株式会社読売新聞東京本社様
株式会社読売巨人軍様
株式会社東京ドーム様
(入場管理機能/決済連携機能)
課題
世界トップレベルのスタジアムにふさわしい最先端の技術を用いたサービスを提供したい。
解決策
顔認証を活用した入場・決済サービスで、来場いただいた皆様に安心して野球を観戦していただくだけでなく、驚きや楽しさも感じてもらう。
手ぶらで入場でき、手ぶらで場内のお買い物ができるシームレスなサービスを提供することで、野球観戦の時間を最大化し、大事なシーンを見逃すことのないようにしたいと考えました。
導入理由
顔認証による入場管理、決済システムを採用
株式会社読売新聞グループ本社様、株式会社読売巨人軍様、株式会社東京ドーム様の3社は2020年7月、読売巨人軍の本拠地である東京ドームを世界トップレベルの清潔・安全・快適なスタジアムにすると宣言されました。
「世界トップレベルのスタジアム」にふさわしい、生体認証による最先端の入場手続きや決済手段の導入には、「高いセキュリティを保ちつつ、生体情報の登録を容易にする」、「非接触でスピーディかつ高精度な認証を可能にする」、「屋外での使用に耐えうる」といった、クリアすべき課題が数多くありました。「野球観戦の時間を最大化し、大事なシーンを見逃すことがないようにしたい。それを実現したのがKPASクラウドを利用した顔認証のシステムでした」と酒井様。KPASクラウドを東京ドームの入場ゲートと決済端末の連携に活用することで、手ぶらで入場でき、場内で買い物もできる巨人戦の新サービス「facethru」が誕生しました。
導入後の効果
顔認証によって手ぶらで入場、手ぶらで決済を実現
現在、東京ドーム巨人戦への入場には「検温」、「手荷物チェック」、「来場者情報の登録」、「チケット確認」の4つのステップが必要です。酒井様は「将来的には、来場者が歩いてゲートを通過するだけで、こうしたステップが完了するようになるのが理想です。KPASクラウドを活用した『facethru』の導入は、その第一歩です」と語ります。
また、「顔認証による入場は、不正入場の防止にも効果があると考えています。場内売店での顔認証決済も、クレジットカードを取り出したり、QRコード決済用のアプリを起動したりする手間を大幅に軽減してくれます」と、そのメリットを挙げられています。
マスク着用でも精度の高い認証率を実現
入場ゲートは屋外という顔認証には不利な設置環境でしたが、来場者がスムーズに利用できるように、①時間や季節などの設置条件に対応、②移動・設置など運営面の容易化、③ユニーバーサルデザインへの配慮の3点を機器の設計に反映しました。また、マスク着用が常態化している現在では「マスクありの顔認証」は必須という条件もありました。
酒井様は「ご登録いただいた顔写真と、実際に来場された際の髪形や表情が異なることで、同一人物かどうか人間の目では判別しづらいケースでも、素早く判別できていて大変驚いています。また、マスクをずらさずに認証できるので、初めて使われるお客様は皆さん驚かれます」と話します。
顔認証活用フロー
納入機器
- 顔認証クラウドサービス「KPASクラウド」 入場管理機能×6式
- 顔認証クラウドサービス「KPASクラウド」 決済連携機能×5式
お客様の声
モノづくりのパナソニックここにありといった存在感を示していただきました
導入決定から利用開始まで非常にタイトなスケジュールの中、複雑に絡み合うシステムを一つひとつ丁寧につなぎ、ご利用者および運用者がどうあったら幸せなのかを考えてご提案、構築いただきました。導入後も積極的に現場に足を運び、関係者だけでなくご来場者の意見も直接聞いていただき、柔軟に改善点を修正いただくなど、運用が落ち着いた今も、誠心誠意ご対応いただいています。モノづくりのパナソニックここにありといった存在感を示していただきました。(酒井様)
実際に機器操作をする現場スタッフの意見も丁寧に吸い上げていただけたことで、課題の抽出を迅速に行えたと感じています。現場に足繁く訪問し、スタッフとお客様との実際のやりとりからデータだけでは分からない部分も把握されていたことが、今回のシステムに反映されていると思います。(西村様)
お客様紹介
過去最大規模のリニューアルとDXを実施
1988年の開業以来、野球はもちろん、コンサートや展示会など年間を通して多種多様なビッグイベントが開催されている日本初の全天候型多目的スタジアムです。2021年12月より来場する皆様に新しい観戦体験を提供するため、過去最大規模のリニューアルとDXを実施し、2022年3月から稼働開始しています。