写真:オリンピックミュージアム展示ブースの一部、左に柔道関連の展示、右側に陸上競技に関するブースがあり、それぞれのブースで映像が映し出されている。中央の床にはウサイン・ボルトが実際に出した記録と距離が
写真:オリンピックミュージアム展示ブースの一部、左に柔道関連の展示、右側に陸上競技に関するブースがあり、それぞれのブースで映像が映し出されている。中央の床にはウサイン・ボルトが実際に出した記録と距離が

公益財団法人 日本オリンピック委員会様

ミュージアム映像・音響ソリューション
多彩な映像・音響ソリューションが日本オリンピックミュージアムの魅力づくりに貢献。

課題

オリンピック・ムーブメントを日本中と世界に発信する拠点にふさわしい展示を行いたい

解決策

最新の映像・音響システムを活用した、空間演出手法を採用。パナソニックが培った高度な映像技術で、古いアーカイブ映像も自然に表現。

初めて来館された方がもう一度訪れたい、来て良かったと、興味をもっていただけるようなミュージアムになったと思います。

公益財団法人 日本オリンピック委員会
オリンピック・ムーブメント推進部 オリンピックミュージアム室
室長 浜崎 佳子様

背景

「オリンピック・ムーブメント」を伝えるための仕掛けづくりを、映像・音響システムで実現

日本でのオリンピック開催が決まった後、オリンピズムを広く推進する活動「オリンピック・ムーブメント」の発信拠点として日本オリンピックミュージアムの設立が構想されました。その際、レガシーや歴史的な価値のある展示物を並べる一般的なミュージアムとしての役割を持ちながら、オリンピックを世界にわかりやすく伝えるための工夫が重要視されました。そこで、見てわかる、体験してわかるように、オリンピアンの卓越性を身近に感じ、来館者がコミュニケーションできるスタイルを検討。実現のために、パナソニックの映像・音響システムを活用した展示が行われました。


導入した理由

伝えたい内容に合わせたソリューションや機材を選定し、目的に応じた演出を展開

施設は「オリンピック・ムーブメント」の発信を目的にしているため、実物のトーチなどが展示されているだけでも、ヒストリー映像などを表示するディスプレイが設置されているだけでも、求められる目的に沿うことはできません。そこで、オリンピアンの卓越性を表現したいところは大型の映像装置を、文字や歴史を伝える展示では見やすい大きさのディスプレイを設置するなど、伝えることを熟慮した演出が必要でした。パナソニックは、空間全体を考えた、適材適所の表現手法が非常に優れていると評価されました。オリンピックミュージアム室室長の浜崎佳子様は、「レガシーもあり、最新の機器を活用した演出もあり、来館者の方からは、空間における展示手法のバランスが非常に良くわかりやすいと、大変好評いただいています」と語ります。


導入後の効果

高精細な大画面で来館したお客様をおもてなしするWELCOME VISION

スポーツを文化と融合させて表現するために効果的な、高精細で迫力のあるLED大型映像装置が設置されました。浜崎佳子様は「外からも歩く人の目にとまり、アイキャッチ効果も発揮しています」と話されます。

4Kプロジェクター2台の映像を大迫力で見せるオリンピックシアター

2階の中央に設置されたオリンピックシアターでは4Kプロジェクター2台の映像をつなぎ目なく表示。過去の大会映像も、アップコンバート技術によって4Kプロジェクターのスペックを最大限に発揮した迫力の映像で表示しています。

各分野のプロフェッショナルがひとつのチームとなって新たな”コミュニケーションスタイル”を模索し、良質な空間演出を実現

実現に向けては、システムを構築するチームとコンテンツを制作するチーム、造作をするチームの非常に密接な連携によってつくりあげられました。知恵を出しては検討するフローをパナソニックが中心となって繰り返し行い、幾度もテスト環境をつくって検証したことにより、最大限の効果を発揮する空間演出を可能にしています。浜崎佳子様は、「完成までには、ひとつのチームとして全員が提案・行動し、最後まで一切の妥協のない仕事が展開されました。このそれぞれの分野のプロフェッショナルが真摯に追求する姿勢が、来館者の目線を大切にした良質な空間演出につながったと思っています。そしてその中でもコンテンツや造作を最大限に生かした展示を実現できたのは、パナソニック様の最後まであきらめないコンサルティング力が大きかったのではないでしょうか」とその仕上がりを評価されています。

写真:壁に大きく映し出されたオリンピック開会式の映像。
1階のWELCOME AREAに設置された高精細なLED大型映像表示装置。
写真:イントロダクションスペースに映し出された映像。天井からテーブルに向けて投影されており、それを子供たちが熱心に見ている様子。
下を向いて見ることを想定した2階「イントロダクション」のPT-RZ660JB。天井からコンテンツを投影。
写真:湾曲した壁に大きなコラージュのように写しだされる数々の競技の映像。
「オリンピックシアター」ではPT-RQ13KJを2台使用した大迫力の映像を放映。RAMSAにより、音響システムも充実。
写真:中央に白く光る人形型のオブジェが置かれた空間。奥には3台のタッチスクリーンが置かれている
「世界とオリンピック」ではTH-65BFE1Jを3台利用して、タッチスクリーンでオリンピックの歴史を紹介。
天井に設置された2台のPT-RQ13KJ
4K対応のPT-RQ13KJを2台設置。高度なブレンディング技術でつなぎ目のない映像を表示。
写真:体験型展示ブースの様子。女性が正面と床に映し出された体験映像の前に立っている
体験型の展示「オリンピックゲームス」には、PT-RZ660JBやTH-80SF2HJを設置。
写真:天井に設置された2台のPT-RZ660JB
大型の映像では2台のPT-RZ660JB(1台は短焦点レンズを搭載)でコンテンツをシームレス表示。
写真:天井に設置された6台のSpace Playerの内の1台。
陸上競技をイメージした演出では6台のSpace Playerの映像がつながるよう設置して表示(表紙画像参照)。
写真:オリンピック、パラリンピックロゴ

導入システム

  • 1.9mmピッチLED大型映像表示装置 × 一式
  • フルハイビジョン液晶ディスプレイ TH-65SF2J × 3台
  • タッチスクリーン液晶ディスプレイ TH-65BFE1J × 3台
  • 光ID送信機能内蔵液晶ディスプレイ TH-80SF2HJ × 2台
  • 光ID送信機能内蔵液晶ディスプレイ TH-55SF1HJ × 2台
  • 光ID送信機能内蔵液晶ディスプレイ TH-42SF1HJ × 1台
  • 1チップDLP®方式プロジェクター PT-RZ660JB × 8台
  • 3チップDLP®方式プロジェクター PT-RQ13KJ × 2台
  • スポットライト型プロジェクター Space Player × 8台
  • 1.9GHz帯デジタルワイヤレスマイクシステム  SR200シリーズ × 一式
  • 20cm 2ウェイスピーカー WS-AR080-K × 7台
  • 38cm サブウーハー WS-HP450 × 1台
  • デジタルパワーアンプ WP-DM912 × 3台
  • 5M 全方位ネットワークカメラ(人数カウント用)WV-S4150 × 2台
  • AcroSign × 一式

今後の展望

新しいミュージアムなので、新しい見せ方が必要でした。実物を展示することはその当時に思いを馳せることができ、来館者の心に響くことでしょう。そのうえで、オリンピアンの方と来館者の方と一緒につくり上げるコミュニケーションスタイルを取り入れたことで、初めて来館された方がもう一度訪れたい、来て良かったと満足いただけるような展示ができたと思っています。これから2020年に向けて、さらには2020年後も、グローバルを見据え、日本のオリンピック・ムーブメントの発信拠点として国民から愛され、日本オリンピック委員会ならではの「みんなのオリンピックミュージアム」として進化させ続けたいと考えています。

写真:浜崎 佳子様
公益財団法人 日本オリンピック委員会
オリンピック・ムーブメント推進部 オリンピックミュージアム室
室長 浜崎 佳子様

お客様紹介

「みんなのオリンピックミュージアム」をコンセプトに、公益財団法人 日本オリンピック委員会(JOC)様とアスリート、さらには来館者とともに創り上げる「日本のオリンピック・ムーブメントの発信拠点」として2019年9月にグランドオープンしました。オリンピックを知る、学ぶ、感じる、挑戦する、考える、を来場者が導き出すためのきっかけづくりとなる展示を行っています。

写真:五輪のオブジェ前に聳えたつオリンピックミュージアムのビル外観
2019年9月にグランドオープンした日本オリンピックミュージアム(1階・2階)。

関連機器・サービス

製品画像:タッチスクリーン液晶ディスプレイ TH-65BFE1J

タッチスクリーン液晶ディスプレイ TH-65BFE1J

タッチパネル機能を利用した映像コンテンツを表示可能な液晶ディスプレイ。


製品画像:光ID送信機能内蔵液晶ディスプレイ TH-80SF2HJ

光ID送信機能内蔵液晶ディスプレイ TH-80SF2HJ

明るいロビーなどで映える700cd/m²の高輝度・高画質な液晶ディスプレイ。


製品画像:光ID送信機能内蔵液晶ディスプレイ TH-55SF1HJ/TH-42SF1HJ

光ID送信機能内蔵液晶ディスプレイ TH-55SF1HJ/TH-42SF1HJ

空間に溶け込み、画面いっぱいに表示するスタイリッシュデザインな液晶ディスプレイ。


製品画像:1チップDLP®方式プロジェクター PT-RZ660JB

1チップDLP®方式プロジェクター PT-RZ660JB

性能に定評のあるSOLID SHINEレーザードライブと最新のDLP®技術を搭載したプロジェクター。


3チップDLP®方式プロジェクター PT-RQ13KJ

3チップDLP®方式プロジェクター PT-RQ13KJ

ピクセルが見えないほど高精細でなめらかな、臨場感あふれる4K+映像を投写可能なプロジェクター。


製品画像:スポットライト型プロジェクター Space Player

スポットライト型プロジェクター Space Player

照明とプロジェクターの機能を持つ新しいカタチのスポットライト型プロジェクター。


製品画像:38 cm サブウーハー WS-HP450

38 cm サブウーハー WS-HP450

38cmのウーハーを搭載したバスレフ形低音再生専用スピーカー。


30 cm2ウェイスピーカー WS-AR080-K

30 cm2ウェイスピーカー WS-AR080-K

20cmのウーハーと、均一な指向性を持つSCWG(60°×60°)ホーンツイーターからなる、2ウェイバスレフ形スピーカー。


製品画像:デジタルパワーアンプ WP-DM912

デジタルパワーアンプ WP-DM912

高機能DSPを内蔵した定格出力300W × 4chのデジタルパワーアンプ。Dante™ オーディオネットワークに対応。


製品画像:1.9GHz帯デジタルワイヤレスマイクシステム SR200シリーズ

1.9GHz帯デジタルワイヤレスマイクシステム SR200シリーズ

高音質で16チャンネル同時使用可能なデジタルワイヤレスマイクシステム。


製品画像:5M 全方位ネットワークカメラ WV-S4150

5M 全方位ネットワークカメラ WV-S4150

H.265コーデック、スマートコーディング技術を搭載した、5メガピクセル 360°全方位ネットワークカメラ。


ロゴ:AcroSign

AcroSign

「多様なコンテンツ」を「最適なシステム」で「豊富なデバイス」へ発信できるデジタルサイネージシステム。