FujisawaSSTマネジメント様
FujisawaSSTマネジメント様では、各家庭に対する防災情報やタウン情報等の提供手段の強化に取り組んでいます。その一環として、防災情報連携パーソナルサイネージを導入し、2016年に運用が開始されました。
ご導入の背景
FujisawaSSTマネジメント様では、下記のような課題を感じていました。
課題
- 防災情報提供手段の強化。
藤沢市の防災行政無線が一部、雨・風の影響で聞こえづらいご家庭があり、スマートタウンとして防災力の補完をしたい。 - 住民向けのタウン情報提供手段の拡充。
日常生活で住民が配信に気づきやすい情報提供手段を配備したい。従来、タウン情報の提供には、専用ポータルサイトを利用していましたが、ポータルサイトは住民自身によるサイトへのアクセスが前提となるため、配信に気付きにくいことが課題でした。
概要と特長
これらの課題解決のため、当社の防災情報連携パーソナルサイネージが採用されました。
本ソリューションでは、情報受信端末を活用して、ご家庭のテレビに防災情報や生活情報を文字・イラスト・画像・音声で情報提供を行います。
また、避難情報のような緊急情報の配信時には、テレビの電源を自動的に起動させて情報表示させることが可能です。
解決策
- Lアラート※1情報と連携し、対象エリアの気象情報や、藤沢市が発表する避難情報を配信。
避難情報は、FujisawaSSTが立地する辻堂地区に限定した情報のみをフィルタリングします。
防災無線と比較して、屋内システムのため音声が聞きやすく、天候の影響も受けません。 - 自動的に情報配信するPUSH型ソリューションのため、必要なタイミングで確実な情報伝達が可能。
ご家庭のテレビを活用したシステムで誰にでも分かりやすく情報表示します。
※1パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社は、Lアラート(公共情報コモンズ)の一般協力事業者、および一般情報伝達者に登録されています。
※2 詳しくは、商材紹介サイトをご確認下さい。
お客様の声
FujisawaSSTタウンコンセプトに「安心・安全」を掲げており、非常時にもできる限り普段の生活が持続できるスマートタウンを実現していきたいと考えております。
パーソナルサイネージを採用した理由は、Lアラート情報と連携し、藤沢市の気象情報や、藤沢市が発表する避難情報を辻堂地区が対象の場合のみに絞ってPUSH型で配信できる点を評価したからです。一方、FujisawaSSTでは、停電時のライフラインを確保してありますので、避難が必要でない場合もあります。そのような場合には、コンテンツマネジメントシステム※3を利用して自宅に待機するなどの独自情報を配信する場合もあります。このようにFujisawaSSTのCCP(コミュニティ・コンティニュイティ・プラン:非常時に通常の状態に復旧するまでの計画)に沿って柔軟な情報提供ができるのは良いことですね。
※3 本ソリューションがクラウド型でサービス提供する情報の配信や管理を行うシステム。
また、PUSH型の情報受信配信である点も評価しました。従来は専用のポータルサイトでタウン情報を周知していましたが、住民自身によるサイトへのアクセスが必要となるため、十分に情報が行き渡らないことがありました。
パーソナルサイネージは家庭のテレビにPUSH型で通知されるので、住民が気付きやすいですね。現在はほとんどの世帯で利用を頂いています。なお住民向けには、ポータルサイト閲覧と合わせて普段からテレビを活用してもらえるよう、防災情報などをPUSHで通知するスマートテレビの意味を込めて、「防災PUSHテレビ」とネーミングしました。
普段は、主にタウン内のイベント情報を配信しています。
操作PCからCMSにログインして操作するだけなので配信操作は簡単です。月毎のイベントの情報を一斉配信したり、双方向コミュニケーション機能を活用してイベントに出席すると回答した住民のみに当日の詳細情報を配信するといった取り組みも行っています。
先日は防災訓練情報を一斉配信する試みを行い、多くの住民に参加いただきました。
また、お正月恒例の餅つき大会のイベント連絡も配信しました。配信情報でイベントを知って参加された住民も多く、コミュニティ活性化にも貢献しています。今後も住民の生活の一部になるようさらに活用の幅を広げていきたいです。
※FijisawaSSTについての詳細はホームページをご覧下さい。
システム構成図
主な納入機器 ソリューション
- CMS/プッシュ配信システム(クラウド提供)
- 端末管理システム(クラウド提供)
- 情報受信端末