食品倉庫で検品する男性
食品倉庫で検品する男性

日本の食品小売サプライチェーンにおける「棚から棚まで」のトレーサビリティ構築

ZetesMedea™、Voice Picking(音声ピッキング)、Medea WES、電子配送証明(Electronic Proof of Delivery)を活用したZetesクライアント導入事例を、日本市場向けに再構成したブログです。

日本のコンビニ・食品小売サプライチェーンにも通じる課題

コンビニエンスストアやスーパーマーケット向けの物流では、食品・日用品を、正確性、鮮度、コスト管理を保ちながらサプライチェーン上で動かす必要があります。食品・グロサリー流通を担う欧州のクライアントも、Zetesを導入する前は、手作業によるピッキング工程の見直しと、常温倉庫への音声ピッキング導入を必要としていました。

日本市場においても、まずピッキング精度を高め、次に商品受入の工程へ倉庫管理の範囲を広げ、その後配送のデジタル証明までつなげていくという段階的な導入方法は応用することができます。

倉庫で作業中の人

手作業ピッキングからリアルタイムなサプライチェーン管理へ

欧州では、手作業中心の倉庫プロセスから、入荷、ピッキング、独立小売店への最終納品まで、サプライチェーン各段階を管理するリアルタイムシステムへ移行しました。これにより、商品が物流拠点に到着した時点から小売店に届くまでの可視化が実現できました。

日本市場の事業者にとっても、この流れは、可視性、配送精度、鮮度管理がサービス品質と収益性の中心となるコンビニ・スーパー向け卸売ネットワークに適用しやすい考え方です。


食品倉庫で音声ピッキングをする女性

第1段階|ZetesMedea™ Voice Pickingによるピッキング精度と生産性の向上

最初のステップは、常温倉庫における音声ピッキングの活用でした。この音声システムは約2か月で投資回収を実現し、倉庫内でのテクノロジー活用を広げる取り組みの起点となりました。

音声によるピッキングにより、ミス発生率は1,000ケースに1件から、10,000ケースに1件未満へと低下しました。さらに、作業者が両手を自由に使いながら、より速く在庫をピックできるようになったことで、生産性も向上しました。

トレーニング時間も大きく短縮されました。従来は最大2週間かかっていた新規倉庫従業員の立ち上げが、1日で可能になりました。常温倉庫での音声ピッキング導入後、この取り組みは生鮮食品倉庫にも展開され、同様の投資効果が報告されています。


逆三角形

倉庫内の白いブロックが乗ったパレットと台車

第2段階|ZetesMedea™の適用範囲拡張(入荷工程)

ピッキング工程の改善に続き、第2段階では入荷工程における倉庫実行管理システムZetesMedea™の活用が行われました。包括的な商品受入チェックが可能になり、許容範囲内の鮮度を満たさない商品については、倉庫オペレーターに拒否を促す仕組みが整いました。

検品時に商品の重量が包装表示と一致しているかを確認できるほか、温度管理に関する設定パラメータも備えています。トレーサビリティを実現するうえでは重要になります。


逆三角形

買い物中の客

最終段階|電子配達証明(ePoD)による棚から棚までのトレーサビリティ実現

そして、配送進捗管理システムZetesChronos™とWMSを連携することで、電子配達証明(Electronic Proof of Delivery:ePoD)を実現しました。これにより、倉庫と配送がつながり、在庫管理と資産管理を改善する「棚から棚まで」の商品トレーサビリティモデルが完成しました。

商品トレーサビリティにより欠減を50%削減しました。欧州では、在庫管理の改善による12.5万ポンドの削減、カゴ車の資産追跡改善による追加5万ポンドの削減も報告されています。2010年平均為替レートで換算すると、それぞれ約1,690万円、約680万円、合計で17.5万ポンド、約2,370万円に相当します。

日本市場への意味合い

日本市場においても、同様のストーリーラインを、コンビニエンスストアやスーパーマーケット向けの卸売業務に適用できます。入荷、ピッキング、商品受け入れ、品質確認、配達証明、さらにはカゴ車などの再利用可能な物流資産の追跡までを、一貫したトレーサビリティのある業務プロセスとしてつなげる考え方です。 


Zetesの導入事例で示された実績に基づき、具体的な業務成果としてピッキングミスの削減、生産性の向上、トレーニング時間の短縮、顧客サービスレベルの改善、鮮度管理の高度化、欠減の削減、物流資産の追跡精度向上などが挙げられます。

食品倉庫で検品する女性

まとめ

棚から棚までの商品トレーサビリティは、一度に実現するのではなく、段階的に構築されます。  


まず、ZetesMedea™ Voice Pickingによりピッキング精度と生産性を高めます。次に、商品受け入れ、鮮度、重量、温度の確認へと管理範囲を広げます。そして、配送進捗管理システムZetesChronos™が倉庫内の実行データを店舗での受領確認や物流資産の追跡につなげ、サプライチェーン全体の可視性を高めていきます。 

こうして、入荷から出荷、配送、店舗での受領に至るまで、業務データを一貫してつなぐトレーサビリティが実現します。

スーパーで生鮮食品を入れ替える女性

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「倉庫実行管理システム ZetesMedea™」に関する資料請求や詳細説明、デモ、トライアルなどのご要望は、下記よりお問い合わせください。
倉庫実行管理システム ZetesMedea™
ERP/WESなど、既存の基幹システムとスムーズに連携し、倉庫作業の進捗管理を見える化。現場の課題を段階的に解決して、無理なく生産性を高めます。

*本記事はパナソニック コネクト株式会社の連結子会社Zetesの事例「Create shelf to shelf edge traceability across the supply chain at Henderson Group | Zetes」をもとに作成しています。


*Zetes(ゼテス)について

Zetesは、サプライチェーンの最適化および人物識別ソリューションを専門とするテクノロジー企業です。当社のサプライチェーンソリューションは、企業がコネクテッドサプライチェーン全体で機動性、可視性、およびトレーサビリティを実現するのを支援します。また、当社の人識別部門は、公共機関や超国家機関に対して、セキュアな身分証明書や渡航文書の発行、市民の認証を可能にし、国の登録簿や有権者リストを作成するためのソリューションを提供します。Zetesはベルギーのブリュッセル市に本社を構え、EMEAの22カ国で1,300人以上の従業員を擁しています。2017年には、パナソニック株式会社の100%子会社(現・パナソニック コネクト株式会社の連結子会社)となりました。パナソニック コネクト株式会社および現場ソリューションカンパニーは、日本市場における公式の販売・サービス窓口です。

詳細については、https://www.zetes.com/をご覧ください。

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