顔認証テクノロジーで挑む、ニューノーマル時代の新しいエンタメ体験

製造業100年を超えるパナソニックの強みのひとつである「顔認証」をはじめとしたセンシング技術。画像処理や顔認証の技術を60年も前から開発し、デジタルカメラへの顔認証機能の搭載をはじめ、鉄道の転落検知や空港の入国・出国ゲートへの導入などを経て、その技術力や精度に磨きをかけてきました。

日本の社会インフラを支えてきたこの技術力を、ニューノーマルへの対応など刻々と変化するビジネス環境のお役に立てたい。この思いからスタートしたのが、読売巨人軍様・東京ドーム様との顔認証プロジェクトです。

オープンから30年という月日が経った東京ドーム。非接触・三密の回避が当たり前のニューノーマル時代において、お客様にいかに安全かつ安心してエンターテイメントをお楽しみいただくか、課題を持たれていました。

その顧客体験向上のために、読売巨人軍様・東京ドーム様が推進する過去最大規模のデジタルトランスフォーメーション［DX］プロジェクトを、我々も顔認証技術の側面からサポートさせていただくことになりました。

新型コロナの流行により、一度はお客様がゼロとなった東京ドーム。だからこそ、来ていただいたお客様には世界トップレベルの感染対策で安全・安心をサポートし、そして感動の体験を提供したい。その強い責任感と熱量に、私たちも身が引き締まる思いでした。

読売巨人軍様・東京ドーム様の思いに応えるため、我々の現場センシングソリューションを活用して、大きく2つのDXをサポートさせていただきました。

まずは「顔認証による入場ゲート」です。

今まではチケットを1枚ずつ、人の手でもぎりしていた入場口に、昨年3月からの実証実験を経て、感染症対策として有効な接触機会の低減を実現する顔認証ゲートを５つの入場口に本格導入しました。昨年の実証実験ではマスクを着用しながらでも99％という高い認証率で、安全・安心な新しい顧客体験をご支援しています。新たにデザインした顔認証入場ゲートは、場所や時間、気象、季節で変わる設置条件に対応し、運用面を考慮して移動・設置が容易な設計を実現しました。また、株式会社イープラスやJR東日本メカトロニクス株式会社と連携し各種ID連携の仕組みを可能にすることで、『GIANTS ID』を介して、顔認証による入場とSuica認証による入場を、1台の入場ゲートで実現しました。

ただ単に非接触の入場ゲートを設置するのではなく、世界トップクラスの認証性能かつ、ユーザービリティにも配慮することで、読売巨人軍様・東京ドーム様が提供する感動の体験をサポートできればと考えました。
※「Suica」・「モバイルSuica」は、東日本旅客鉄道株式会社の登録商標です。

そして、もうひとつが「顔認証によるキャッシュレス決済」です。

東京ドームでは、自動販売機を含めた球場内の全ての店舗で完全キャッシュレス化を実現されています。その中で、パナソニックでは、G-STOREと東京ドーム内の4店舗に顔認証決済を導入。手ぶらでのお買い物ができるようになり、店舗スタッフとお客様の接触機会を減らすことで、感染リスクの低減につながるのではと考えています。

私たちが導入をサポートさせていただいた、顔認証による入場や決済、そしてこれらが1回の顔画像登録で利用できる顧客体験は新しい取り組みです。
安心・安全に配慮された、顔1つですべてがシームレスにつながる新しい世界を読売グループ様、東京ドーム様と共に描き、共に実現していきたいと思っています。

新しい顧客体験の創造に、ぜひご期待ください。