Ionics EMS, Inc.(フィリピン)
スマートファクトリーの実現に向けたハードとソフトの導入事例。
課題
元々は他社の実装設備を使用していたが、高い生産性を求められることが増えたため、パナソニックの実装設備を検討することになった。
解決策
パナソニックの実装ハードウェアとソフトウェアを組み合わせて採用することで生産性が飛躍的に向上。その効果としてライン数を65ラインから37ラインに削減するも生産キャパは約3倍に効率化、工場内スペースも増やすことに成功。
「最高クラスのハードウェア」、「世界クラスのソフトウェア」、「卓越したサービス」、それらすべてが卓越している。強固な関係を築いてスマートファクトリーを実現していきたいと考えています。
背景
世界的なEMSプロバイダーとしてお客様に最高の製造サービスを提供
「Ionicsはフィリピンで最も歴史のあるEMS企業であり、50年の経験があります。私たちがこの業界で継続的に競争力を維持し、世界的なEMSプロバイダーとして認められ、お客様に最高の製造サービスを提供し続けるためには、自動化を含む様々な検討を進める必要がありました。」(最高執行責任者 Jay Chavez様)
導入理由
スマートファクトリーのビジョンを実現するため
「創業者のラリー・クアは、スマートファクトリーを実現するというビジョンを持っていました。全ての設備をスマートファクトリーシステムに接続して、全てのデータを集めていく、スマートファクトリー環境を作ろうという取り組みです。この取り組みに賛同して一緒に取り組んでくれたのがパナソニックでした。」(最高執行責任者 Jay Chavez様)
導入後の効果
ライン数半減でも生産量が約3倍
「過去私たちは65のSMTラインを保有していましたが、今は37ラインしかありません。しかし生産効率が大幅にアップしたため、現在の能力の約30%で65ラインあったときの生産量に対応することができるようになりました。その結果、工場内のスペースも増えて様々なことに挑戦できるようになり、そしてリアルタイムで正確なデータの収集もできるようになりました。」(製造担当副社長 Emma Gerodias様)
更なる生産性向上に向けたデジタル化戦略
「会社にとっての優先事項は効率と生産性を向上させることです。そしてこれらを実現するためにはデジタル戦略が重要です。パナソニックはハードウェアだけでなくPanaCIMといった実装MESソフトも提案してくれるので、更なるコラボレーションを加速し、私たちが目指すデジタル戦略の達成を支援してくれます。」(最高執行責任者 Jay Chavez様)
実装ソリューションの導入事例
印刷機・実装機のハードウェアに加えて、各種ソフトウェアを導入した感想やその効果を責任者と現場担当者の目線からお話をいただきました。
今後の展望
スマートファクトリー実現に向けたコラボレーション強化
「私たちはパナソニックのメンバーと取引することにとても満足しています。パナソニックチームとの将来に対する私たちの希望と期待は、コラボレーションを強化することです。スマートファクトリープロジェクトはまだ長い道のりですが、目的と目標を達成するために、より強固な関係を築いていきたいと考えています。」
パナソニックの ”Autonomous Factory” に期待
「私たちの工場は多くの改善を達成しましたが、まだ多くの人が働いており、設備に携わる作業者がたくさんいます。まだ無人化工場のレベルではないので、この改善が私たちがパナソニックに求めることです。私たちはパナソニックにAutonomous Factoryソリューションを継続改善してほしいと考えており、そうすれば、5年後には本当に無人化工場を実現できると信じています。」
お客様紹介
Ionics EMS, Inc.(フィリピン)
Ionicsは創業してから50年のフィリピンの電子機器製造サービス企業です。高い技術とスマートファクトリーを実践するリーディングカンパニーであり、PCBの実装や様々なブランドの製品を製造しているトップレベルのEMSプロバイダーで、日々進化を遂げています。