マイクロホンで音を電気信号に変換したあとに必要になるのが、ミキサーやプロセッサーで音量・音質・バランスを調整する工程です。
ここではそれぞれの音響機器や機能について説明します。


ミキサー

ミキサーとは、複数のマイクや楽器からの入力信号の音量を調整し、
ミックス(混合)して、パワーアンプなどに音声信号を出力する音響機器です。
ミキサーには、アナログミキサーとデジタルミキサーの2種類があります。

■アナログミキサー
アナログミキサーは、入出力系統が比較的少なく、操作がシンプルで扱いやすいのが特徴です。構造が単純なため、コストを抑えて導入することができます。
 


■デジタルミキサー
デジタルミキサーは音声信号をデジタル化して信号処理を行うため、ノイズの影響を受けにくいことが特徴です。デジタルミキサーには音質の調整を行うシグナルプロセッサー機能を備えています。
設定をあらかじめ登録しておくことで、運用パターンに応じてすぐに呼び出して使うことができます。
 

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イコライザー

シグナルプロセッサー機能の一つであるイコライザーは、周波数特性を変化させて音質を調整します。
イコライザーには、グラフィックイコライザーとパラメトリックイコライザーの2種類があります。

■グラフィックイコライザー
グラフィックイコライザーは、可聴周波数帯域を分割し、各帯域ごとにレベルを調整することができます。

■パラメトリックイコライザー
パラメトリックイコライザーは、任意の中心周波数と帯域幅を設定して、レベルを調整することができます。
 


リバーブ

リバーブとは、音声信号に響き(残響)を付加して、音の空間的な演出を行います。


ディレイ

受音点(聞き手のいる場所)において、メインスピーカーとサブスピーカーからの時間差がある場合、音が分離して聞こえにくくなることがあります。
このような場合、メインスピーカーとサブスピーカー間の音量バランスを調整しながら、サブスピーカー側に距離の時間差分のディレイをかけ、メインスピーカーのある方向から音が聞こえるように調整します。
 

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ハウリングサプレッサー

ハウリングサプレッサーは、スピーカーから出た音をマイクロホンが拾うことで発生するハウリングを自動的に抑制します。


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