心身共に健全に働くための環境作り
わたしたちの働く現場のウェルビーイング
一人ひとりがイキイキと活躍するために
わたしたちは「DEI(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)」に本気で取り組んでいます。その根幹にあるのは、「人権の尊重」と「企業競争力の向上」です。
一人ひとりが、イキイキと働きながら自分らしさを活かし、能力を最大限に発揮するため、いかなる理由であっても、個人が尊重されていない状況を看過しません。 何をおいても妥協できない「人権」の問題として、断固とした姿勢で臨みます。
多様な視点・経験・価値観を持つ社員が増え、一人ひとりがお互いをリスペクトし合い、イキイキと働くことで、イノベーションの創出、意思決定の質の向上といった、 持続的な企業価値の向上、そしてパーパス実現につながります。
この「人権の尊重」と「企業競争力の向上」の2つの観点でわたしたちが推進する「DEI」は経営戦略の柱の1つであり、企業の存続をかけた重要な取り組みなのです。
マイノリティギャップ解消の取り組み
意思決定層の女性比率の向上
取締役における女性比率をクリティカルマスである30%以上に高め、意思決定層の多様化を進めます。さらに、異業種他社と合同で、「クロスメンタリング」や様々な階層に向けた「異業種研修」などを実施し、女性のキャリア開発を支援します。
男性育休取得の推進
2019年に(株)ワーク・ライフバランス社の「男性育休100%宣言」に賛同しています。男性育休ガイドブックの作成・配布や、男性育休取得者の座談会などの活動を積み重ね、取得率 約90%だけでなく、平均取得日数 約26日といずれも高水準を実現しています。
LGBTQ+が安心して過ごせる社会へ
パナソニックでは2016年4月1日より、人事制度運用上の配偶者の解釈を「事実婚(同性間を含む)において配偶者に準ずるもの」と取り決め、運用を開始しています。社外の方をお招きしてフォーラムを開催し、理解浸透をはかっています。さらには、G7におけるLGBTQ+の要望書の提出、各種協賛やプライドパレードへの参加などを通じ、LGBTQ+の方が安心して過ごせる社会の実現を目指します。
自律的なキャリアやライフプラン設計を支援
事業環境の変化や個人のキャリア意識の多様化を支える人事制度変革
リモートワーク制度やスマートワーク(裁量労働)制度など、従来から行っているものに加え、一人ひとりがより柔軟にキャリアプラン・ライフプランを設計できるよう、様々な働き方を支援する制度をさらに導入しています。
多様なワークスタイルを支える環境
従業員エンゲージメントの向上・やりがいやパフォーマンスの向上を目指し、多様なニーズを踏まえた新しい働き方や休み方を提供しています。年次有給休暇の取得促進に加えて、自律的に休み方を選択するオールシーズン休暇やチャレンジホリデーなど、一律的な休暇設定ではなく、主体的な長期休暇の取得が可能な制度を導入しています。また、週N日(週3、4日)勤務や副業を認めるだけでなく、Work Anywhere制度を導入し、従来の許可制から進化させ、働く場所を自ら選択することができる自由度の高い働き方を実現しています。すべての社員が選択肢の一つとして制度を活用し、自律的にキャリアやライフプランを設計できるよう支援しています。
顧客価値につながらない内向き仕事の削減とAIアシスタント活用による業務生産性の向上
内向き仕事を徹底的に削減し、価値ある活動にリソース配分
以前からずっとやっているから、という理由で続いているものを棚卸し、顧客起点で見たときに必要がない「内向き仕事」を徹底的に削減しています。週報の廃止、ハンコ業務の約80%削減、電子契約書の導入、承認ワークフローの簡便化など、ビジネス結果につながらないものはゼロから見直し、顧客価値につながる活動にこそリソースを配分するようにしています。
AIアシスタント ConnectAI の導入
業務の生産性を向上させるため、社員向けAIアシスタント ConnectAI を2023年2月17日から国内全社員(約13,400人/2023年4月現在)に提供開始しました。単なる検索や翻訳だけではなく、非定型業務であるビジネスアドバイスやデータ分析、文章作成やプログラミングなど、様々なことにAIを活用することで、社員の作業負担を軽減し、アウトプットを最大化します。業務に必須のシステムではない ConnectAI の利用回数は上昇傾向にあり、多くの社員が実際に業務で使えると判断し、継続的に活用しています。
DEI浸透の取り組み
現場の声を集め、現場に即したアクションにつなげる
わたしたちは「すべての人が尊重される健全なカルチャーからしか競争力は生まれない」という信条のもと、フェアな環境づくりに取り組むことで、互いに認め合い、イノベーションを創出するカルチャー変革をドライブしていきます。
DEIキャラバン
DEI担当役員が全事業場を訪れ、社員とリアルで忌憚ない意見交換をするキャラバンを2017年から続けています。キャラバンでヒアリングした内容を次の施策に繋げるための重要な取組みです。
社員全員で価値観をアップデートする、全社横断的な取り組み
2017年に設立されたDEI推進室を中心に、DEI研修や、DEI Monthなど、社内外の知見に触れ・体験することで、社員全員で価値観をアップデートする様々な活動を実施しています。
DEI Champを任命し、各職場でのDEIの浸透を促進
それぞれの職場の特性に応じて課題設定をしつつ、 DEI Champが中心となりながら「自分事」として自律的・個性的に活動しています。
現場の声から実現したアクション事例
障がいのある方の就労環境改善Project
ご本人と職場上司へのヒアリング
- 就労状況・物理的な環境について困っていることや改善要望を確認
設備改善の推進
- 実現例:ユニバーサルデザインの自動販売機採用、 車いす専用駐車場設置、玄関のスロープ化
女性特有のヘルスケアに関する健康リテラシーの向上
生理休暇の名称・制度変更
- 社員公募で“たんぽぽ休(T休)”に名称変更
- 半日取得や、PMS(月経前症候群)でも取得できるフレキシブルな制度へ
「Cradle」導入
- 月2回のリアルタイムセミナー
- 医療機関/自宅で使えるクーポン提供
- 社員のご家族も利用可能なサービス
自律的なライフプラン設計や様々な家族の在り方*を支援
卵子凍結への費用補助
- 卵子凍結費用(採卵・凍結)40万円を補助
- 卵子凍結管理サービス「Grace Bank」と提携
Famieeプロジェクト賛同
- Famieeプロジェクトに賛同
- 社会制度を変える・法律を変える活動に参画
* 2016年4月1日より、人事制度運用上の配偶者の解釈を「事実婚(同性間を含む)において配偶者に準ずるもの」と取り決め、運用を開始しています。