ディープラーニングを応用した顔認証システム
パナソニックのノウハウを結集
ディープラーニング顔認証システム FacePROは、世界最高水準の顔認証性能*を持つエンジンを核とした高精度の顔認証ソフトウェアと、映像監視のパイオニアとして60年以上にわたって世の中の安心・安全に寄与してきたパナソニックの培ってきたノウハウを集結して開発した商品です。
従来の顔認証技術では困難だった左右45度や上下30度の顔向き、サングラスやマスク着用による一部顔が隠れた状態でも判別可能です。
*2017年5月現在NIST評価基準最高レベル
映像監視と顔認証の融合
当社のiA(インテリジェント・オート)機能*1を搭載したネットワークカメラを使い、サーバー負荷が大きい画像解析をカメラで行い、カメラ側で切り出した一番ベストな顔画像のみサーバーに送ることが可能になります。これにより、サーバー負荷、ネットワーク負荷が軽減するため、システム全体でのコスト低減にもつながります。
顔認証の活用方法は『利便性向上』 と 『映像監視』の2通りあります。セキュリティ業界を熟知しているパナソニックならではの映像監視向け顔認証をご提供します。
*1:被写体の状況に合わせてカメラの画質を自動的に最適化する機能です。
究めた高画質
動く人物の顔を捉える
従来、被写体の動きで見えにくかった顔の映像に対し、カメラ自らが自動的に移動物体、移動速度、顔、光量(昼・夜)のシーンを検知し、より最適な設定をリアルタイムで行い、顔認証に最適な顔の画像を捉えます。(iA機能)
照度差のある場所に設置しても影となる暗い場所は明るくし、直射日光のあたるような場所は明るすぎて白飛びしないように明るさを抑え、最適な顔映像を取得します。(EXTREME スパーダイナミック機能)
高精度な顔認証
非正面の顔や顔が一部隠れていても判別可能
世界最高レベルのディープラーニング顔エンジンを使い、従来困難だった斜め顔、経年変化、サングラスやマスクなどで顔が一部隠れていても、顔照合が可能です。
マスクを着用していても、マスク非着用時と同程度の認証率と高い精度を実現しています
マスク着用時における顔認証精度
防犯用の顔認証は“正報率”と“誤報率”*1 で評価されます。
ある一定の“正報率”を維持した上で、誤報率を低下させることがシステム運用上大切な要因になります。
パナソニックはこの数値にこだわってシステムの開発を行ってきました。さらに昨今、感染拡大防止を低減させるために重要な対応策である、マスク着用における顔認証精度の向上を図りました。
その結果、マスク着用時とマスク非着用時と同等の認証率と高い精度を実現しています。 ※1:正報率は正しく検知した割合、誤報率は間違って検知した割合です
1ヶ月間の実証実験
マスク着用した顔を顔認証サーバーに登録し、ネットワークカメラを使ってウォークスルーでどれだけ顔認証したか、大型ショッピングモールにおいて1ヶ月に渡り実証実験を行いました。
項目 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
顔監視カメラ台数 | 20台 | |
顔登録人数 | 50名 | |
通行人数 | 1,000,000人以上(1か月間実施) | ほぼマスク着用 |
アラーム数(正報) | 50件 | マスク着用時もマスク非着用時と同等レベルの認証率※環境によって変化します |
アラーム数(誤報) | 10件 | 誤報率0.001%以下 |
i-PROソリューションとの連動
ワンシステム、ワンマウスオペレーションで現場業務をトータルサポート
i-PRO監視システム用クライアント・ソフトウェアによる統合管理で、顔検知、顔認証、及びレコーダーの録画映像による追跡を同一GUIでき、i-PROソリューションによるワンシステム、ワンマウスオペレーションが実現できます。
既に弊社製品をお使いであってもアドオンでき、柔軟な対応が可能です。
システム構成例
顔認証サーバー(WV-ASF950)で顔認証、顔データベース、年齢データベースを保有しており、映像監視ソフトウェア(WV-ASM300)により、顔照合・顔検索・年齢性別人数カウントを実現します。 ネットワークレコーダーをつなげて動画と連携を行います。
負荷分散型システム
データ容量とコストを削減
顔ベストショット搭載カメラにより、カメラ内部で撮影した映像から顔を検出し、顔のみ切り出しして、一番高精度認証に必要な画像を自動で選択し、サーバーやネットワークレコーダーに送信します。
データ容量の削減とネットワーク負荷低減により、サーバーにかかる負担を抑えられるとともにシステム全体のコストを40%から50%削減できます。
小規模なシステムにもお使いいただけるように、カメラ入力台数4台以下のネットワークレコーダーにも対応しています。