写真:顔認証付きカードリーダー
写真:顔認証付きカードリーダー

日本調剤株式会社様

顔認証付きカードリーダー
手作業での患者情報の入力がなくなり、窓口業務が円滑化。保守体制は先出しセンドバック方式で、日々の運用も安心。

課題

全国で展開する店舗のオンライン資格確認端末は、店舗ごとに差がない円滑な運用が必須。

解決策

全国に拠点を持つパナソニックのネットワークと先出しセンドバック方式が標準で用意された体制で、安定した機器の保守を実現。

万一の機器トラブル発生時に、店舗へ代替機が到着してからトラブルが発生した製品を発送する「先出しセンドバック方式」へ標準対応していたので、全国で均一な安心の保守体制を構築することができました。

日本調剤株式会社 システム第1部 課長 中山 高太郎様

背景

全国の店舗で、保険調剤薬局の窓口業務を円滑化

全国47都道府県で保険調剤薬局を展開する日本調剤株式会社様は、2021年3月からプレ運用が始まった健康保険証のオンライン資格確認の推進にいち早く協力してきました。同年10月からの本格運用開始にともない、マイナンバーカードの健康保険証利用をより効率的にするためにパナソニック製の顔認証付きカードリーダーを663店舗(2021年10月20日時点)で採用し、窓口業務の円滑化を実現。その採用のポイントのひとつに、確かな保守体制の提供がありました。


導入理由

全国の店舗に対し、できる限り均一、迅速な保守体制を構築

マイナンバーカードのICチップを読み取り、患者情報の入力を軽減するとともに、顔認証機能によってリアルタイムで本人確認と資格確認が行える顔認証付きカードリーダーが採用されました。パナソニック製が選ばれた理由のひとつに、全国に拠点を持つパナソニックのネットワークはもちろん、万一の機器トラブルの際に、先に代替機を受け取り、トラブルのある機器を後から発送する先出しセンドバック方式に“標準対応”していたことがありました。全国の店舗に対し、できる限り均一、迅速な保守体制を構築できたことが、安定した運用につながっています。


導入後の効果

リアルタイムで保険の資格確認と本人確認ができるため、確認作業はほぼゼロに

オンライン資格確認の導入により、患者が資格切れの健康保険証だと気付かずに提示していた場合もその場ですぐにわかるようになりました。マイナンバーカードに保険証を結びつけていれば本人確認もその場で行うことが可能になり、より正確な窓口業務が行えます。また、これまでは手作業で入力していた患者情報もオンラインでシステムに取り込むことができるようになったため、手間が軽減されただけではなく、スピードと正確さが増しました。システム第1部 課長の中山高太郎様は「今まで手動でレセコンに打ち込んでいた内容が自動で入力されるので、非常に効率的です。例えば、国民健康保険に変わっていたにもかかわらず、間違えて以前の社会保険のカードを提示してしまうなどの間違いが発生した場合、以前は2か月後にならないと発見できませんでした。間違いであった場合、患者様本人に確認して再度来局をお願いしなければならず、その分入金が遅れます。それがリアルタイムで確認できるようになりました。さらにマイナンバーカードによる認証の場合は何も打ち込む必要がなくなります。本人確認もできてしまうので、確認作業は理論的にはゼロになるのです」と語ります。

受付の限られたスペースでも使いやすい縦型デザイン

受付カウンターが広くない店舗があるため、できるだけ置き場面積を抑えるための縦型デザインが魅力的でした。また、設置スペースは小さいながらも、大きな7インチの縦型画面を搭載していることで、車椅子の方や高齢の方にも見やすいと好評です。中山高太郎様は、「保険情報は1文字入力を間違えると返戻の対象となります。入力ミスを防ぐという点で返戻防止の改善にもつながっていきます。また、顔認証のスピードや精度も非常に性能が良く、ストレスはありません。特に、マスクを着けたままの素早い顔認証や手袋をしていても画面タッチができることは、感染症対策の面でも効果があると考えています」と評価します。


写真:受付の前の専用台に設置された顔認証付きカードリーダー
受付の前の専用台に設置された顔認証付きカードリーダー。
写真:マスクを着けていても素早く、正確に認証が可能
マスクを着けていても素早く、正確に認証が可能。
写真:分かりやすい誘導で迷わないGUIは手袋を着けていても操作可能
分かりやすい誘導で迷わないGUIは手袋を着けていても操作可能。
写真:広い待合スペースが確保された駿河台薬局
広い待合スペースが確保された駿河台薬局。
写真:店舗内に設置された健康チェックステーション
店舗内に設置された健康チェックステーション。

納入機器

  • 顔認証付きカードリーダー ×663台

お客様の声

これからも一層、地域に根付いた医療機関として貢献したい

マイナンバーカードと健康保険証の連動は順調に進んでいくと考えています。健康診断の結果をデータで見られたり、他の薬局で受け取った薬の情報も確認できるようになるので、患者さんの健康情報を管理できる基幹的なシステムとなっていくのではないでしょうか。地域に根付いた医療機関として貢献したいと考えている私達は、取り組みのひとつとして地域の方が気軽に健康相談できる「健康チェックステーション」を店舗内に設けています。様々なデータの活用ができるようになることで、この活動も一層活性化すると思います。これからもパナソニックさんに様々なソリューションでご協力いただきながら、患者様にとって良い活動へつなげていきたいと考えています。

写真:中山様
日本調剤株式会社 システム第1部 課長 中山 高太郎様
※所属は納入時のものです。

お客様紹介

47都道府県で調剤薬局を展開

1980年の創業以来、それぞれの分野の専門家である医師と薬剤師が、明確な役割分担と強固なチームワークを持って、患者さまをサポートする「医薬分業」の先駆けとして、3000名を超える薬剤師で全都道府県に約700の店舗を展開。医薬のプロフェッショナルとして日本の医療制度を支え、良質な医療サービスの提供を続けています。


写真:日本調剤株式会社様の駿河台薬局
顔認証付きカードリーダーが採用されている日本調剤株式会社様の駿河台薬局。
地図

関連機器・サービス

製品写真:顔認証付きカードリーダー

顔認証付きカードリーダー

パナソニックの世界最高水準の顔認証技術を搭載したカードリーダー。病院や診療所、薬局などの受付で患者自身がマイナンバーカードを置き、カメラで顔認証をすることで厳格な本人認証が可能。接触による感染リスクを低減しながら、医療現場の受付業務の負荷を軽減します。さらに、患者本人の同意を得た上で取得した資格情報を、医科・調剤向け医事コンピューターに取り込むことができるのでさらなる医療現場の業務効率化を支援します。

※2017年4月28日に公開されたNIST公式の評価レポート(IJB-A Face Verification Challenge Performance Report、IJB -A Face Identification Challenge Performance Report)において世界最高水準の評価を得た後もさらなる顔認証技術の強化で認証精度向上とエラー削減を続け、NIST「FRVT 1:1」(2021年8月2日発行)の「Ongoing Face Recognition Vendor Test」においても、世界最高水準の評価結果を得ています。