ライブスイッチャー
AV-HS7300シリーズ【特注品】
AV-HS7300シリーズ
主な機能・特長
大型番組に十分対応できる最大72入力、42出力
4Kソフトウェアの増設により4Kフォーマットによる映像制作に対応
自在な運用に貢献する豊富なキーヤー
演出が広がるDVEトランジション
効率的な映像効果を追求したメモリー機能
フルHD/4K 3G-SDIフォーマット※1 に対応した大型ライブスイッチャー。
豊富で機能的な入出力、多彩な演出をサポートする各種キーヤーやDVE、正確なスイッチングと直感的な操作に対応するコントロールパネルとメニューパネル。さらに、8ME運用※1、3G/4Kフォーマット※2の対応による4Kの番組制作など将来的な拡張も見据えています。メインフレーム、コントロールパネルの電源の二重化に加え、ルーティングスイッチャーとのシステム構築による緊急時の運用にも対応しました。
※1:SDI入力増設用リアボード(AV-HS70M1/別売)とSDI入力増設用フロントボード(AV-HS70M3/別売)が必要です。
※2:SDI出力増設用フロントボード(AV-HS70M2/別売)が必要です。
※3:4Kソフトウェア(AV-SFU4K/別売)とME拡張用映像処理ボード(AV-HS70M4/別売)が必要です。ソフトウェアのご購入については、販売店にご相談ください。
AV-HS7300シリーズ
テクノロジー
4K HDR/ITU-R BT.2020
最大4ME
最大72入力
最大42出力
最大8キーヤー/ME
USK/4キーヤー
DSK/4キーヤー
MV 4系統
VMEM 4CH
AUX 24系統
二重化電源
強み・特長
AV-HS5300の操作性を継承・進化 既存のHD設備をスムーズに更新
更新前(AV-HS5300)
更新後(AV-HS7300)
Quad-Link 4Kにオプションで対応
3G・4K対応オプションにより、4Kに対応可能。1.5MEながらMEトランジション効果は2K同等。
TICO※対応機器は4Kを3Gでハンドリング
当社製4KカメラAK-UC4000/4000S、AK-UC3300/3300S、AK-UB300GJ、TICOコンバーターAK-UGB01GなどのTICO over SDI(4K over 3G-SDI)対応機器を用いて4Kを3G-SDI1本で扱うことができます。
※intoPIX社が開発したコーデックでTiny Codecの略。
システム構成例
HD運用と4K運用のウェイトに合わせてシステムをご提案。
HD・4Kの番組制作内容と素材数に合わせた機器構成で柔軟に対応。
- スイッチャーは、4K対応が未定もしくは簡易制作ならAV-HS7300
- ルーティングスイッチャー(ルーター)は、12G対応ならAV-WM8400、HD入力数によりAV-WM7300/7400/7500を追加
- ペリフェラルは、豊富なバリエーションからシステム構成に合わせて選択。12G対応、フォーマット変換が必要ならAV-PF8000シリーズ
2Kスイッチャー+4Kルーターでの簡易4Kシステム
- HDシステムを基本に、4KルーターとMIX-KEYで4K簡易収録に対応
- 4K対応機器を最小化でき、HDシステムの構成、運用への影響小。ほとんどHD運用だが4K収録にも対応しておきたい場合に最適
- 12Gルーター採用で将来の4K素材追加にも柔軟に対応可能
- 4K簡易スイッチャー機能は、スイッチャーパネルで操作が可能
■主な構成機器
スイッチャー:AV-HS7300 × 1(2Kモードのみで使用)
ルーター:AV-WM8400 × 1(2K/4K共用)
ペリフェラル:AV-PF8000 シリーズ(4K)、AV-PF3000 シリーズ(2K)
3G×4(Quad-Link)4Kシステム
- スイッチャーとルーターに2Kと4K(3G×4)を入力し、2K/4Kスイッチャブルで構成
- 30入力程度のHD運用と10入力程度の4K運用に最適(HD入力とQuad-Linkの4K入力の合計が72以内)
- 4K運用時のME機能は1.5MEながら充実。DVE効果が可能
■主な構成機器
スイッチャー : AV-HS7300 × 1(2K/4Kスイッチャブルで使用)
ルーター : AV-WM7500 × 1(1.5Gと3G-Quad-Linkで共用)
ペリフェラル : AV-PF3000 シリーズ(1.5Gと3Gで共用)
キーファンクション
クリエイティブに応える充実のキーヤーとメモリー機能
最大SDI × 72入力、最大SDI × 42系統出力
1080/59.94i、1080/29.97PsF、1080/23.98PsF、1080/59.94p※、2160/59.94p※の映像フォーマットに対応。9RUのメインフレームに収められた豊富な入出力に、フレームシンクロナイザーやフレームディレー、カラーコレクターを搭載。非同期信号の取り込み、バーチャルシステムとの遅延差吸収やカメラ、表示装置の特性差に応じたカラー調整に対応し、番組制作の円滑な進行を実現します。
入力
- 最大SDI×72(18入力 × 4)入力。
- 全系統に10 bitフレームシンクロナイザー/8フレームディレイ/カラーコレクターを搭載。
出力
- 最大SDI×42系統(30系統 × 1、12系統 × 2)出力。
- 全系統にカラーコレクターを搭載
※4Kソフトウェア(AV-SFU4K/別売)とME拡張用映像処理ボード(AV-HS70M4/別売)が必要です。ソフトウェアのご購入については、販売店にご相談ください。
自在な運用に貢献する豊富なキーヤー
ルミナンスキー、リニアキー、クロマキー、フルキー、PinPの使用可能なキーヤーをME毎に4ch(最大16ch)、ダウンストリームキーヤー(DSK)4ch、また、アップストリームキーヤー(USK)4chを搭載し、多彩な映像演出が可能です。
PinP
MEのキーヤーは全てDVEを装備しており、PinPに対応しています。額縁付きPinPにも対応しています。フライングキー効果により、入力されたキー信号に対して、DVE効果を利用してキー信号の移動や拡大、縮小を行えます。
クロマキー
Primatte®※アルゴリズムを採用し、リアルタイムで高品位なキー合成を実現。オプションのクロマキーソフトウェア(AV-SFU70/別売)の追加により、1ME最大4chのクロマキーが可能です。
※Primatte®は株式会社IMAGICAデジックスの登録商標です。Primatte®の著作権は株式会社IMAGICAデジックスが保有しています。Primatte®の特許は株式会社IMAGICAデジックスが保有しています。
キープリセット
ME毎に4ch(最大16ch)のキーヤーに各4つのキー設定(16×4)と、DSK4chのキーヤーに各4つのキー設定(4×4)を登録できるプリセット機能を搭載。ボタンのダイレクト操作で呼び出しが可能です。
アップストリームキー
全ての入力に対して、中継元の素材名や地名、人名などの関連情報や、アップコンバート素材の両端へ別のCG素材を付加することが可能なアップストリームキーを4ch搭載しています。
ダウンストリームキー
4ch搭載。DSKのベース信号をME(ME1 ~ ME4)から選択でき、PGM1/PGM2に自由に割り当てが可能です。クリーンアウトはDSKごとに出力ができます。
※1:クロマキーソフトウェア(AV-SFU70/別売)が必要です。
※2:フライングキー効果を含みます。
演出が広がるDVEトランジション
ワイプ、ミックス、カットトランジションに加えて、縮小、スライドなど3D DVE 2チャンネルを用いたDVEトランジションが可能。A/Bバス、キーバスにペイント、モザイク、デフォーカスなどのイメージ効果が可能。
●MEごとにバックグランド、キーに対応する3D DVEを全系統搭載しています。
効率的な映像効果を追求したメモリー機能
設定映像効果を記憶するメモリー機能を搭載。さまざまな効果メモリーをシーンにあわせて使用することでスイッチングを効率的に行え、ライブでの映像制作が容易です。
ビデオメモリー
動画メモリー(CLIP)と静止画メモリー(STILL)を各4ch(V+K)装備し、映像素材として同時に利用が可能、内蔵不揮発性メモリー(SSD)にそれぞれ81chづつ保存できます。動画メモリーは標準モードで最大60秒、高画質モードで最大30秒保存が可能※、さらにClipに関連付けしたエンベデッド音声の記録が可能です。再生は、AUTOボタン、KEY ON/OFFボタンに加え、フェーダートランジションとリンクすることもできます。
※動画メモリー4ch、静止画メモリー4chとSSD内の静止画81chはプロジェクトファイルにして登録できます。
アニメーションワイプ
ビデオメモリーに登録した動画(CLIP)や静止画(STILL)を利用して、簡単にアニメーションワイプを作成可能。フェーダーのトランジションとリンクして再生できます。クリップ素材のIN点、OUT点を指定して、素材時間の調整が可能です。
ショットメモリー
バックグラウンドのトランジションパターンやPinPのサイズ、ポジション、ボーダー幅、キーオンなどの映像効果を呼び出すショットメモリー機能(最大81メモリー)を搭載。現在の映像からショットメモリーに登録されている映像や動作への切り替えをスムーズに変化させるエフェクトディゾルブの設定が可能。より効果的な演出が行えます。
イベントメモリー
連続した映像効果をタイムラインに登録・再生するイベントメモリー機能を搭載。複雑な映像効果を簡単な操作で実行できます。イベントとイベントを補間しながら連続して再生することにより、シームレスな効果を得ることができます。
マクロメモリー
コントロールパネルの一連の操作を記録して再生できるマクロメモリー機能を搭載。入出力、キーヤーなどの設定操作も合わせて登録・再生が行え、複雑な操作を伴う映像効果を簡単に実行することができます。マクロメモリーの再生はマクロバス、PGM、PSTなどのクロスポイントボタンにアサインしてワンタッチで実行します。
4系統のマルチビューアー機能を標準搭載
最大で1画面に16分割の表示(全部で9パターン)が可能な、独立した4系統のマルチビューアー出力機能を標準で搭載しています。
- マルチビューアーは、4分割、5分割(2種)、6分割(2種)、9分割、10分割(2種)、16分割の合計9パターンから選択。
- 素材名、タリー、オーディオレベルメーター、時計、セーフティマーカーを表示可能。
- 分割枠と表示映像の大きさが同じフィットモードと映像の外側に素材名やレベルメーターなどを表示するスクイーズモードを選択可能。
フィットモード画面表示イメージ
スクイーズモード画面表示イメージ
ブロック図
AV-HS7300メインフレーム・ブロック図
コントロールパネルとメニューパネル
ライブ操作性を極めたこだわりのコントロールパネルとメニューパネル
■コントロールパネル
パネルの各部はモジュラーパネル構成により、レイアウトのカスタマイズが可能。クロスポイントボタン数とサイズ、メニューパネルのサイズもお選びいただけます。
ME/AUXクロスポイント部
- クロスポイントスイッチにRGB発光LEDを採用、素材や系統に合わせて任意のカラーで8つまでのグルーピングが可能(マルチカラークロスポイントスイッチ)。
- クロスポイントバス列は、4ページの切り替えが可能。MEごとに異なるテーブルをページに割り当てることで、ME別のアサイン状態をつくることもできます。
- BUS ASSIGN機能により、各MEの4つのクロスポイント列にバス用途を割り付け可能。例えば、4つのバスをKey1〜4に割り付けたり、マクロメモリーを割り付けて再生することができます。
- PGM LINK機能により、異なるME間でバス操作の連動が可能。リエントリ先の背景素材や、PinP素材などを連動させることができます。
- MEチェンジ機能により、ME操作列(トランジション部、マルチセレクト部、KEYオペレーション部を含む)でコントロールするメインフレームのMEを切り替えられます。
- クロスポイントボタンは、クリック感ありとなし、サイズは17.4 mm角と15 mm角から選べます。
マルチカラー素材名表示
- クロスポイントスイッチと同様に、任意のカラーで8つまでのグルーピングが可能。
- 素材名称、マクロ名を表示。素材名称は日本語入力に対応し、漢字/カタカナ/ひらがなの表示が可能。フォントも太字で見やすくなりました。
- システム仕様により、ルーターリンク時にルーティングスイッチャーで選択した素材名を表示することも可能。
EMG連動機能(オプション)
- ルーティングスイッチャーAV-WM7300/7400/7500のエマージェンシープロセッサーボード(オプション)でEMG用1MIX、1KEY機能を用いる場合、スイッチャーコントロールパネルの最終ME列でEMGのA/Bバス、素材名表示、ミックスフェーダー、キーOn/Offの操作が可能。緊急時でもスイッチャーの操作状態が引き継がれ、継続運用が可能です。
- 電源、制御はスイッチャーとEMGは独立構造のため、お互いに影響を受けません。
■マルチセレクトパネル
- スイッチャー操作を革新したマルチセレクトパネルをMEごとに配置。クリック付きで操作感を実感できるスイッチスタイルにより確実なライブ運用をサポート。
- 従来機AV-HS5300からデバイスの視認性と操作感を向上させ、プラグインによるメニュー追加や、呼び出しボタンとメニュー構成のユーザーカスタマイズも可能にしました。
- ビデオメモリー機能(STILL、CLIP)はサムネール表示に対応。画像イメージとスイッチスタイルにより、手元操作でダイレクト送出が可能です。
■KEY/DSKオペレーション部、キーフェーダー部
- ME、DSKのキーヤー数に応じて、8キーヤータイプも選べます。
- KEY1〜4、KEY1〜8のボタン押下でメニューやプリセットボタン、プレビューを該当キーヤーに切り替えます。
- キーフェーダー部のキーヤー選択ボタンは、メニューで任意のキーヤーをアサインできます。
■メニューパネル
タッチパネルで直感的かつ迅速なメニュー操作が可能。メニューパネルは2つの画面サイズを選べます。
- 10.1型LCDパネル:エンコーダーを画面下に配置。
- 12.1型LCDパネル:エンコーダーを画面右横に配置。
さらに進化したメニューGUI
- 従来機AV-HS5300ライクなレイアウトと操作性を継承し、設備更新しても違和感のないオペレーションが可能です。
- ビデオメモリー機能(STILL、CLIP)の操作メニューはサムネール表示され、画像イメージを確認して選択可能。
- 4K/HD混在運用にあわせて、HDR/SDRなどのカラースペース情報も表示します。
日本語入力に対応したプロジェクトファイル
- フォルダーやプロジェクトファイル名に漢字/カタカナ/ひらがなが使用可能となり、日本語の番組名や担当者名でのプロジェクト管理が可能になりました。
ソリューション
- 製品画像
主な仕様
AV-HS7300シリーズ(メインフレーム/コントロールパネル/メニューパネル) | ||
---|---|---|
メインフレーム | ||
映像系端子 | SDI IN 端子 | 標準36系統 ・コネクター:BNC × 36 最大72系統 ・コネクター:BNC × 72 [3G-SDI] SMPTE424M 2.97/1.001Gbps Level A/B [HD-SDI] SMPTE292M 1.485/1.001Gbps |
SDI OUT 端子 | 標準14系統 (OUT1~4:2 分配出力、OUT5~14:1分配出力) ・コネクター:BNC×18 最大42 系統 (OUT1~4、15~18、29~32:2 分配出力、その他:1分配出力) ・コネクター:BNC × 54 [3G-SDI] SMPTE424M 2.97/1.001Gbps Level A/B [HD-SDI] SMPTE292M 1.485/1.001Gbps | |
ビデオフォーマット | [4K] 2160/59.94p ※ [2K] 1080/59.94i、1080/29.97PsF、1080/23.98PsF、1080/59.94p Level A/B ※ ※一部機能が制限されます。 |
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