株式会社 アワーズ様 アドベンチャーワールド
動物たちとの“ふれあい”が訪れるゲストの笑顔をつくる
2018年に開園40周年を迎えたアドベンチャーワールドは、「こころにスマイル 未来創造パーク」をテーマに、人間(ひと)、動物、自然を通してパークを訪れる一人ひとりが前向きになるきっかけを創り、人生の未来へプラスの影響をもたらす存在であり、いつまでも必要とされるテーマパークを目指しています。 約80万平方メートルの広大な敷地には、動物園、水族館、遊園地など様々な施設が並び、大人気のマリンライブ「Smiles」では、会場全体が一体となって楽しめる、笑顔と感動に包まれた圧巻のステージが繰り広げられています。
導入の経緯
素早いイルカの動きをしっかりとらえるパン・チルト・ズーム性能と、 トレーナーの表情まではっきり写す高画質映像
アドベンチャーワールドのマリンライブ「Smiles」は、イルカのありのままの動きやトレーナーの全身のパフォーマンスを存分に楽しめるよう、あえてMCや解説を入れずに演出されています。 ステージ上には大型映像表示装置を設置し、会場内の様々な角度から撮影された映像を映してライブを盛り上げています。 撮影には、以前からリモートカメラが活用されていましたが、塩害や老朽化によりリプレイスを検討。 耐重塩害・耐風圧で、素早いイルカの動きをスムーズにとらえる回転台性能と、天候によって変化する撮影環境にも十分に対応する高画質を評価し、2台の屋外対応リモートカメラAW-HR140を導入しました。 1台は広い会場全体を写すため天井に設置。もう1台はイルカやトレーナーをステージ側から写せるよう大型映像表示装置の真下に取り付けています。 機器選定を担当した運営部の中野様はこう語ります。 「以前は、強風時に映像がブレてしまいリモートカメラを使用できない日がありました。 また、ハウジングケースに入れて設置していたため、雨が降った翌日に冷え込むと結露してガラス面が曇ってしまっていました。AW-HR140はハウジング無しで設置でき、今ではどんな悪天候でも曇っている映像を見たことがありません。 ブレ補正が優れているので風が強くても安心して使うことができています」
システムの紹介
高精度なNDフィルターとインテリジェント機能で昼も夜も活躍
屋外プールという環境下では、水面に太陽が反射し白飛びが起こりがちですが、AW-HR140は高精度なNDフィルター調整機能が搭載されているため、反射を抑えたクリアな映像を撮影することが可能です。 また、期間限定で開催される夜のライブではNDフィルターを外し、インテリジェント機能を使ってホワイトバランスやゲインを自動調整することで明るく写すことができています。
中野様は、「以前はギラギラと反射する水面に見づらさを感じていましたが、今ではその心配はありません。 また、夜のライブの撮影に初めて使ったときは映像の美しさに驚きました。 暗くて全く写せなかった場所も明るくはっきりと写せるようになったのです。 昼も夜も、イルカの魅力が臨場感ある映像で伝わるようになりました」と語ります。
ライブ演出に対応する高機能リモートカメラコントローラー
マリンライブ「Smiles」ではイルカが登場する前に客席を大型映像表示装置に映しゲストが一緒になって盛り上がる演出を行っています。 例えば、その日誕生日を迎えたゲストを映してサプライズで祝福すると、会場から大きな拍手が起こり、祝福されたゲストは驚きと喜びの表情を浮かべます。 この演出は、エントランスで配布される誕生日バッジを付けたゲストをリモートカメラで探し出すことで実現しています。ライブの開始前にバッジを付けたゲストを探しリモートカメラコントローラーAW-RP50のプリセットに登録。 本番中にプリセットを呼び出し「ハッピーバースデー」のテロップとともに瞬時に表示させます。 コントローラーを操作する運営部の清水様は、「ゲストのお誕生日祝いや、イルカのジャンプをアップで映す際などプリセット機能がとても便利です。 この機能のおかげで撮りたい場所を見失うことがなくなり演出の幅が広がりました」と語ります。
導入を終えて
カメラを変えたその時、歓声と拍手の量が変わったのを実感しました
機器選定の際、AW-HR140の耐塩害や屋外環境での撮影機能を知り、カメラを設置してデモンストレーションを実施していただきました。 実際に映像を見ると、ブレがなく高画質で、イルカの素早い動きもスムーズに追いかけることができ使いやすさを実感しました。 導入後は、これまでゲストが見ることのできなかったイルカの細かな動きやパフォーマーの表情をしっかり写し、様々な角度から楽しんでいただけるようになりました。 演出の中でイルカとトレーナーが円形に繋がって回転するパフォーマンスがあるのですが、天井に設置したAW-HR140からの真俯瞰映像を初めて表示したとき、以前とは明らかに違う歓声、拍手が起こったのを覚えています。 強く伝わったものが、あったのだと思います。