ウイングアーク1st株式会社様
課題
BMXライディングを、いろいろなアングルから確認でき、新技などのトライアルを行った後、すぐに映像でチェックできるようにしたい
解決策
練習施設にセキュリティカメラを9台設置し、さまざまなアングルからライディングを記録。機能拡張ソフトにより、撮影したカメラ映像を30秒後・1分後などにタブレットで確認可能。
アスリート支援に役立つネットワークカメラシステムをきっかけに、ウイングアーク1stがめざすデータ活用事業をさらに進化させるビジネスパートナーとしても期待しています。
背景
選手の技術向上を支援するデータ収集用のカメラシステムを検討
迫力のアクロバティックな技が一瞬も見逃せないBMXフリースタイルパーク。都市型スポーツとしてBMXの競技人口は増加していますが、全国的にBMX専用の練習施設が少ないのが現状です。この課題を解決するため“ひとのパフォーマンスを最大化するData Empowerment”を理念として掲げるウイングアーク1st株式会社(以下、ウイングアーク1st)は、BMXフリースタイル専用パークWingPark1stを京都に建設。BMXライダーの技術向上をサポートするデータ収集用に、高画質で使い勝手の良いカメラシステムを探しており、ビジネスでも取引のあったパナソニックに声が掛かりました。
導入理由
実際の大会で試用して、画質や使い勝手の良さが決め手に
「それまではBMXライダーのスタッフが携帯などで動画撮影をして技のチェックをしていました。動画は1方向からの撮影なので、反対側の動きがどうだったかを見ることができません。そこでいろいろな角度から撮影したいと考えました。実際にパナソニックから提案されたカメラを大会に持ち込んで、どんな画像が記録できるかを試してみました。結果は、非常に満足のいく画質で、導入を決断しました。また、新技を試す時などに、ライディングをすぐにチェックするためのソフトウェアもあり、私たちの要望に応えてくれています」(ウイングアーク1st 部長 渡部 覚様)。
導入後の効果
カメラ9台のさまざまなアングル映像を、タブレットなどで手軽に確認
BMXライダーのアクロバティックで素早い動きをモニタリングするため、パーク内に9台のネットワークカメラを設置しています。これまでのスマートフォンなどによる1方向からの撮影記録と違い、さまざまなアングルから技の記録画像が収集できるようになりました。BMXライダーはスマートフォンやタブレットなどでライディングの撮影記録を、見たいアングルを手軽に確認できます。いつでもどこにいてもパフォーマンスのチェックや分析が行え、継続的な技の改善・進化に貢献しています。
新技のトライアルをその場ですぐにチェックできる
新技開発のためにスポンジを敷き詰めたスポンジプールを設置し、カメラがBMXライダーの動きを撮影。トライアルは30秒後に映像で確認でき、達成度や課題などをその場でチェックできます。体がその感覚を覚えているうちに改良や修正ができ、スピーディな技の習得をバックアップします。
タブレット操作など用途に応じたシステムのカスタマイズも可能
「トライアルは日々試行錯誤の連続で、BMXライダーから“こんなふうに映像を見たい”という要望が来ることがあります。パナソニックは機能拡張ソフトウェアにより、スマホやタブレットでの映像再生や切り替えなど、要望したカスタマイズが可能でした。導入後も、信頼できるパートナーとして、やりとりをしています」(ウイングアーク1st 渡部部長)。
お客様の声
ネットワークカメラをきっかけにデータ活用事業のさらなる進化へ
現在、国内でBMXライダーが練習できる施設は少なく、WingPark1stをオープンさせたことで、当社と所属スポンサー契約を交わしたBMXライダーは“最高!”と大喜びです。今までは国内でも遠方に出るか、海外で仲間とトレーニングを行うかで、移動時間がかなりかかりました。WingPark1stは所属契約ライダーの声を最大限取り入れ、高さ7mのウォールや3方向からジャンプができるピラミッドRなど世界レベルのセクションを設置しています。世界レベルのセクションに挑むトライアルを逃さず記録したい。そこでウイングアーク1stのソフトウェアビジネスでお付き合いもあるパナソニックに声を掛けました。アスリート支援に役立つネットワークカメラシステムをきっかけに、ウイングアーク1stがめざすデータ活用事業をさらに進化させるビジネスパートナーとしても期待しています。
導入システム
- 屋内プリセットコンビネーションネットワークカメラ WV-S6130 × 9台
- ネットワークディスクレコーダー WJ-NX200/6 × 1台
- カメラ拡張キット WJ-NXE20JW × 1式
- 映像監視ソフトウェア WV-ASM300W × 1式
- 機能拡張ソフトウェア WV-ASE333W × 1式
今後の展望
映像データとアプリを連携させてメンタル面の支援を企画中
「今はまだできていませんが、APIで映像データのバックアップを取っておき、それとアプリを連動させることでメンタル面をサポートしたいです。“今日の練習どうだったか”を自分で入力するところがありまして、それと映像を連携させてパフォーマンス向上に活かせるようにしていきたいです。ソフトウェアの面では、今が完成形とは思っていません。これからさらにBMXライダーを支援するデータ分析システムを進化させていきます。パナソニックにもさらなる協力をお願いしたいですね」。
お客様紹介
BMXライダーを支援し、BMX競技の発展に貢献したい
2004年創業で、ソフトウェアとサービスを通じて企業の情報活用を支援するウイングアーク1st株式会社。同社のデータ活用技術・ノウハウを応用し、BMXライダーの動きをデータ分析する世界初※のBMXフリースタイル専用パーク「WingPark1st」をオープン。BMXライダーの競技パフォーマンス向上と競技者の成長を継続的に支援し、競技の発展に貢献していきます。※2019年1月現在(ウイングアーク1st調べ)