株式会社 アワーズ様 アドベンチャーワールド

i-PROセキュリティカメラシステム
「i-PRO EXTREME」シリーズでパンダエリアの安全を確認。

動物たちとの“ふれあい”が訪れるゲストの笑顔をつくる

2018年に開園40周年を迎えたアドベンチャーワールドは、「こころにスマイル 未来創造パーク」をテーマに、人間(ひと)、動物、自然を通してパークを訪れる一人ひとりが前向きになるきっかけを創り、人生の未来へプラスの影響をもたらす存在であり、いつまでも必要とされるテーマパークを目指しています。 約80万平方メートルの広大な敷地には、動物園、水族館、遊園地など様々な施設が並び、大人気のマリンライブ「Smiles」では、会場全体が一体となって楽しめる、笑顔と感動に包まれた圧巻のステージが繰り広げられています。

写真:株式会社 アワーズ様が運営する「アドベンチャーワールド」外観
株式会社 アワーズ様が運営する「アドベンチャーワールド」。

導入の背景

株式会社アワーズ様が運営するアドベンチャーワールド(和歌山県)は、動物園、水族館、遊園地など様々な要素をあわせ持つ大型テーマパークです。園内では約140種1400頭の動物が暮らしており、ジャイアントパンダの飼育数は日本一を誇ります。2019年2月現在、園内2か所で計6頭のジャイアントパンダを飼育しており、父親と母親、赤ちゃんパンダが「ブリーディングセンター」に、その姉である3頭のパンダが「パンダラブ」というエリアで生活しています。 以前から、パンダエリアにはパナソニックのセキュリティカメラが多数設置されていましたが、捉えきれない死角のカバーと、来園者が増えたことによる安全管理のために増設を検討。少ないデータ量で高画質映像を伝送できるi-PRO EXTREMEシリーズの全方位カメラ14台と屋外ハウジング一体型カメラ3台、そしてボックス型カメラ2台を採用しました。ガラス窓や檻をできる限り使わず、動物たちを間近に感じて欲しいというアドベンチャーワールドならではの取り組みを、パナソニックのセキュリティシステムが支えています。

写真:ゲストとパンダの距離が近い「パンダラブ」の屋外運動場
ゲストとパンダの距離が近い「パンダラブ」の屋外運動場。
写真:モートに降りてきたパンダを全方位カメラで監視
モートに降りてきたパンダを全方位カメラで監視。
写真:屋内運動場では、仕切られた2部屋を1台の全方位カメラで 端から端まで撮影可能
屋内運動場では、仕切られた2部屋を1台の全方位カメラで 端から端まで撮影可能。

概要と特長

360度を網羅する全方位カメラにより、死角をゼロに

「ブリーディングセンター」と「パンダラブ」は、それぞれに屋外運動場と屋内運動場を備えており、屋外は高い柵がなく目の前でパンダを見ることが可能です。 観覧スペースとの間にはパンダが外に出ないよう「モート」という深い堀が設けられており、このモートにパンダが降りてしまうことや来園者が物を落としてしまうことがよくあります。 以前のカメラではどうしても死角ができてしまい、スタッフが実際に現場に行き詳しい状況を把握していましたが、全方位カメラを導入することで、バックヤードのモニターからでも詳細な状況確認が行えるようになりました。 通常、左右にカメラ2台が必要な場所でも、全方位カメラは1台で運動場の隅々まで映し出すことができるため、少ない台数で死角を無くすことに成功しました。

高画質・低ビットレートのH.265カメラで、24時間体制の録画を実現

アドベンチャーワールドでは常時24時間体制でパンダを観察しており、特に繁殖期が近づくと監視を一層強化します。 パンダの繁殖期は1年に1度のみ、春先の数カ月のうち2~3日しか訪れないため、その時期を逃さないよう、睡眠時間や食事量、日々の細かな動きを分刻みで観察し、レポートにまとめます。 スタッフは食事中でもライブ映像を確認し、レコーダーWJ-NX400Kに5日分録画することで、重要なポイントは後から確認できるようにしています。 パンダエリアのみで合計44台のカメラ映像を24時間録画しているため、データ容量が心配されていましたが、H.265コーデックに対応したカメラとレコーダーの組み合わせにより、データサイズを大幅に圧縮しながら記録画質の向上を実現しました。

映像監視ソフトウェアWV-ASM300を使って2エリア双方から同時監視

パンダの飼育スタッフは合計8名。 「ブリーディングセンター」と「パンダラブ」の両方を担当しています。2つのエリアのバックヤードには映像監視ソフトウェアWV-ASM300を導入し監視用大型モニターを2画面ずつ設置。 両エリアで全てのカメラ映像を共有しています。 監視モニターは、360度を円形に映し出す魚眼映像や、横方向に広く映すパノラマモード、また360度を4分割に切り出し拡大表示する4画PTZモードなど、カメラの設置場所に合わせて表示形式を選択しています。 操作は飼育スタッフ自ら行いますが、GUIが分かりやすく、説明書などを見なくてもすぐに使えると好評です。

写真:バックヤードの監視モニター。多画面表示で複数カメラ映像を同時に確認
バックヤードの監視モニター。多画面表示で複数カメラ映像を同時に確認。
写真:屋外ハウジング一体型カメラは観覧スペースに向けて 設置し来園者の安全を確認
屋外ハウジング一体型カメラは観覧スペースに向けて 設置し来園者の安全を確認。
写真:円形の運動場は数メートルおきにカメラを設置し パンダが移動しても隅々まで監視
円形の運動場は数メートルおきにカメラを設置し パンダが移動しても隅々まで監視。
写真:サファリワールドのバックヤードにもi-PRO EXTREME を導入。夜間でもしっかり映ると好評
サファリワールドのバックヤードにもi-PRO EXTREME を導入。夜間でもしっかり映ると好評。

お客様の声

高画質な映像により、ゲストにも動物にも安全な環境づくりを実現しました。

アドベンチャーワールドの園内では従来からパナソニックさんのセキュリティカメラを多数使用しています。これまでの実績から信頼性が高く、また、パンダエリアの課題や、園全体のネットワーク環境への負荷などを考慮して親身なご提案をいただいたため、今回も迷わずパナソニックさんのカメラに決定しました。導入後、少ない通信量で高画質な映像伝送が可能となり、細部までしっかりパンダの様子を映し出し、行動観察がとてもやりやすくなりました。パンダは繁殖が難しく、常時観察が必要となる動物ですが、現在ではちょっとした変化も映像から感じ取ることができるようになり、スタッフの素早い対応が可能になっています。このパンダエリアの導入をきっかけに、これから園全体にもH.265のカメラを追加していき、ゲストと動物の安全を一層強化していけたらと考えています。また、パナソニックさんは顔認証や混雑検知などの先進技術も持っていますので、今後は、例えば混雑箇所があればそこを避けながら1日ゆっくりと動物と触れ合っていただけるような環境づくりにも力を入れていきたいですね。

写真:株式会社 アワーズ 白浜事業所 統轄部 経理課 セクションマネージャー 長井 勝義 様( 写真左) 経営企画室 広報課 長谷川 穂波 様( 写真右)
株式会社 アワーズ 白浜事業所
統轄部 経理課 セクションマネージャー
長井 勝義 様( 写真左)
経営企画室 広報課
長谷川 穂波 様( 写真右)

youtube-S5Hg7YCP8P4

システム構成

システム構成図

主な納入機器

製品写真:5M屋外対応全方位 ネットワークカメラ WV-S4550L

5M屋外対応全方位 ネットワークカメラ WV-S4550L

製品写真:5M全方位 ネットワークカメラ WV-S4150

5M全方位 ネットワークカメラ WV-S4150

製品写真: 屋外ハウジング一体型 ネットワークカメラ WV-S1510

屋外ハウジング一体型 ネットワークカメラ WV-S1510

製品写真:HDネットワークカメラ WV-S1110

HDネットワークカメラ WV-S1110

写真:ネットワーク ディスクレコーダー WJ-NX400K

ネットワーク ディスクレコーダー WJ-NX400K

製品写真:WV-ASM300

映像監視ソフトウェア WV-ASM300

機能拡張ソフトウェア(多画面表示用) WV-ASE202W



株式会社アワーズ様 アドベンチャーワールドの関連事例

写真:大型映像表示装置の下と、天井に設置した2台のAW-HR140でマリンライブ「Smiles」を撮影

屋外対応リモートカメラシステム

素早いイルカの動きをしっかりとらえるパン・チルト・ズーム性能と、 トレーナーの表情まではっきり写す高画質映像。屋外対応HDインテグレーテッドカメラで“マリンライブ”の映像演出をサポート。