ハウステンボス様
光のファンタジアシティ
課題
アトラクションのリプレイスにあたって、既存の施設に合わせた高クオリティの映像演出を実現したい、機材トラブルを最小限に抑えたい。
解決策
1チップDLP®レーザープロジェクターの高耐久性と、超短焦点レンズの近距離投射で高クオリティの映像体験を実現、予兆監視ソフトウェアの導入。
初めて試写を拝見したときから、映像のクオリティに感銘を受けました。実際運用してからもその印象は変わらず、さらには現状トラブルのない信頼性に、大変満足しています。
背景
既存の建物を生かして、アトラクションをリプレイス
2021年3月にオープンされた『光のファンタジアシティ』は7つのエリアで構成された、デジタルとリアルが融合した体験型アトラクションです。ハウステンボス様の象徴である、『花』と『光』をテーマにリプレイスできないか、というお考えから企画がスタートされました。来場者によりよい体験をしていただくために、既存の建物を生かした演出と、臨場感のある映像クオリティを求めておられ、7つのうち4つのエリアはクリエイティブカンパニーNAKED, INC. 様が演出をされました。映像・音・香りなど、さまざまな演出を通して、来場者が世界観に没入できる空間が実現されています。
導入理由
信頼性と限られた空間を最大活用できる機器の使用
NAKED, INC. 様が演出をされた3つのエリアに当社製レーザープロジェクターをご採用いただきました。高クオリティの映像表示とメンテナンス性、高耐久性に合わせて、オプションレンズの幅広い選択肢もご採用いただいた決め手となりました。「機器トラブルなどで臨時休館はできないため、信頼性が高い機器を導入することはお客様にサービスをご提供する上でも大切だと思っています。」(ハウステンボス株式会社 辻本様)「PJLinkの標準装備やカリキュレーターの精度、取付金具の種類の多さも大変使いやすく、今回の採用の理由の1つです」(NAKED, INC. 川坂様)
導入後の効果
五感で楽しむ、デジタルとリアルが融合したエンターテインメント
『光のファンタジアシティ』は、五感で楽しむイマーシブ体験をテーマとされています。どのエリアも、来場者が写真を撮りたくなることを狙いとされており、若い年代のSNSの発信力と来場促進にも期待をされているそうです。『フラワーファンタジア』は、エリア内で花々が咲き誇り、壁や床を鮮やかに彩ります。「ここは機器を設置するにあたって、天井が低く、かつ広さに余裕がない場所だったんですが、広範囲の壁に投影したいと思っていまして、短い投射距離で広い範囲への映像投射を実現できる超短焦点レンズを、今回使用しました」(NAKED, INC. 川坂様)『海のファンタジア』は人の動きに合わせて映像が変化したり、色鮮やかな魚たちが泳いでいたり、空間に本物の生き物はいないものの、海の生命を感じることができます。短焦点レンズの活用により、お客様が投射壁に近づいても影が映り込むことなく、没入感あふれる映像体験を創り出すことができました。『森のファンタジアカフェ』ではドリンクを机に置くとドリンクの下から花が咲いたり、動物たちがカプセルを運んでくれるなどのインタラクティブな演出で、木々に囲まれながら森にピクニックに来たような疑似体験を楽しむことができます。「『光のファンタジアシティ』はスタッフからも映像のクオリティに高い評価を得ており、ご来場のお客様にもSNSに写真をアップしていただいたりなど、良い反応をいただくことができました」(ハウステンボス株式会社 辻本様)
フラワーファンタジア
わたしだけの特別な花を咲かせたいな
海のファンタジア
ここは海の中?カラフルな魚たちと泳げるなんて♪
お客様の体験をより良いものにする空間設計
『森のファンタジアカフェ』ではプロジェクターの機体を木々の中に隠しながら設置されています。お客様がよりそれぞれのエリアの世界観に没入していただくためには、空間の中でプロジェクターなどの人工物の存在をできるだけ感じさせないことに加えて、お客様の影が投射壁に映り込まないこともポイントの一つになると、NAKED, INC. 川坂様はおっしゃいます。少ないプロジェクター台数で広範囲に映像を投射できる超短焦点レンズも、さまざまなエリアの空間設計にご活用いただきました。「今回のリプレイスにあたって、建物の内装を変えるのではなく、壁やレイアウトを生かすことを考えたときに、プロジェクターを活用することでお客様が没入できる新しい世界を創ることができました。」(NAKED, INC. 川坂様)また今回コロナ禍で『光のファンタジアシティ』をオープンされ、「実際にものに触れて体験していただくことが難しい時期の中で、映像コンテンツでお客様に驚きや没入体験をどれだけ提供できるか、というのが今回のリプレイスのポイントになりました。お客様に最高の映像体験をしていただくためには、映像の乱れなどのトラブルは許されません。機器の異常をいち早く察知できることで、お客様に安心してコンテンツを提供できています。お客様にも満足していただいており、映像コンテンツを活用して良かったと思っています」(ハウステンボス株式会社 辻本様)と各エリアの映像コンテンツに満足されています。
森のファンタジアカフェ
秘密の森で不思議なカフェタイム♪
納入機器
- 1チップDLP®方式レーザープロジェクター PT-RZ690JLB ×20台
- 液晶方式レーザープロジェクター PT-VMZ60J ×3台
- 液晶方式レーザープロジェクター PT-MZ670J ×7台
- スペースプレーヤー NTN91000 ×3台
- 超短焦点レンズ ET-DLE020 ×9台
- ズームレンズ ET-DLE060 ×10台
- ズームレンズ ET-ELW22 ×7台
- 予兆監視ソフトウェア ET-SWA100F3
今後の展望
デジタルコンテンツを活用したハウステンボスの魅力発信に期待
今後も、施設のリプレイスなどに合わせてデジタルコンテンツを拡充していきたいですね。プロジェクターの性能を生かすことで、幅広い年代の方に楽しんでいただけるデジタルコンテンツが実現できると思っています。屋外での大型プロジェクションマッピングなども視野に入れており、ハウステンボスの魅力をより発信できる工夫をしていきたいと考えています。
4K高解像度の時代に適応していく
これからはさらに4K高解像度の時代になると確信しています。消費者も高解像度に目が慣れてきており、今後高解像度は標準になっていくと思います。パナソニック製のプロジェクターにはとても可能性を感じており、4K高解像度の選択肢が増えることも期待しています。 今後もパナソニックさんとはさまざまな方面でコラボレーションできたらと思っています。
お客様紹介
花と光の感動リゾート「日本一広いテーマパーク」
長崎県佐世保市にあるハウステンボスは、ヨーロッパのような街並みと石畳、海へとつながる運河をはじめ、街と自然が調和した「美しい街」です。2021年3月に「光のファンタジアシティ」をオープン。「花」と「光」をテーマに、デジタルとリアルが融合した、イマーシブ体験を楽しむことができます。
■ 所在地:長崎県佐世保市ハウステンボス町1-1
■ URL https://www.huistenbosch.co.jp/
1チップDLP®方式レーザープロジェクター PT-RZ690JLB×20台
当社独自の技術により、高い色再現性と最大限の明るさを両立。
均一性に優れた1チップDLP®方式を採用しているため、マルチスクリーン投写に最適。
「Smart Projector Control」アプリが、日々の運用をシンプルで快適にメンテナンスの手間を削減し連続稼働を実現。
ズームレンズ ET-DLE060×10台
液晶方式レーザープロジェクター PT-MZ670J×7台
独自技術が生み出す高画質投写。
豊富な交換レンズと電動ズーム/フォーカス、レンズシフトで、さまざまな設置環境に対応。
ECO機能搭載でメンテナンス費用を抑制。