度を担保しながら薄肉化し、さらに着脱方式を内部を圧迫するラッチ式からネジ式に変更することで空間を確保しています。
ドライバー1本で簡単に交換できる「着脱式」バッテリー採用
2か所のネジを外すだけで簡単に取り外しができる着脱式バッテリーを採用。お客さま自身でバッテリー交換ができるため、バッテリーの劣化だけで修理へ出す必要がありません。
PC作業をしながら高速充電、
電源オフからの急速充電に対応
PC作業しながらでも高速に充電ができる「充電優先モード」がデフォルトで設定されています。バッテリー残量が0%に近い状態から約30分充電した場合、SCでは約4.6時間駆動、FCでは約4.1時間駆動できます。
電源オフ状態では、約30分の充電でSCでは約5.8時間駆動、FCでは約5.3時間駆動が可能です。
※付属のACアダプター(65W)の場合
開発者POINT②
徹底的な長時間化を目指した電力消費の最適化
SCはバッテリー容量を増やすだけでなく、短い隙間時間で高速充電できるシステムも合わせて開発しました。さまざまな業務用ソフトウェアが便利になる一方で、電池の消耗も年々激しくなっています。そんな中で作業をしながらも次の会議に備えた充電ができるように、約30分の充電で約4.6時間もの駆動電力を高速充電することができる充電優先モードを搭載しました。さらに充電ケーブルを抜いた場合には70%の輝度に抑制するなど、状況に応じて消費電力を抑える工夫も施しています。
ぐっと明瞭に!声を鮮明に届ける音の匠
レッツノートに搭載されたボックス型スピーカーは低周波帯域幅を広げ、遠くまで音が届くので、複数の人がPCを囲んだ会議でも快適に会話をすることができます。SC/FCではスピーカーを露出させることでさらに明瞭な音を実現しています。
いっそう滑らかに!作業を加速させる“円”滑操作
感覚的なカーソル操作ができるトラックボールの意匠を継承した円形のパッド。内側の金属フレームを排除したことで、より広々とジェスチャー操作ができ、ふちをなぞるスクロール操作も滑らかになりました。
物理的にカメラを防いでプライバシーを守る
カメラ部分に手動で素早くカメラのオン/オフを切り替えることができる「プライバシーシャッター」を搭載。カメラの隙間に構造物を設置すると押圧に弱くなる課題をクリアし、さらに埃対策まで施しています。
さまざまな場所を仕事場に変える!快適な通信性能
SC/FCでは強度を発揮するためにボトム側にアンテナを配置。通信のノイズ源となるメイン基板を金属で覆うことで、良好なアンテナ感度を維持しています。
よりスマートに!仕事スイッチと同時にONする迅速なサインイン
SC/FCでは2つの生体認証(指紋認証・顔認証)を搭載。指紋認証は新たなに電源ボタンと一体化したことで、起動とサインインをワンタッチで行うことが可能に。さらにボタンを0.3mm凹ませることで、誤動作しづらいデザインにもなっています。
※法人向けモデルはカスタマイズ対応です。
長時間作業を支える軽快キ-ボード
軽快なタッチと長時間操作に強いパンタグラフ式のキーボードでありながら、デスクトップPCと同等の2㎜の深いキーストロークを実現。さらにミスタイプを軽減するために、キートップの角に丸みを持たせたリーフ型にすることで指がひっかかりにくい形状となっています。
長年使い続けてもかすれにくい印字
キートップの文字は、長年使い続けてもかすれにくいレーザー刻印で施されています。
ACアダプターを接続してPCを起動
SC/FCは閉じた状態でもACアダプター(USB PDを含む)を接続することでPC本体の電源が入る「Power on AC」に対応。室内の作業でモバイルPCをデスクトップ替わりに活用する際に、PCを開いて電源ボタンを押す必要がありません。
Panasonic PC Hubから設定ができます。
多彩なインターフェースを1台に集約
集約変換アダプターがなくても、さまざまな接続端子を利用できる豊富なポートを1台に搭載。さらに部品メーカーと共同開発したUSBポート用コネクターは約3万回の抜き差しに耐え得る高い耐久性を実現しています。
PCのパフォーマンスを高める放熱設計
レッツノートは高性能なインテル® Core™ Ultraプロセッサーを搭載し、そのパフォーマンスを最大限に発揮できる機構設計をインテルと共同開発しています。
発熱を抑制するために、PCの作業状況に合わせてCPUの電力を細かく調整して余計な発熱を防ぎつつ、フルパワー時はCPUの処理性能を通常よりも高く引き出す「電力制御」を実装しています。
SC/FCではさらにCPUの熱を外へ逃がす「放熱設計」を刷新。様々なシミュレーションを行い、送風するファンの羽の厚みを1mm薄くすることで、必要な風量は担保しながら、風の通り道を確保しました。
薄い筐体はそのままに、中の機構をミリ単位で調整することで従来を超えるパフォーマンスを実現しています。
開発者POINT③
膝にのせて作業できる発熱に留める「放熱設計」
一般的にPCでは、CPUが高温にならないことを重視しています。
しかし、レッツノートはビジネスモバイルPC。
お客様が外で膝の上に乗せて使うことも想定し、筐体が熱くなり過ぎて低温やけどすることがないように、CPUとPC本体のどちらの温度にも厳格な基準を設けて放熱設計を行いました。
多様な働き方に応えるため、性能だけでなく、使い心地までこだわりぬくのがレッツノート流です。
日本生産だからできる迅速なサポート体制
また、修理を担当するセクションは、量産工程での修理をする「工程修理」と、お客様からお預かりした商品を修理する「市場修理」があります。常に問題解決に取り掛かれる体制を準備し、2セクションでノウハウを共有することで、修理の期間短縮を実現しています。
製品情報
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