私は金融・物流業界のソリューションに関係するSE(システムエンジニア)の案件に、経理として携わっています。パナソニック コネクトの事業部門である現場ソリューションカンパニーでは個別原価管理を行っているため案件ごとの原価が重要です。もし、誤ってA案件の原価がB案件に入っていれば、利益操作につながる可能性もあります。小さな認識の齟齬やミスによって、会計上のトラブルが出ないようチェックしています。一人ひとりの努力や成果を、部署単体として、会社全体として、正しい数字へつながるように導くことが私の仕事です。
案件について気になることがあれば、積極的にSEの担当者と連絡を取っています。その際、担当者から「どのくらい情報がもらえる関係性なのか」で仕事の精度が変わると感じています。初めのうちは、何から質問したら良いのか分からない部分もあり、最低限の情報交換に留まっていましたが、案件に対する知識を深め、積極的にコミュニケーションを増やすことで、信頼関係が構築されてくると、在庫や推進の状況などプラスアルファの情報がもらえるようになりました。おかげで案件への理解も深まり、先々の問題の抑制や予測が出来るようになり、業務の効率や精度が向上しました。
一つひとつの案件の積み重ねで、会社全体の数字が出来上がっています。決算で、経営のための大きな視点で数字を見た時に、「どうしてそうなったのか」と小さな視点へ立ち戻ることが、新たな課題の発見や次のアクションへの糸口となっています。会社の方針や状況を俯瞰する大きな視点、様々なケースや個々の処理それぞれに繋がる小さな視点、両方の重要性とそれぞれの関係性を忘れないよう心がけています。