公益財団法人日本武道館様
導入システム紹介
得点や選手氏名のほか、競技を盛り上げる映像コンテンツの表示が可能な高精細LED表示装置「リボンボード」を納入。会場内各所から、ノートパソコンで表示素材を遠隔操作することができる使いやすいシステムを構築。
背景
日本の武道の聖地に、大会を支える映像表示システムを導入
2020年6月、日本武道館の改修工事が完了しました。同館では、国内外から多くの来場者を迎えるべく建築や構造、各種システムの大規模改修を実施。その中で、アリーナの東西に設置された「リボンボード」のリニューアルを、パナソニックのシステムソリューションでサポートしました。武道の聖地にふさわしい、様々な競技での使いやすさを追求したコンテンツ表示システムを実現しました。
システム概要
スムーズな情報提供、大会を盛り上げる多彩な映像演出を実現
アリーナの東西2か所に設置された幅 約13.4 mの大型リボンボードは、選手・チームの名称や得点など、大会の情報を表示して会場全体に届けます。リニューアル以前は3色LEDによる文字情報の表示が中心でしたが、今回の新システムではフルカラーLEDとなり、映像表現エリアが大幅に拡張。来場者を盛り上げる多彩な演出が可能になりました。また、同システムはサーバー室(電気準備室)のラック架に制御機能を集約し、LAN経由でノートパソコンから遠隔操作ができるようになっています。会場内の様々な場所からリボンボードの表示素材を制御できるため、刻々と変化する競技の情報をタイムリーに提供することが可能です。
システムの特長
高精細な画面で多彩な演出を実現するリボンボード
リボンボードは、画面サイズ約13,248 mm(幅)×1,440mm(高さ)でアリーナの東西に向かい合わせて設置。6 mmピッチの高精細なLEDパネルを採用し、広視野角でどの席からも見やすい表示を実現しました。画面レイアウトは10パターンから選択でき、文字のみのパターン、静止画を入れたパターン、映像を入れたパターンなど、様々な演出が可能です。また、アリーナの上部3か所にはリモートカメラ(HDインテグレーテッドカメラ)を設置し、高画質なフルHD映像で大会の様子を撮影してリボンボードにライブ表示させることも可能です。
制御システムをノートパソコンで遠隔コントロール
リボンボードの制御システムは「電気準備室」と呼ばれるサーバ室に集約され、同室内のノートパソコンを使って表示素材の仕込み作業を行います。ここで準備された素材は、「施設課」、「電光盤操作室」と呼ばれる2つのコントロールルームのノートパソコンから編集、送出が可能。また、アリーナ内4か所には信号端子盤を設けており、ノートパソコンを持ち出して端子盤に接続し、競技の進行を見ながらリボンボードの表示素材を変更することが可能です。ノートパソコンを“リモコン”として使用することで即時性に優れた情報発信を実現しています。
納入機器
- リボンボード× 2式
- リボンボード制御システム
- レッツノート CF-LV8RDAVS × 13台
- タイトラー/スコア表示操作パソコン
- 汎用タイトル操作パソコン
- 画面操作パソコン
- 画面設定用パソコン
- HDインテグレーテッドカメラ AW-HE70SW9 × 3台
- リモートカメラコントローラー AW-RP50 × 3台
お客様紹介
歴史ある、日本の武道の発信地
1964年に完成し、長きにわたり日本伝統の武道を普及させてきた日本武道館。同年に開催された第18回オリンピック競技大会(1964/東京)では、初めて正式競技に採用された柔道の競技会場となり、世界各国から集まった選手と観衆によって熱戦が繰り広げられました。