株式会社学研ココファン様
パナソニック ホームズ株式会社
「Suita SST」
課題
柵や施錠などで人々の動きを制限するのではなく、より自由な生活環境を維持しながら安全に暮らせる街や施設づくりを行いたい。
解決策
様々な動きや人を検知するAI画像解析システムを使って危険な状況を未然に防ぎ、街や施設を見えないところで見守る体制を構築。
入居者様やそのご家族から“このようなシステムがあると安心して暮らせる”というお声をいただいています。
背景
子どもからシニア世代まで、誰もが安全に暮らせる街に
多世代居住・健康・地域共生をテーマに2022年春に誕生したサスティナブル・スマートタウン「Suita SST」。街の中には分譲マンションや学生向け賃貸マンション、そしてサービス付き高齢者向け住宅と保育園や学習塾が一体となった複合施設が立ち並び、どの世代も生き生きと暮らせるよう様々なシステムを活用した街づくりが行われています。幅広い世代が居住する街だからこそセキュリティ面でも万全の対策を講じており、綜合警備保障株式会社(ALSOK)の警備サービスと、最新のAI画像解析技術を使ったセキュリティシステムを掛け合わせ、見守り事象の把握や課題抽出・分析を実施。高精度で効率的なタウンセキュリティを実現しました。
システムの概要
街や施設で起こり得る様々な事故防止に貢献
街に設置したセキュリティカメラのうち8台のカメラを使ってAI画像解析システムを構築。高解像度な4Kカメラで人々の特徴をとらえ解析することで、転倒した人、滞留している人、白杖を持つ人、車いすに乗る人をそれぞれ検知してアラートで知らせます。また、学研ココファン様が運営するサービス付き高齢者向け住宅「ココファン吹田SST」のエントランスには、マスクの着用確認や体表面温度の検知を立ち止まることなく行える感染症対策用カメラシステムや、入居者の出入りを確認する顔認証システムを導入。24時間安心のサポート体制を整えました。
導入後の効果
転倒・滞留・白杖・車いすを検知して街を見守り
Suita SSTには街を管理する「Suita SSTタウンマネジメント」が週5日の日中に駐在しています。事務所のモニターには、転倒者や滞留者、白杖を持つ人、車いすに乗る人を検知するとアラートが表示され、スタッフのスマートフォンにも通知が届きます。そして映像を確認し、駆けつけてサポートしたり、救急車を呼んだり、状況に応じて対応します。街づくりを担当したパナソニック ホームズの原様は、「Suita SSTに街の中と外を区切る柵はなく、公園は全ての人に開かれた交流の場として利用されています。自由な生活を制限しないからこそ危険がないようしっかりと対策しなければなりませんので、こういった見守りカメラは有効ですね」と語ります。
入居者の離設やマスク・体表面温度の高い人などを検知して安全対策
「ココファン吹田SST」は保育園や学習塾などが併設されているため、入居者以外の出入りも多くあります。そこで、施設内へ入る人のマスク着用の有無や体表面温度をカメラ映像で検知する感染症対策システムを設置。また、外へ出る人をカメラで撮影し、一人での外出が危険だと診断された入居者を顔認証で検知しています。ココファン吹田SST事業所長の十川様は、「感染症対策にスタッフの手が取られてしまうことは大きな業務負担ですが、マスク検知や体表面温度検知システムのおかげで本来の介護業務に専念できています。また、顔認証システムは顔登録されている入居者様が外へ出る前にアラートで知らせてくれるため、離設事故を防ぐことができています」と語ります。
納入機器
タウン見守りAI画像解析システム(転倒・滞留・白杖・車いす検知)
- 屋外対応AIネットワークカメラ ×8台
- ネットワークディスクレコーダー WJ-NX400
- 映像監視ソフトウェア WV-ASM300
タウン用サイネージシステム
- 堅牢液晶ディスプレイ TH-49XF1HTJ ×1台
- フルハイビジョン液晶ディスプレイ TH-49SF1HJ ×3台
- デジタルサイネージクラウドサービス AcroSign®
- AcroSign®コントローラー EM-JDSSC5EXA ×4台
「ココファン吹田SST」AI画像解析システム(顔認証・マスク非着用検知・体表面温度検知)
- 屋内対応AIネットワークカメラ ×4台
- ディープラーニング顔認証システム FacePRO
- AIマスク非着用検知アプリケーション
- 発熱者スクリーニングパッケージ(専用カメラ付き)
- ネットワークディスクレコーダー WJ-NX400
- 映像監視ソフトウェア WV-ASM300
お客様の声
技術を活用して安全性を高めることができ、入居者様やご家族に安心していただける施設運営ができています。パナソニックさんはいつも親身にこちらの要望を聞いてくださり、大変感謝しています。今後は検知結果をPHSに通知するなど、さらなる拡張を検討しています。(十川 陽様)
居住を検討されている方に様々な検知システムで街を見守っていることをお伝えすると、安心感につながるというお声をいただきます。今後もシステムをバージョンアップしていき、さらに安心・安全な街づくりを行っていけたらと考えています。(原 裕宜様)
お客様紹介
多世代居住型健康スマートタウン
Suita SSTは、パナソニックの工場跡地を活用したサスティナブル・スマートタウンプロジェクトの第3弾として大阪府吹田市に誕生しました。約2.3ヘクタールの敷地には362戸の住宅のほか複合商業施設や交流公園も備え、0歳から100歳以上まで、多世代が交流しながら居住する街区を実現しています。