BOAT RACE からつ様
2017年春に移転リニューアルオープン。8場分の多場発売を実施する外向発売所
佐賀県唐津市に位置するボートレースからつ様。外向発売所ドリームピットは2010年に開設され、2017年3月に移転し、リニューアルオープンされました。本場の南側に隣接しており、面積は以前の3倍とゆったりした広さを確保。有料席やテラス席、キッズエリアも完備し、家族で楽しんでいただける空間になりました。
導入の経緯
新館設立を機に映像表示装置を全面更新
舟券発売所について多場発売が主流となっている現在、その流れに対応すべく、ボートレースからつ様は、外向発売所ドリームピットを旧館から、より本場へ隣接する位置へ移転リニューアルされました。舟券は1日最大8場までを対象に、午前7時30分からナイターレース終了まで、年間350日もの運営体制を整備。敷地面積はこれまでの3倍に拡張され、収容人数は500人と大人数の対応が可能となりました。新館の設立に伴い、施設内の映像表示機器も全面的に更新。明るく広々とした館内空間に、さまざまなディスプレイがそれぞれの目的に合わせ、効果的に配置されています。ボートレースからつ様で開催されるレースはもちろん、他のボートレース場で開催中のレースも迫力ある大画面などで実況中継。唐津市ボートレース企業局企画宣伝課長の伊藤様は「全国24箇所中8場のレースごとのオッズ・選手情報・結果・配当金など、お客様に必要な情報を高い視認性を実現しながら提供しています」と話されました。
システムの紹介
実況映像は臨場感たっぷりに、文字情報は鮮明に
最も多くのお客様が利用する一般席のメインモニターには、4K液晶ディスプレイTH-98LQ70Jを4台設置されています。同ディスプレイは、フルハイビジョン映像でも画像処理技術(ディティールクラリティプロセッサー3)により、従来難しかった動きのある映像もブレを抑えて滑らかな表現へと補正できるのが特長。スピード感のあるレース実況放送も、よりスムーズな表示が可能です。ここでは1台ごとに1場のレース状況を表示。各レースのスタート前には、4分割マルチ画面にオッズ情報や成績など、細かな文字情報まで鮮明に表示しています。TH-98LQ70Jの上部には、線音源理論を取り入れたアレイスピーカーWS-LA100が設置されており、映像と音声で、迫力のある実況中継を可能にしています。また、8場分のレース状況をくまなくお客様に提供できるよう、館内の中ほどには天井吊りのTH-43LFE8Jが4台1セットで計8セット設置。それぞれ1場分の実況放送やオッズ情報を表示しています。壁面にはTH-55LFE8Jが8台一列で横並びに設置され、8場分のオッズ情報や成績などをリアルタイムで配信。前売り発売で来られるお客様にも、レース状況がひと目でわかり、舟券購入に役立つ情報を提供しています。新設された有料席の前方には、メインモニターとしてTH-70LF50Jを4台天井吊りで設置。70V型の大画面、高輝度の映像によるレース実況放送が好評を得ています。一般席同様、TH-70LF50Jの下部にはアレイスピーカーWS-LA50を設置。壁面には一般席同様、TH-55LFE8Jが8台横並びに設置されており、オッズ情報・成績などが配信されています。
■一般席
■有料席
テラス席や有料個室にも快適な視聴環境を整備
お客様の快適性も重視されることから、自然に囲まれたテラス席、最大7名まで利用可能な有料個室などを新設。テラス席にはTH-48LFE8Jを4台設置するなど、適材適所にディスプレイを配置し、快適な視聴環境を整備されています。また、お子様連れや女性客にも利用していただきやすい環境づくりの一環として、女性専用パウダールームやキッズエリアも完備。伊藤様によれば「イートインスペースのあるコンビニエンスストアも併設しており、河畔公園利用の前後に立ち寄るファミリーなど、新たな観客層の獲得を期待しています」とのことです。大幅なリニューアルに際して、非常放送システムも新たに整備。これまでのように万が一の際に備えた非常時放送だけでなく、通常の館内放送にも対応できる体制を整えています。