調布市/調布市文化文化会館 たづくり
調布市/調布市文化文化会館 たづくり

調布市様/調布市文化会館 たづくり

地域コミュニティ見守りAI画像解析システム
白杖、車椅子を検知する画像解析システムで共生社会の形成を推進する取り組みをサポート。

課題

セキュリティカメラの更新にともない、共生社会の形成に向けた施設づくりを推進したい。

解決策

白杖と車椅子利用者を検知するAI画像解析システムで施設運用のサポートを迅速化。

来館者に対応できる職員の人手が限られる中、効率的に見守りができるシステムは非常に有効。誰もが安心して利用できる施設に近づきました。

公益財団法人 調布市文化・コミュニティ振興財団 企画課 施設管理係 大矢 将海 様 ※所属は取材時のものです。

背景

調布市内の文化芸術・生涯学習の振興、地域コミュニティ活性化の中心拠点

調布市文化会館たづくりは学習活動や文化活動など7つの「場づくり」を基本理念とし、ホールやギャラリー、会議室などの様々な機能を集約した複合文化施設です。2023年3月には、来館者累計5,000万人を達成するなど、市内の文化芸術及び生涯学習の振興や地域コミュニティ活性化の中心拠点として多くの市民に利用されています。同施設は開館29年を迎え、館内セキュリティカメラの老朽化によるシステム更新を計画。それを機に、より一層来館者が安心して利用しやすい施設づくりが検討されました。


導入した理由

画像解析で多様な来館者への対応を支援

調布市様は様々な障害や年齢、性別、国籍に対する理解を深め、一人ひとりが寄り添う心を持ち、手を取り合って暮すことのできる共生社会の形成を推進しています。その中で、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催地になったことを契機に「パラハートちょうふ」をキャッチフレーズに掲げ、共生社会の一層の充実に向けて公共施設のバリアフリー化やパラアート展・スポーツ大会など、様々な取り組みを実施してきました。セキュリティカメラ更新の検討にあたり、白杖や車椅子の利用者を検知することで多様な来館者への対応を支援できることが
評価され、セキュリティカメラシステムとAI画像解析システムが採用されました。


導入後の効果

白杖と車椅子の利用者を検知して迅速なサポート可能に

エントランスに設置したセキュリティカメラ2台をAI画像解析システムに連携。白杖を持つ人、車椅子に乗った人を検知すると、施設1階の防災センターに設置したタブレット端末にアラートを表示します。検知結果をエントランスの職員に無線で連絡することで、要補助者の迅速なサポートが可能になりました。公益財団法人調布市文化・コミュニティ振興財団 企画課の大矢様は「来館者に対応できる職員の人手が限られる中、効率的に見守りができるシステムは非常に有効と感じています。これまで見逃していたかもしれない利用者のお困り事もサポートできるので、誰もが利用しやすい施設に近づきました」と語ります。

市民の皆様が安心してご利用いただける施設づくりに貢献

AI画像解析システムは白杖や車椅子の検知、人数カウント、混雑状況可視化など最大で9種の画像解析機能を標準で利用可能です。調布市生活文化スポーツ部文化生涯学習課の鐙様は「幅広い層に文化芸術を楽しんでいただくことが我々の施設運営のモットーです。今回は9つの機能のうち白杖と車椅子の検知を導入しましたが、検知精度も高く安心して使用できるシステムだと感じています。今後はベビーカーや倒れ込みの検知など、様々な機能の導入も視野に、市民の皆様のご意見・ご要望も反映しつつ、安心してご利用いただける施設を目指していきます」と語ります。


写真:防災センターの専用端末(タブレット)
防災センターの専用端末(タブレット)でエントランスをモニタリング。
写真:車椅子の利用者を検知している画面
車椅子の利用者を検知している画面。
写真:白杖の利用者を検知している画面
白杖の利用者を検知している画面。
写真:エントランスに設置されたセキュリティカメラ
エントランスに設置されたセキュリティカメラ。
写真:サーバー室に設置されたAI画像解析システム
サーバー室に設置されたAI画像解析システム。
AI画像解析装置
AI画像解析装置。

システム概要図

納入機器

  • 2MP(1080p)21倍 屋外 PTZカメラ WV-B65302-Z2 x 2台
  • AI画像解析装置 x 1式 (白杖検知モジュール、車いす検知モジュール)
  • ネットワークディスクレコーダー WJ-NX400K x 4台
  • 映像監視ソフトウェア WV-ASM300 x 1式

お客様の声

多様化、高度化する活動やご要望にパナソニックさんとともに取り組んでいきます

まだ導入したばかりなので今後は白杖や車椅子の検知データを可視化し、傾向や改善策など活用方法を模索していこうという段階です。さらに、アラート通知や画像解析結果とサイネージを連動させた画面誘導など、様々なご提案をパナソニックさんからいただいています。ますます多様化、高度化する市民の皆様の活動やご要望、変化の激しい社会の動向に対応していくために、パナソニックさんのサポートとともに取り組んでいくつもりです。(公益財団法人 調布市文化・コミュニティ振興財団 企画課 施設管理係 大矢様)

調布市 生活文化スポーツ部 文化生涯学習課
鐙 広大様
公益財団法人 調布市文化・コミュニティ振興財団 企画課 施設管理係
大矢 将海様
※所属は取材時のものです。


お客様紹介

市民の自主的文化活動の促進、コミュニティ活動の振興

調布市役所に隣接する「調布市文化会館たづくり」は主に文化の振興を目的に1995年(平成7年)に開館した複合施設。施設の管理運営を行う公益財団法人調布市文化・コミュニティ振興財団は、市の施策と連動しながら、文化芸術の振興を図るための事業を行うとともに、国際交流の推進、市民の自主的文化活動の育成、コミュニティ活動の振興及び生涯学習に関する事業を行っています。

所在地:〒182-0026 東京都調布市小島町2-33-1
URL:https://www.chofu-culture-community.org/tazukuri


写真:調布市文化文化会館 たづくり外観
調布市文化会館たづくり
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