写真:ライゾマティクス展示スペースのプロジェクションマッピング
写真:ライゾマティクス展示スペースのプロジェクションマッピング

ライゾマティクス様

プロジェクションマッピング
世界から注目されるライゾマティクス初の大規模個展をパナソニックのプロジェクション技術でサポート。

課題

横幅約30 mの巨大な展示空間に、シームレスで没入感ある映像プロジェクションを行いたい。

解決策

優れた色再現を持つ高精度なDLP®プロジェクターを15台使用し、映像の一部を重ね合わせるエッジブレンディング機能を活用して均一性の高い投写を実現。

設定や調整がしやすく、パナソニックさんのプロジェクターは非常に使いやすいです。ブレンディング処理や調整を支える技術やツールもしっかり追求されているので作品づくりに集中することができました。

ライゾマティクス 主宰 真鍋 大度様・石橋 素様
ライゾマティクス様事例動画

背景

大規模個展「ライゾマティクス_マルティプレックス」開催

技術と表現の新しい可能性を追求し、様々な作品で国内外から注目を集めるライゾマティクス様。設立以来15年間、ハード・ソフトの開発からオペレーションまで、全ての工程を自分たちで行い、新たな表現手法を自らの手で研究・実験しながら生み出してきました。その活動はメディアアートの領域を超え、社会に大きな影響を与え続けています。そんなライゾマティクス様のアーカイブ作品や新作に触れることができる初の大規模個展「ライゾマティクス_マルティプレックス」が東京都現代美術館様で開催され、パナソニックが技術協力を行いました。

写真:「ライゾマティクス_マルティプレックス」展のエントランス
「ライゾマティクス_マルティプレックス」展のエントランス

導入理由

高度なプロジェクションを行うからこそ基本の使いやすさを重視

約30mの大空間につくられた新作≪Rhizomatiks × ELEVENPLAY “multiplex”≫は、演出振付家・MIKIKO氏率いるダンスカンパニー「ELEVENPLAY」のダンサーたちの動きを事前にモーションデータ化し、会場で動き回るロボティクスやプロジェクションマッピングと合成して表現していきます。そのダイナミックな投写を実現するために、1チップDLP®レーザープロジェクターPT-RZ970JLが15台活用されました。ライゾマティクスの石橋素様は「私たちはただ壁に投影するだけでなく特殊な使い方をしますので、細かな調整が本来難しいんです。パナソニックさんのプロジェクターは非常に調整がしやすく、使いやすいため今回お願いしました」と語ります。


導入後の効果

“ライゾマ”の世界観を再現する映像品質とブレンディング技術

本展のハイライトとなる≪Rhizomatiks × ELEVENPLAY “multiplex”≫では、15台のプロジェクターの映像をエッジブレンディング機能でつなぎ合わせ、さらに色や照度が均一になるよう細部まで調整しシームレスな映像投写を実現しています。ライゾマティクスの真鍋大度様は、「これだけの台数を使用すると、ブレンディング処理や調整に相当な時間が割かれるものですが、パナソニックさんはそれらを支える技術やツールをしっかり追求されています。おかげで僕たちは作品づくりに集中することができました」と語ります。


写真:≪Rhizomatiks × ELEVENPLAY “multiplex”≫の展示スペース
≪Rhizomatiks × ELEVENPLAY “multiplex”≫の展示スペース。立体のロボティクスが動き回る空間に15台のプロジェクターを使って投写。
写真:展示スペース入口
入口では、展示スペースの演出と同期して「ELEVENPLAY」のダンサーたちが合成されている動画を見ることができる。
写真:AR映像
「ELEVENPLAY」のダンサーたちが合成されているAR映像。
写真:PT-RZ970JLを設置
展示スペースの天井には、真下に向けて10台、壁面に向けて5台のPT-RZ970JLを設置。
写真:PT-RZ970JL
壁面に向けて投写する1チップDLP®レーザープロジェクターPT-RZ970JL。
写真:複数台監視ソフトウェア
15台のプロジェクターをまとめて監視する「複数台監視ソフトウェア」

空間の制限を超えて、高精細映像を実現

エントランスに投写された本展のメインビジュアルには、3チップDLP®レーザープロジェクターPT-RQ22KJ+超短焦点レンズが活用されました。石橋様は、「従来であれば投写距離が足りないところでしたが、超短焦点レンズによって限られたスペースで大画面投写を実現しました。外光も入る場所だったのですが、プロジェクターが高輝度なので環境に負けないクオリティとなりました」と語ります。


写真:PT-RQ22KJ+超短焦点レンズ
エントランスの3チップDLP®レーザープロジェクターPT-RQ22KJ+超短焦点レンズ。
写真:エントランス
エントランスではPT-RQ22KJを壁面上部に設置し、壁全体にライゾマティクス様によるメインビジュアルを投写。

≪Rhizomatiks × ELEVENPLAY“ multiplex”≫投写イメージ

納入機器

  • 1チップDLP®レーザープロジェクター PT-RZ970JL ×15台
    • ズームレンズ ET-DLE060 ×10本
    • ズームレンズ ET-DLE105 ×5本
  • 3チップDLP®レーザープロジェクター PT-RQ22KJ ×1台
    • ズームレンズ ET-D3LEW200 ×1本

お客様の声

きめ細かな調整で没入感あるプロジェクションを実現しました

今回の個展ではプロジェクターのレイアウトのシミュレーションから投影後の調整まで、高度な検証を何度も行っていただきました。会期中もリモート監視でメンテナンスを実施していただき、安定した演出を続けることができました。

写真:真鍋様と石橋様
ライゾマティクス 主宰 株式会社アブストラクトエンジン 取締役 真鍋 大度様(写真左)
ライゾマティクス 主宰 株式会社アブストラクトエンジン 取締役 石橋 素様(写真右)
※所属は取材時のものです。

プロジェクションの進化を感じさせるような個展となりました

東京都の美術館では90年代からパナソニックさんにプロジェクションマッピング等の演出でお世話になっている歴史があります。あれから時を経て、今やプロジェクションが持つ役割も進化し、次々と新しい可能性が生み出されています。今回はまさにその進化を感じさせるような、インパクトのあるプロジェクションとなりました。

写真:長谷川様と森山様
ライゾマティクス_マルティプレックス展キュレーター 金沢21世紀美術館 館長 長谷川 祐子様(写真左)
東京都現代美術館 事業企画課 企画係 主任学芸員 森山 朋絵様(写真右)
※所属は取材時のものです。

お客様紹介

“新しいアーティストの役割”を呈示

常に人とテクノロジーの関係を探求し続け、2021年に設立15周年を迎えたRhizomatiks(ライゾマティクス)様。今回は美術館における初の大規模個展となり、様々な作品を通して、進化する世界に“新しいアーティストの役割”を呈示した。

写真:東京都現代美術館外観
会場となった東京都現代美術館様。

関連機器・サービス

製品写真:PT-RZ970JL

1チップDLP®レーザープロジェクター PT-RZ970JL

1チップDLP®方式SOLID SHINEレーザーによる高画質投写を実現。


製品写真:PT-RQ22KJ

3チップDLP®レーザープロジェクター PT-RQ22KJ

革新のテクノロジーで、臨場感あふれる4K+映像を投写。


製品写真:ET-DLE060

ズームレンズ ET-DLE060

幅広い投写距離に対応できるズームレンズ。


製品写真:ET-DLE105

ズームレンズ ET-DLE105

幅広い投写距離に対応できるズームレンズ。


製品写真:ET-D3LEW200

ズームレンズ ET-D3LEW200

近距離ゼロオフセットレンズでさらなる設置性の向上した3チップDLP®プロジェクター用 超短焦点レンズ/短焦点ズームレンズ。


製品写真:複数台監視制御ソフトウェア

複数台監視制御ソフトウェア