株式会社楽天野球団様 楽天Koboスタジアム宮城
概要と特長
株式会社楽天野球団様は、本拠地である「楽天Koboスタジアム宮城」(仙台市宮城野区)を「東北のランドマークとして世界に誇れるボールパーク」を目指し、毎年、球場の改修を行っています。主にグラウンド天然芝化やスコアボードの全面LED化、さらに左翼外野席後方を公園として整備し、3万人を超える収容人数に拡大を図るなど、球場の魅力を高めることを目的とされています。この「ボールパーク構想」に基づき、今回様々な映像系・ICTシステム及びソリューションによるスタジアムソリューションを導入されました。
【ビデオボード送出・制作システム及び新スコアボードLEDビジョン】
スタジアムのメインとなる大型LEDビジョンのサイズは縦10,240mm×横25,088mm、1チップDLP?方式プロジェクター PT-RZ670J 3式 レーザー光源の採用とパナソニック独自のテクノロジーにより、高輝度を実現し、スタジアムの多彩な光演出を行っています。
楽天Koboスタジアム宮城様では、この大型LEDビジョンの他にも他社製のサイドビジョンやリボンボードなど10種類のビジョンがあり、これらをワンオペレーションで統合制御することにより、各ビジョンの映像・音響が連動するダイナミックな「スタジアム統合演出」を開発し、新発想の映像・音響演出システムを日本で初めて実現されています。
主力機器としてパナソニックの最新の放送局用3MEスイッチャー AV-HS7300及び144x144 マルチフォーマットルーティングスイッチャー AV-WM7400を中心に、スタジオ用新型ハイスピードカメラ AK-HC5000、ワイヤレスカメラとしてAJ-PX380および5GHz伝送装置を導入されました。
さらに映画やドラマ制作に使用されている高画質・高感度4Kカメラ VARICAM35 、ハイスピードカメラ VARICAM HSを中継映像制作用に全天候型高精度4K対応・完全IP化のリモコンカメラとして導入。
迫力ある野球中継映像を臨場感あふれる高画質で撮影し、4K映像からHD映像を切り出し可能とするなど、最新のスタジアムソリューションを実現しています。
【その他のシステム】
その他、SNSのファン投稿を大型LEDビジョン等に準リアルタイムに表示する「SNSファンメッセージビデオ表示システム」。選手や球の動きにグラフィックス視覚効果を自由に追加でき、リアルタイムに近いリプレイを短編動画として配信する「リアルタイムSNS映像配信システム」の導入により、お客様は見逃したスポーツ映像を改めて確認することができるなど、新たな映像サービスを提供することが可能になりました。
また、4Kインテグレーテッドカメラ AW-UE70と12chのリアルタイムエンコーダにより、試合終了と同時にコーチ・選手の戦略分析を可能にする「戦略分析システム」や球場内光IPネットワークインフラなどを構築されました。
【スタジアムオーダー(モバイルオーダーシステム)】
さらに飲食店舗で待たずに商品を受け取る事が出来る「スタジアムオーダー」(モバイルオーダーシステム)を日本で初めて導入されました。これは、お客様のスマホに楽天イーグルス公式スマホアプリ「At Eagles」より無料でダウンロードした「スタジアムオーダー」アプリから事前注文・決済を行い、球場内の店舗で、受取り番号を提示すると支払済みの商品と引き換えることが可能なシステムです。レジ待ちの時間を短縮することができ、さらに、アプリで座席番号を登録すると商品をお客様の席までお届けする「デリバリーサービス」も実施しています。
楽天野球団様では左中間後方の楽天山観覧席とその周辺(合計約4,000席)部分を拡大し、約4,000m²に広がった敷地に約7,000人を収容する「スマイルグリコパーク」を建設。この公園の象徴として、日本の野球場で初となる観覧車を設置し、5月3日より運用を開始しました。この観覧車の駆動中心部には、直径3mの円形ビジョンが設置され、楽天イーグルスの勝利時や選手がホームランを放った時など、他ビジョンとの連動のほか、観覧車の待ち時間なども表示されます。