株式会社Jストリーム様
課題
品質とコストパフォーマンスを両立したライブ配信サービスを提供したい。
解決策
グリーンバック不要で高精度な映像合成が可能なVideo Mixerを導入。
キーイングの精度が高いため、照明も念のために1本持って行く程度になり、カメラマン1人で設営から撤収まで行うことができるようになりました。
背景
映像制作・配信の専門企業として他社との差別化を図る
企業の各種講演会、エンターテインメント系のイベントなどのライブ配信を手掛ける株式会社Jストリーム様。近年、一般企業が自社で会社イベントの配信を行うなど、ライブ配信への参入が相次いでいることを受け、Jストリーム様では映像制作・配信の専門企業として、一般企業や同業他社との差別化につながるような新たな映像制作のシステムを求めていました。このような背景に、「グリーンバック不要で被写体のキーイングが可能なソフトウェアスイッチャー」というVideo Mixerの特長が合致し、今回、ライブ配信用システムとして採用されました。
導入した理由
グリーンバック不要の高精度なAI Keyingを評価
採用の決め手になったのは、Video Mixerの機能の1つであるAI Keyingのキーの抜けのよさだったと、株式会社Jストリームの池田大和様は語ります。「以前から、ライブ配信では映像をリッチにするためにクロマキー合成を取り入れていました。しかし、通常のグリーンバック撮影ではグリーンの幕に均一に照明を当てる必要があり、綺麗な合成が難しかったのです。それをAI Keyingなら、AIの力で人物と背景を分離することができるため、グリーンバックを用いずに、スタジオでしっかり調整を行ったようなクオリティの高い背景合成ができます。検討時に利用した無料トライアルで精度を実感し、その後、開発者の方に技術面のお話も伺い導入を決めました」
導入後の効果
機材の簡素化、設営の省力化と高品位な映像を両立したライブ配信を実現
ライブ配信では、カメラ1台と資料映像を、Video MixerがインストールされたノートPCに入力し、AI Keyingを用いたScene作成を行っています。Video Mixerの映像はコンパクトライブスイッチャーAV-HSW10に出力。Video Mixerで作成したScene以外のソースとのスイッチングはAV-HSW10で実施する構成です。機器同士の接続はNDI®をベースにしつつ、コンバーターを用いてSDIによる冗長化も図っています。
Video Mixerの運用について池田様はこう語ります。
「Video Mixerは主に、1名の出演者が資料映像を表示しながら話すようなシンプルな配信で運用しますが、その際、AI Keyingをとても便利に使っています。ソフトウェアの設定画面から現場の背景をキャプチャするだけで、人物だけを綺麗に切り抜いて別の背景に合成できるので使い勝手がよいです。他にも、資料映像を他の映像に重ねたり、テロップを付けたりといった様々な合成も簡単に行えるので、重宝しています。また、グリーンバックが不要になり、機材の簡素化や少人数での設営が可能になった点もありがたいです。従来のグリーンバックを用いた撮影では、出演者が1名の場合でも、正確なクロマキー効果を得るために照明が複数台必要でした。また、グリーンバックの布や設置のためのポールなど沢山の機材が必要になるため、カメラマン以外に設営担当を現場に派遣しなければなりませんでした。しかしVideo Mixerではグリーンバックを用いずに、人物への背景合成を行うことができます。キーイングの精度が高いため、照明も念のために1本持って行く程度になり、カメラマン1人で設営から撤収まで行うことができるようになりました。セッティングにかかる時間も短縮され、機材、人員の両面で非常にコストパフォーマンスがよいため、お客様へもご提案しやすいと感じています。加えて、合成機能が充実したハードウェアのスイッチャーは筐体が大きいものが多いですが、Video MixerはノートPC1台で様々な映像をつくることができます。遠方の会場へ出張して配信を行うことも多いので、コンパクトなシステムは助かります。先日、製薬会社様が主催するWeb講演会のライブ配信をVideo Mixerのシステムで行いました。これまでハードウェアのスイッチャーをメインで使用しており、現場での運用は初めてだったので少し不安はありましたが、事前にしっかり検証を行い、また、パナソニックさんのサポートもあったおかげで、問題なくスムーズに運用することができました」
納入機器
- Media Production Suite Video Mixer ソフトウェアキー AW-SF400G × 1式
- コンパクトライブスイッチャー AV-HSW10 × 1台
お客様の声
シンプルなライブ配信の現場に広く提案していきたい
Video Mixerを導入したことで、従来のシステムと比較して配信に必要な人員や機材を減らすことができました。出演者1名、カメラ1台でのシンプルな配信において、よりコンパクトな予算でリッチな映像を実現できるようになったため、このシステムでの配信を多くのお客様に提案し、広く運用していきたいと思います。
プラットフォーム本部 ライブプロデュース部
プロデュース2課 リーダー
池田 大和様
※所属は2025年4月時点のものです。
お客様紹介
映像制作・配信の先端企業
1997年の設立以来、映像制作・ライブ配信事業を中心に、配信プラットフォームの提供や、ウェブサイトの構築・運用など、多岐にわたるサービスを展開する株式会社Jストリーム様。一般企業、メディア系企業など様々な顧客企業に対し、ワンストップで動画ソリューションを提供しています。
■ 所在地:東京都港区芝2-5-6 芝256スクエアビル6F