堅牢PC「タフブック」の機構設計をしています。私は樹脂部品、金属部品等の設計を行っており、物流・製造の現場や警察をはじめとしたお客様の過酷な使用環境にも耐えうるパソコンをつくることがミッションとなります。まず、ノートパソコンという点で、持ち運んでの使用が想定されます。通常の家電に比べて落下の可能性も高くなりますし、野外での使用となると高堅牢性・防水性を確保することが求められます。お客様にとってパソコンは動いて当たり前、動かないと仕事にならないものです。警察や救急といった「人々の生活を支える仕事」のお手伝いができることが、この仕事の価値だと思っています。
電気やソフトウェアと異なり、機構設計はものとして目に見えるかたちで自分の設計が現れる点がおもしろいと思います。想定通りにいかないときには、現物を見ることで、組立のずれや予想外の部品の割れに気づくことがあるため、とにかく現物を、できるだけ自分の目で確認することが大切だと考えています。