トラックと高速道路
トラックと高速道路

夜間部品配送の信頼性を高める電子配達証明(ePoD)

輸配送管理・配送進捗見える化ガイド
ZetesChronos™を活用した欧州における導入事例を、日本市場向けに再構成したブログです。

日本では、夜間や早朝の配送が、自動車、建設機械、農業機械、フィールドサービスなどの稼働を支える重要な役割を担っています。翌営業日までに交換部品が必要な場合、配送は受取人が不在の時間帯に行われることも少なくありません。そこで物流現場にとって重要になるのが、「正しい商品が、正しい場所へ、正しい時間に、正しい状態で届けられた」ことをどう証明するかという課題です。


 

日本の夜間部品物流では、紙の記録や受領印に加え、電子配達証明(ePoD)を活用して、配送現場で取得した情報を納品状況の確認に役立てることができ、信頼できるデジタル証跡へ移行することを支援できます。

なぜ日本市場で重要なのか

日本の部品物流ネットワークは、人手不足、労働時間管理の厳格化、問い合わせ・返品・配送トラブル削減への要請といった複数の圧力に直面しています。こうした課題は、ディーラー網、サービス拠点、修理工場、協力会社を含む配送ネットワークにおいて特に顕著です。夜間配送や非対面での納品は、すでに日常的な業務の一部になっています。

従来の納品証明は、紙、手作業での確認、または事後の電話連絡に頼ることが多くありました。しかし、受取人が不在の配送では、それだけでは十分とは言えません。後から「荷物は届いたのか」「正しい場所に置かれたのか」「受領前に破損していなかったのか」と確認が必要になった場合、物流事業者にはすぐに提示できる客観的な証跡が求められます。

青いコンテナが並ぶ部品倉庫

課題:受領印が得られない配送をどう証明するか

Zetesを導入された欧州の企業でも、夜間物流において日本の物流事業者と同様の課題に直面していました。ドライバーは夜間ルートで正確に納品を完了する必要があり、バックオフィスは各配送イベントをリアルタイムで把握する必要がありました。さらに、配送量が増えるにつれ、より多くのドライバー、新しいユーザー、将来のモバイル端末変更に対応できる拡張性のある基盤が必要になっていました。

重要なのは、単に荷物をスキャンしたかどうかではありません。事業者に求められていたのは、納品場所、納品時刻、商品の状態や納品状況を示す写真などの客観的な証跡です。この証跡がなければ、非対面配送は荷主、受取側、配送パートナー、ドライバーの間に不確実性を残してしまいます。

解決策:納品証明をデジタル証跡に変える

ZetesChronos™は、ドライバーを配送ワークフローに沿ってガイドし、モバイル端末上で納品証明データを取得することで、配送実行を支援します。夜間配送では、バーコードスキャン、時刻情報、GPS座標、納品写真を組み合わせて、各配送イベントの証跡を残すことができます。取得された情報はバックオフィスに共有されるため、顧客からの問い合わせに対して迅速かつ確実に対応できます。

トラック車内でタブレットを操作するドライバー

日本の物流現場での活用方法

自動車アフターセールス物流では、電子配達証明(ePoD)により、ディーラー、部品センター、サービス拠点が夜間配送や非対面納品に対してより高い安心感を持てるようになります。この仕組みは、顧客の稼働停止に直結する緊急保守部品の配送も多い建設機械や農業機械の部品物流でも有効です。

電子配達証明(ePoD)はドライバーにとっても重要です。配送完了時点で証跡が取得されていれば、未着、遅配、破損に関する不当なクレームからドライバーを守ることができます。バックオフィス担当者は、紙の記録を探したり、ルート終了後にドライバーへ確認したりする時間を削減できます。顧客側も、より速く明確な回答が得られます。

期待されるビジネス効果

直接的な効果金額は運用内容によって異なりますが、改善領域は明確です。配送トラブルの削減、手作業による調査の削減、管理業務の軽減、サービス信頼性の向上が期待できます。前述の事例でも、需要変動に応じて新しいドライバーやユーザーにより迅速に対応できる点が、拡張性と柔軟性がもたらす重要な効果として示されています。

日本においても、この拡張性は重要です。配送ネットワークには、不要な管理負荷を増やさずに成長できる仕組みが必要です。電子配達証明(ePoD)プラットフォームは、単なる確認ツールにとどまらず、信頼性を維持しながら非対面配送を拡大するための業務基盤になり得ます。

証明から信頼へ

夜間配送が成功するかどうかは、ルート上で何が起きたのかを関係者全員が信頼できるかにかかっています。リアルタイムの配送実行、モバイルスキャン、GPS取得、写真証跡、集中型のアプリケーション管理を組み合わせることで、ZetesChronos™は物流事業者が単なる納品確認から、信頼できるデジタル証跡へ移行することを支援します。

日本の自動車部品・産業機械部品物流において、このアプローチは非対面配送の摩擦を減らし、ドライバーの業務効率を支え、通常営業時間外にも動き続けるサプライチェーンに必要な安心感を顧客へ提供します。

夜間配送や非対面配送は、業務効率化や納品先の稼働時間に合わせた柔軟な運用を可能にする一方で、
ドライバー不足や物流規制強化により、これまでの「信頼関係に依存した運用」だけでは継続が難しくなりつつあります。

今後は、運送事業者だけでなく、着荷主側においても、荷待ち・荷役時間の短縮や配送業務の見直しが求められる場面が増えると考えられます。
こうした環境において、配送実績をリアルタイムに把握し、誰が、いつ、どこで、どのように受け渡しを行ったのかを確認できる仕組みは、
配送状況の可視化や関係者間の情報共有の支援、納品に関する認識の相違や確認の遅れを抑え、安定した供給体制の構築に役立つ可能性があります。

ZetesChronos™は、夜間配送・非対面配送における摩擦を低減するとともに、
共同配送やミルクラン輸送が拡大する時代に必要となる配送の透明性を実現します。
その結果、ドライバーの生産性向上だけでなく、荷主企業が「生産を止めない」ためのサプライチェーンレジリエンス強化にも貢献します。

オフィスでスマホを見ながら相談する2人

次に検討すべきこと

日本の物流事業者や部品ディストリビューターにとって、次の一歩は、納品確認が今も紙、手作業の電話確認、受領印に依存している業務領域を見直すことです。そこにこそ、電子配達証明(ePoD)が測定可能な業務価値を生み出す機会があります。
まずは、紙の記録や電話確認、受領印に依存している配送業務を洗い出し、納品確認にかかる時間や問い合わせ・トラブルの発生状況を把握することが重要です。あわせて、どの納品先・配送ルートから電子配達証明(ePoD)を適用するか、既存の配送システムや運用とどう連携するかを整理すると、導入効果を具体的に検討しやすくなります。
夜間・非対面配送の証跡取得や、配送状況の共有に課題をお持ちの場合は、現在の運用や対象となる配送業務をもとに、活用方法をご検討ください。

お問い合わせ

自社の配送業務にZetesChronos™をどう活用できるか、対象業務の選定や導入に向けた進め方など、お気軽にご相談ください。電子配達証明(ePoD)による納品確認のデジタル化に向けて、貴社の課題に応じた検討をお手伝いします。


お問い合わせ・資料請求はこちらから
「配送進捗管理システム ZetesChronos™」に関する資料請求や詳細説明、デモ、トライアルなどのご要望は、下記よりお問い合わせください。
配送進捗管理システム ZetesChronos™
配送プロセスを個品単位でリアルタイムに見える化し、誤配リスクの抑制や現場効率化を支援します。

*本記事はこの記事はパナソニック コネクト株式会社の連結子会社Zetesの事例「Nightstar Express Hellmann B.V. enhances proof of delivery services to sustain business growth」をもとに作成しています。


*Zetes(ゼテス)について

Zetesは、サプライチェーンの最適化および人物識別ソリューションを専門とするテクノロジー企業です。当社のサプライチェーンソリューションは、企業がコネクテッドサプライチェーン全体で機動性、可視性、およびトレーサビリティを実現するのを支援します。また、当社の人識別部門は、公共機関や超国家機関に対して、セキュアな身分証明書や渡航文書の発行、市民の認証を可能にし、国の登録簿や有権者リストを作成するためのソリューションを提供します。Zetesはベルギーのブリュッセル市に本社を構え、EMEAの22カ国で1,300人以上の従業員を擁しています。2017年には、パナソニック株式会社の100%子会社(現・パナソニック コネクト株式会社の連結子会社)となりました。パナソニック コネクト株式会社および現場ソリューションカンパニーは、日本市場における公式の販売・サービス窓口です。

詳細については、https://www.zetes.com/をご覧ください。

「zetes」のロゴ